「シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画」展 霊友会妙一コレクションより横山大観、菱田春草の珠玉の名作を10月21日(土)から期間限定で展示

プレスリリース発表元企業:ポーラ美術館

配信日時: 2023-10-18 17:45:47

目玉作品ついに公開!本展覧会の見どころを網羅した公式図録も同日よりミュージアムショップで発売開始

ポーラ美術館では12月3日(日)まで「シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画―横山大観、杉山寧から現代の作家まで」を開催中です。このたび霊友会妙一コレクションより横山大観《松並木》、菱田春草《曙色》をご出品いただき、10月21日(土)~11月3日(金・祝)の期間限定で展示します。大観と春草の個性が強く発揮された名品を同時に見られるこの貴重な機会にぜひご観覧ください。



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左:横山大観《松並木》1913年(大正2)絹本彩色 軸 190.9 x 85.4 cm 霊友会妙一コレクション
右:菱田春草《曙色》1907年(明治40)絹本彩色 軸 118.4 x 50.3 cm 霊友会妙一コレクション


本展覧会の第一章「明治・大正期の日本画」では、展示替えをしながら、会期中いつでも横山大観と菱田春草の作品をご覧いただけるようにしています。
岡倉天心を師と仰ぐふたりが、師の「空気を描け」という言葉に触発されて編み出した「朦朧体(もうろうたい)」という描法は、あえて古くから重視されてきた線で「画く(畫く)」方法を排し、絵具を空刷毛で暈す手法や西洋絵画にみられるような絵具を「塗る」という行為を導入したという点において、日本画の革新を辿るうえで重要なみどころのひとつです。


■横山大観《松並木》/菱田春草《曙色》について
横山大観や菱田春草らの外光派風の作品が「朦朧体」と揶揄されてから約7年、文部省美術展覧会(文展)が初めて開催された1907年(明治40)には、彼らの表現手法である「朦朧体」はようやく世間に認められるようになっていました。春草の《曙色》は、ある意味ではこの表現の完成形に近いものと考えられます。暖色系の明るい色彩を主調とし、陰影には彩度の高い青色を配しながら、朝ぼらけのやわらかな光が表現されています。
一方、大観の《松並木》は、ごつごつとした樹皮を持つ、太くどっしりとした松の木に対して人物は極端に小さく表現されており、大観があらたに関心を寄せた南画の手法を見て取ることができます。冨田溪仙や小杉放菴(未醒)といった文人趣味的な俳画を手がける画家たちとの交流が、大観芸術の本質ともいえる飄逸な独創性を引き出したと考えられます。


■10月21日(土)より公式図録の販売開始
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現代作家による新作を含む展示風景や、展示期間が限られているため展示替えを行った作品など本展の出品作品をすべて掲載した公式図録です。各章ごとの解説のほか、豊富なコラムも収録。本展覧会の全貌を余すところなくご覧いただける一冊です。拡大図や折り込みを交えて、じっくりとご覧いただけます。
10月21日(土)より当館ミュージアムショップおよび公式オンラインショップにて先行販売、10月30日(月)より書店店頭および各種ECサイト等にて順次ご購入いただけます。


価格:3,520円 (税込)
仕様:A4変型/240ページ/並製本カバー掛け
出版:求龍堂
言語:日本語、英語(一部)
ISBN:978-4-7630-2326-1
ポーラ美術館 公式オンラインショップ(10/21 9時より)
https://www.polamuseum.or.jp/shop/museum-shop/


■展覧会概要
「シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画―横山大観、杉山寧から現代の作家まで」
会期:2023年7月15日(土)―12月3日(日)
会場:ポーラ美術館 展示室1、2、3、アトリウム ギャラリー
主催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
展覧会Webサイト:https://www.polamuseum.or.jp/sp/shinjapanesepainting/
イントロダクションムービー:https://www.youtube.com/watch?v=AdwIs7y41So
本展覧会の魅力や楽しみ方を、出展作家や担当学芸員の声を通じてお届けします。

会期後半のイベント:
10月28日(土)三瀬夏之介によるアーティストトーク
https://www.polamuseum.or.jp/event/2023102801/
11月18日(土)担当学芸員によるギャラリートーク
https://www.polamuseum.or.jp/event/2023111801/
12月3日(日)山本基による「海に還るプロジェクト」※詳細は近日発表予定


■ポーラ美術館について
2002 年に「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに神奈川県箱根町に開館。印象派から20世紀にかけての西洋絵画を中心とした、国内屈指のコレクションを核とする展覧会を開催する一方で、現代美術の第一線で活躍する国際的な作家たちの作品も展示し、同時代の表現へと展望を拡げている。富士箱根伊豆国立公園という立地を生かした森の遊歩道では四季折々の豊かな自然を楽しめる。
開館時間︓午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日︓展覧会の会期中は無休
所在地︓神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山 1285 
TEL︓0460-84-2111
入館料:大人¥1,800/シニア割引(65歳以上)¥1,600/大学・高校生¥1,300/中学生以下無料/障害者手帳をお持ちのご本人及び付添者(1名まで)¥1,000
※すべて税込 団体割引あり
公式Webサイト:https://www.polamuseum.or.jp/

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