インド最古三大学マドラス大学にて、日本のスイミングスクールが水難訓練の授業を開講。

プレスリリース発表元企業:株式会社岡崎竜城スイミングクラブ

配信日時: 2023-10-22 16:45:49

1857年に設立された、インドで最も古い三大学の一つで、天才数学者ラマヌジャンの母校・マドラス大学にて、体育学部の学生42名を対象に、卓上で行う「陸でもできる水難訓練」を実施しました。

株式会社岡崎竜城スイミングクラブの子会社である一般社団法人 パワーストローク(本社:愛知県岡崎市、代表取締役:大森久美)は2023年10月3日に、マドラス大学体育学部の学生42名を対象に卓上で行う水難訓練『陸でもできる水難訓練』を開講しました。



2023年10月3日、岡崎竜城スイミングクラブ、及びその子会社の一般社団法人パワーストロークは、インドのタミル・ナードゥ州チェンナイにあるマドラス大学にて、体育学部の生徒計42名を対象に卓上で水難について学ぶ「陸でもできる水難訓練」の授業を開講しました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/128281/4/resize/d128281-4-3cefbd665db3659dfc21-2.jpg ]

授業の様子。

体育学部の学生は陸上や卓球など、日本でも馴染み深いスポーツを専攻する生徒に加えて、コーコー(Kho-Kho)、カバディ、ヨガなど、インドの伝統スポーツを専攻する学生も多く参加しました。

では水泳はどうかというと、国民の2/3が泳げないインド。体育学部の学生であっても、泳げると答えた学生は42名中10名ほどでした。マドラス大学には水泳部がありますが、5000人近い学生が在籍しているにも関わらず部員数は男女合わせて8名です。学内にプールはなく、水泳部は近隣の公営プールで練習しています。

プールがなくても大丈夫!『陸でもできる水難訓練』を開講。


パワーストロークはマドラス大学の学生に向けて『陸でもできる水難訓練』を開講しました。
泳力が無い人たちを、いきなりプールに入れて練習することは、事故に繋がりかねません。加えて、プールへのアクセスが無い場合に、それを理由に水難訓練ができないといのでは、命を守る取り組みとは言い難いです。
[画像2: https://prtimes.jp/i/128281/4/resize/d128281-4-903e304a3a984195d4d5-1.png ]

授業終了後、修了証書を持つ学生たち。

マドラス大学での授業では、主に3部に授業を分け、1.溺死のメカニズムについて 2.自分が溺れそうになったときの対処法 3.溺れている人を見つけたときの対応法 を勉強しました。

具体的に自分の体でとる体制や、海・川・洪水など水の状態によって異なる対応を勉強することに加えて、当該授業ではハザードマップも紹介しました。「ハザードマップをしっていますか?」という質問に対して、参加者全員が「知らない」と答えており、災害時にどこに避難するのが良いのか、ということをこれまで考えたことがなかった、と答える学生が多数でした。

泳げる・泳げないだけでなく、災害時のアクションを常日頃からイメージすることによって、致死率は圧倒的に改善できるのではないか、と今回の授業を通して考えさせられました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/128281/4/resize/d128281-4-2ebd471a9df51e7946f3-4.png ]

授業を受ける学生たち。

マドラス大学体育学部 学部長のマハデヴァン教授は、「これまでこのような取り組みは大学で行って来なかった。チェンナイは多く水害を経験しているにも関わらず、大学として対策を考えてこなかったというのは、改めて考えると不自然だと思う。マドラス大学のメインキャンパスはビーチに面しており、立地的にも他の大学よりも危機感を持つべきだと思う。体育学部から、イベントを通じてその重要性を発信できたことが嬉しい」とコメントを残されました。
[画像4: https://prtimes.jp/i/128281/4/resize/d128281-4-ea51b1f3b979681ecfc4-0.jpg ]

マドラス大学 体育学部 学部長 マハデヴァン教授とともに。

マドラス大学レギストラーのエルマライ教授は「水難を考えるきっかけをもらったことに感謝したい。今後手入れ期的にこのような授業をやっていきたい」とコメントされました。

パワーストロークでは、今後もマドラス大学と連帯し、水難訓練の授業の定例開講に向けて尽力いたします。

「泳げなくてもできることはあると知った」- 参加者の声



以下、参加者の声をいくつか紹介いたします。

「大森先生の講義を受けて、こんなに自分が知らないことがたくさんあるんだと知って、改めて水害が怖いものだとしりました。けれど、ちゃんと対策するれば助かる確率もあがるので、この授業を気に意識して生活したいです。」

「自分は泳げないので、水害が来たらどうすれば良いのか、これまで全然知りませんでした。泳げなくてもできることはあると今回教わりました。」

「先生が、溺れないための一番の対策は泳ぎを覚えることだと言っていました。水泳のレッスンに通ってみようと思いました。」

「今回の授業の内容を、僕一人だけが知っていても問題は解決しないので、帰ったら家族にも教えてあげようと思いました。」

マドラス大学とは


インド、タミル・ナードゥ州チェンナイにある大学。1857年、イギリス植民地化に設立され、インドで最も古い大学の一つ。学部・学科は50を超え、卒業生には天才数学者として知られるシュリニヴァーサ・ラマヌジャンをはじめ、ノーベル賞受賞者や、インド大統領などを複数輩出している。日本の協定締結実績校には、筑波大学、常磐大学、立命館大学、南山大学がある。
[画像5: https://prtimes.jp/i/128281/4/resize/d128281-4-69029403342f5c9f5f0f-2.png ]

マドラス大学 メインキャンパス エントランス

PR TIMESプレスリリース詳細へ