書籍「海の衛星リモートセンシング入門」 刊行のお知らせ

プレスリリース発表元企業:公益財団法人笹川平和財団

配信日時: 2024-03-28 11:00:00

編者:笹川平和財団海洋政策研究所

公益財団法人笹川平和財団(東京都港区 理事長・角南篤)の海洋政策研究所は、2024年3月28日、書籍「海の衛星リモートセンシング入門」を刊行致します。



 
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 海洋温暖化の進行、激甚災害の増加、海洋汚染の拡大、水産資源の枯渇、生物多様性の減少など、海洋環境に関する課題が山積しています。これらの課題解決の第一歩は、観測すべき対象の直接的な「可視化」を行うことです。本書は、海洋の課題を軸にその可視化に資する衛星リモートセンシングの基礎について、その概要から調査すべき対象、衛星・センサーの種類、衛星データの入手・活用方法、国内外の関連海洋政策などを平易に解説するとともに、データ入手のためのウェブサイトやデータの処理のためのソフトなども紹介します。海洋のリモートセンシングを担う初学者、学生、研究者および海洋に関する行政業務を担う担当者などにむけた入門として最適な1冊です。
 お近くの書店などで、ぜひ一度お手に取っていただけますと幸いです。

発行:株式会社成山堂書店
定価:3,300円(税込)
ISBN:978-4-425-53201-8 C3056

【目次】
序章 衛星リモートセンシングの概要 
 1 リモートセンシングとは
 2 衛星データ利用が期待される海の分野と課題カテゴリー

第1章 海の衛星リモートセンシングと環境 
 1-1 海洋温暖化
 (1)海面水温
 (2)海面高度
 (3)海氷面積
 1-2 富栄養化
 (1)赤潮
 (2)青潮
 1-3 生物多様性の保全
 1-4 海洋プラスチック

第2章 海の衛星リモートセンシングと水産 
 2-1 水産リモートセンシングの歴史
 2-2 水産資源管理の拡充・強化
 2-3 違法・無報告・無規制(IUU)漁業
 2-4 養殖業・沿岸漁業

第3章 海の衛星リモートセンシングと資源・エネルギー 
 3-1 海洋油汚染
 3-2 自然エネルギー 
 3-3 海洋エネルギー資源開発に関する環境アセスメント

第4章 海の衛星リモートセンシングと災害・国土管理 
 4-1 風水害
 4-2 海岸侵食
 4-3 津波・高潮
 4-4 海底火山活動

第5章 海の衛星リモートセンシングセンサー 
 5-1 海を観測する衛星の種類
 (1)高度によるリモートセンシングの種類
 (2)軌道によるリモートセンシングの種類
 (3)波長帯によるリモートセンシングの種類
 5-2 海を観測する衛星センサー
 (1)水温を測るセンサー
 (2)海色を測るセンサー
 (3)海氷を測るセンサー
 (4)海上風を測るセンサー
 (5)海面塩分を測るセンサー
 (6)海面高度を測るセンサー
 5-3 海の時空間スケールと衛星センサーの関係
 (1)時空間解像度
 (2)海洋物理量精度

第6章 海洋政策と海の衛星リモートセンシング 
 6-1 海洋環境保全と水産分野への応用
 (1)米国
 (2)欧州
 (3)日本
 6-2 海洋状況把握(MDA)
 (1)米国
 (2)欧州
 (3)日本
 6-3 今後の展望

第7章 衛星データの入手 
 7-1 海色・水温データの入手サイト
 (1)JASMES
 (2)G-Portal
 (3)Ocean Color Web
 (4)その他
 7-2 海上気象・海象・海氷データの入手サイト
 (1)JAXA ひまわりモニタ
 (2)海象を知るための衛星データサイト
 (3)海氷を知るための衛星データサイト
 7-3 SAR データの入手サイト
 7-4 その他の閲覧サイト
  ■コラム1. 衛星データのレベルとは?

第8章 衛星データの処理 
 8-1 衛星データ解析ソフトウェア
 (1)SeaDAS
 (2)SNAP
 8-2 GIS ソフトウェア
 (1)QGIS
 (2)Web GIS
 8-3 汎用プログラミング言語
 (1)Python
 (2)Octave
 8-4 衛星データプラットフォーム
 (1)Google Earth Engine
 (2)Tellus
  ■コラム2. 有料ソフトウェアの実態

第9章 衛星データ検証のための現地データ取得法 
 9-1 AERONET-OC
 9-2 SeaBASS
 9-3 NOAA ブイ/アルゴフロート
 9-4 Global Fishing Watch
 9-5 海の衛星データ検証のための現地調査事例
 (1)海における分光反射率調査法
 (2)海における分光反射率と水質の比較法

終章 今後の課題・展望―あとがきにかえて

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