【調査レポート】屋外大型ビジョンの視認率をアイトラッキング調査で計測     音声の有無による視認率の増減も明確に

プレスリリース発表元企業:株式会社パス・コミュニケーションズ

配信日時: 2024-05-15 10:00:00

~「屋外大型ビジョンの『視認率』に関する調査」~

屋外広告媒体事業を展開する株式会社パス・コミュニケーションズ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:星野二朗)と有限会社サーチ(本社:東京都立川市、代表取締役社長:常田修治)は、屋外大型ビジョンの視認率に関する調査を共同で実施しました。
その結果、本調査対象の屋外大型ビジョンの平均視認率は「約70.3%」になりました。音声の有無による視認率の差については、「音声が有る場合:平均約77.5%」「音声が無い場合:平均約63.1%」となり、音声の有無により視認率に約14.4%の差が生じるという結果になりました。また、被験者への調査後アンケートでは、「音が流れている時に屋外大型ビジョンに目がいく」という回答が男女共に9割を占める結果となりました。



調査の背景
OOHメディアでは、様々なビッグデータを活用したプログラマティック広告配信等のデジタル化が急速に進み、広告主(広告会社)の利用も増加していることを受け、今後より一層のサービス向上を目指し、屋外大型ビジョンの視認率を計測すると共に、音声の有無による視認率の増減やアンケート調査との相関について調査しました。

[画像1: https://prtimes.jp/i/24385/11/resize/d24385-11-4eb9fa554059173ad750-1.jpg ]

※ 被験者の中心視点をヒートマップで表した管理画面


「屋外大型ビジョンにおける『視認率』に関する調査」の主な結果
■調査概要
都内5カ所(渋谷・新宿・池袋・新橋・秋葉原)の屋外大型ビジョン視聴可能エリアを360°VR映像とSpatial Sound(立体音響)で再現し、10代~60代までの男女各10名(合計120名)を対象にアイトラッキング専用VRゴーグルとヘッドフォンを使用した視認率の調査を実施した。
[画像2: https://prtimes.jp/i/24385/11/resize/d24385-11-9a72966ecce286dd2cd4-0.jpg ]

  ※ 使用したアイトラッキング専用VRゴーグル「FOVE0」   

[計測方法]
360°VR映像に映っている屋外大型ビジョンの広告画面に「音声有り」と「無音」のコンテンツ(15秒)を各2回表示し、それぞれに対する被験者の中心視点を計測し客観的な測定を実施した。
※被験者には調査目的を非開示で実施   ※被験者はVR映像のみ視聴しヒートマップ等は非表示

[視聴有効の条件]
調査対象の屋外大型ビジョン広告画面内に、被験者の中心視点が留まった場合を視聴有効とした。

[分析項目と概要説明]
・AOI(Area Of Interest):任意で設定した関心領域の名称
・TTFF(Time To First Fixation):ユーザー視点がAOI内に入るまでに掛かった時間(秒)
・DT(Dwell Time):視点がAOI内に入っていた合計の時間 (秒)
・Rate(Fixation Rate):視点が特定のAOI内に滞在していた時間と、全てのAOI内に滞在した時間の合計との比率
・Rev(Revisits Count):AOI内にユーザー視点が入った回数
・FFD(First Fixation Duration):AOI内に最初にユーザー視点が入ってきた時の滞在時間(秒)
・AFD(Average Fixation Duration):ユーザー視線が複数回AOI内に入った場合の滞在時間の平均(秒)

■屋外大型ビジョンの平均視認率
全体の平均視認率は「70.3%」になり、性別による明確な違いは特に見られなかった。
年代別では、男女共に20代が一番高くなり、10代が一番低くかった。男性は50代、女性は40代の視認率が2番目に高い結果となった。

[画像3: https://prtimes.jp/i/24385/11/resize/d24385-11-e453abab5a5e89f2b8b9-4.jpg ]


■「音声有り」のコンテンツの方が、平均14.4%視認率が増加
一方、屋外大型ビジョンに「音声有り」と「無音」のコンテンツを表示し、音声の有無による視認率の差を調査した結果、「音声有りの場合:77.5%」「無音の場合:63.1%」となり、音声が有ることにより視認率が「約14.4%増加」する結果になった。本調査により、屋外大型ビジョンの音声の有無が視認率に大きく影響があることが明確になった。
[画像4: https://prtimes.jp/i/24385/11/resize/d24385-11-322eb1f1840d530d9ff1-5.jpg ]


■アンケート調査では、約7割が「屋外大型ビジョンが一番気になった」、約9割が「音がある方が見る」と回答
アイトラッキング調査後に実施したアンケート結果は下記になります。

Q1「VR映像を体験して一番気になったもの」

[画像5: https://prtimes.jp/i/24385/11/resize/d24385-11-1d99a18ba744b80b85f3-8.jpg ]


Q2「屋外大型ビジョンの音有りと無音の印象比較」

[画像6: https://prtimes.jp/i/24385/11/resize/d24385-11-ad32093d93b33455c8e8-9.jpg ]


Q1.VR映像全体を通して一番気になったものは「屋外大型ビジョン」との回答が約7割で最も多かった。性別で見ると、女性の方が男性と比べ「屋外大型ビジョン」の割合が多くなる結果になった。

Q2.屋外大型ビジョンの音の有無による印象比較では「音が流れている時の屋外大型ビジョン」が9割半ばを超えて圧倒的に多かった。性別での大きな差は見られなかった。

■今回の調査を通じて得られたデータの活用について

[画像7: https://prtimes.jp/i/24385/11/resize/d24385-11-53fda2de5076b5e584ae-7.jpg ]


今回の調査で得られた結果を基にOOH Analyticsの視聴人数(VAC基準)計測に視認率の適用機能を実装しました。これにより、AI画像解析・Wifiシグナルセンサー・位置情報属性データの3つのビッグデータに「視認率のロジック」が加わり、より信頼性の高いVAC基準データをリアルタイムに提供できるようになりました。
今後も、媒体社・広告主(広告会社)にとって有益で信頼できる価値あるデータを提供できるように取り組んでまいります。

調査の詳細

「屋外大型ビジョンの視認率に関する調査」
調査期間:2024年3月29日(金)~3月31日(日)
調査方法:被験者がアイトラッキング専用VRゴーグル及びヘッドフォンを装着し中心視点の動きを計測
前提条件:調査目的は被験者へ非開示で実施
被 験 者 :合計120名 (各年代男女各10名)
居住地 1都3県在住(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)
    年 代 10代・20代・30代・40代・50代・60代
    性 別 男性・女性
※体調不良により「40代女性:1名」途中終了

[画像8: https://prtimes.jp/i/24385/11/resize/d24385-11-4fe994ef72109df951bd-10.jpg ]


調査運営:株式会社マークス
アイトラッキングシステム提供:株式会社FOVE
VR映像制作及び立体音響レコ―ディング:株式会社ユニモト

■パス・コミュニケーションズについて
<会社概要>
デジタルサイネージをソリューション開発からバイイングまでワンストップでトータルプロデュース
屋外大型ビジョンのリーディングカンパニー
会社名:株式会社パス・コミュニケーションズ
代表者:星野二朗
所在地:東京都千代田区神田神保町2-30 昭和ビル4F
設 立 :1998年9月(1935年創業の株式会社アドエー社を2008年1月吸収合併)
事業内容:広告事業、メディア事業、コンテンツ制作事業
URL:https://pas-com.co.jp/

■サーチについて
Providing valuable moments to people and the city
「人に、街に、価値ある瞬間をとどける。」
OOH広告を主軸に、人 - 街 - 企業とのより親和性の高いコミュニケーションを創造することを目指し、社会にとって価値のある情報を届けていきます。
<会社概要>
会社名:有限会社サーチ
代表者:常田 修治
本  社:東京都立川市錦町一丁目4-20 TSCビル2F
営業本部:東京都中野区中野4-10-2 中野セントラルパークサウス2F
設  立:2004年3月
事業内容:メディア開発・運営事業、広告代理事業、アドテクノロジー事業
URL: https://searchnext.jp

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