美術館通いで寿命が延びる。全米ベストセラーの邦訳版『アート脳』7/1発売

プレスリリース発表元企業:株式会社PHP研究所

配信日時: 2024-06-24 10:00:00






株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、『アート脳』(スーザン・マグサメン、アイビー・ロス 共著/税込2,475円)を、2024 年7月1日に発売します。全米でベストセラーとなった本書は、脳科学者とGoogleのデザイン責任者の二人によって、アートが私たちの身体と心の健康上の問題に働きかけ、驚くべき効果を発揮することを世界で初めて解説したものです。『NYタイムズ』で世界的ベストセラー『GRIT』の著者アンジェラ・ダックワース氏が「アートが脳と体をどう変化させるかを初めて明かした実践ガイドだ」と絶賛し、一躍話題となりました。


画像 : https://newscast.jp/attachments/Um8AABQaMAeQzE9ByX1W.jpg


■著者について


著者の一人であるスーザン・マグサメンは、ジョンズ・ホプキンス大学医学部ペダーセン脳科学研究所応用神経美学センターのインターナショナル・アーツ+マインド・ラボ(International Arts + Mind Lab)を運営する所長で、アートと脳の関係を研究する脳科学者です。もう一人の著者であるアイビー・ロスは、Googleのハードウェア部門でデザインを担当するバイス・プレジデントで、200以上の国際的な賞を受賞しており、2019年には、『ファスト・カンパニー』誌の「ビジネスにおいて最もクリエイティブな100人」で9位に選ばれています。


■神経美学がアートへの認識を変える


一般的に、アートは娯楽や現実逃避だと思われることが多いですが、神経美学の観点から著者は、「アートは身体とメンタルヘルスに関わる健康上の深刻な問題に働きかけ、驚くべき効果を発揮する力がある」と訴えます。神経美学とは、アートや美学が生理学的に人間の心身にもたらす影響を研究する分野で、近年、脳とアートの関係を示す重要なエビデンスが次々と発見されています。例えばバーチャルリアリティ(VR)を体験したり、詩や小説を読んだり、映画や音楽を鑑賞したり、踊ったりすると、あなたには生物学的な変化が生じます。具体的には神経化学物質、ホルモン、エンドルフィンの分泌を促し、感情が解放されるのです。


■アートが人を健康にする


アートがもたらす健康への影響は、下記のような事例も報告されています。
●ニューヨーク州では、アルツハイマー病が進行した男性が昔聴いていた曲を聴き、5年ぶりに息子を認識した。
●フィンランドでは、産後うつを患った母親がわが子に歌を歌い、抗うつ剤だけに頼るより早く回復している。
●バージニア州では、緊急救援隊員が絵を描くことによって最前線での救助活動のトラウマを解放した。
●絵を描くことを取り入れたプログラムで早期介入を行なったところ、PTSDが80%以上減少した。
本書では、アートが心身に影響を与えるメカニズムから具体的な実験結果、アートの効果的な取り入れ方までを解説。現在、生物学的な発見や研究成果によって、アートに基づく個人に最適化された疾病予防やウエルネスプログラムが相次いで開発され、世界ではアートが健康管理と公衆衛生の主流に位置づけられようとしています。


画像 : https://newscast.jp/attachments/SDywn21yVnoafu4tITSw.jpg


■『アート脳』について


美術館などのアートに定期的に触れる人々は死亡リスクが31%低い、45分間のアート創作に取り組むだけでストレスホルモンのコルチゾールが低下、ぬり絵をすると集中力が高まり脳内で瞑想と同じ効果をもたらすなど、あらゆるアートには健康・ウェルビーイング・学習・繁栄を促進する効果があることを具体的に明らかにします。またビジネスパーソンのみならず子供から高齢者まで生活のなかにアートを取り入れる手法を順序立てて紹介します。


【著者】
スーザン・マグサメン Susan Magsamen 
ジョンズ・ホプキンス大学医学部ペダーセン脳科学研究所の革新的な取り組みである、応用神経美学センターのインターナショナル・アーツ+マインド・ラボ(International Arts + Mind Lab、IAMラボ)創設者で、現在は同施設のエグゼクティブ・ディレクターを務めている。脳科学とアートを融合し、アートや美的体験に対する反応が、神経生物学的に人間の可能性をどのように増幅するのか研究している。
アイビー・ロス Ivy Ross
2016年に正式に発足したグーグルのハードウェア部門でデザインを担当するバイス・プレジデント。2017年以来、ロスとそのチームはスマートフォンからスマートスピーカーに至るまで、消費者向けにさまざまなハードウェア製品を発表しており、デザインの分野で200以上の国際的な賞を受賞している。2019年には、『ファスト・カンパニー』誌の「ビジネスにおいて最もクリエイティブな100人」で9位に選ばれた。
【訳者】
須川綾子 (すがわ・あやこ)
翻訳家。東京外国語大学英米語学科卒業。訳書に『習慣超大全——スタンフォード行動デザイン研究所の自分を変える方法』『人と企業はどこで間違えるのか?』(ともにダイヤモンド社)、『綻びゆくアメリカ』『退屈すれば脳はひらめく』(ともにNHK出版)、『子どもは40000回質問する』(光文社)、『戦略にこそ「戦略」が必要だ』(日本経済新聞出版社)などがある。
【構成】
はじめに 人間を変えるアートの効用
テスト 生活にアートを取り入れる―美的マインドセット
Chapter1 体と美の不思議でおもしろい関係―アートの解剖学
Chapter2 部屋の照明、周囲の音、匂いが最高の美的経験になる―幸福感を育む
Chapter3 自分を取り戻すために、描く、歌う、踊る、作る―メンタルヘルスの回復
Chapter4 アートが寿命を延ばす噓のような本当の話―体を癒す
Chapter5 仕事と学びに遊び心を!―学習を拡張する
Chapter6 マンネリ気味の日常を変える6つの条件―持続的幸福
Chapter7 人類はアートとともに進化する―コミュニティの構築
おわりに 未来のアート
【書誌情報】
タイトル:アート脳
著者:スーザン・マグサメン、アイビー・ロス
訳者:須川綾子
価格:2,475円(10%税込)
判型・製本・頁数:四六判・並製・440ページ
ISBN978-4-569-85719-0
発行:PHP研究所




詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press