彬子女王『赤と青のガウン オックスフォード留学記』発刊のお知らせ

プレスリリース発表元企業:株式会社PHP研究所

配信日時: 2015-01-15 13:45:00

 株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 清水卓智)は、1月16日(金曜日)、故寛仁親王の第一女子、彬子女王殿下がご執筆された単行本『赤と青のガウン オックスフォード留学記』を刊行します。

 彬子女王は学習院大学在学中の2001年9月から1年間、そして学習院を卒業なさったあとの2004年9月から5年間、英国のオックスフォード大学マートン・コレッジに留学され、博士号を授与されて帰国なさいました。海外で博士号を取得したのは、女性皇族として初めて。ご専攻は日本美術です。本書は、合計6年に及んだ女王殿下の英国留学を、学究生活の実情とあわせて、つつみかくさずご執筆された貴重な留学報告です。
 オックスフォード大学マートン・コレッジは、皇太子徳仁親王殿下が1983年から2年間留学されたカレッジであり、同大学のモードレン・コレッジには2012年6月に薨去された父宮殿下・寛仁親王が1968年から2年間留学なさり、帰国後、やはり留学記『トモさんのえげれす留学』(文藝春秋、1971年)を出版されています。
 彬子女王の今回の留学記ご執筆は、「博士課程まで進みたい」と留学期間の延長を申し出られたとき、長期間公務から離れる以上、「それを支えてくれる国民に対して、きちんとその成果を報告する義務がある」として、留学の延長を認める代わりに寛仁親王が出された条件の一つでした(本書「父・寛仁親王の思い出」より)。彬子女王は、本書の刊行をもってこの「遺命」に応えられました。
 全25編のエッセイは、当時の留学生活を振り返り、留学して最初のオリエンテーリングで飛び交う英語がまったく聴き取れず、部屋に逃げ帰って涙をこぼしたエピソードや、生まれて初めて側衛が付かずに街を歩いたときの「言葉にしがたいさびしさ」など、日本とはまったく違う環境で一人暮らしを始められた皇族の戸惑いを正直に書かれ、さらに指導教官になってくれたマートン・コレッジの学長からの猛烈なしごきに耐え、「博士論文性胃炎」にかかりながらも無事、博士号を取得するまでの「涙あり、笑いあり」の学究生活を、ユーモアを交えて綴られています。巻末には、父宮殿下・寛仁親王の薨去に際して、女王殿下が月刊誌『Voice』(PHP研究所)に寄せられた奉悼文を収録。また、解説は学習院大学時代の恩師、福井憲彦教授(学習院大学前学長、西洋近代史)が寄稿。巻頭には、24ページ64点の留学生活のプライベート写真も掲載しています。

≪彬子女王について≫
 彬子女王(あきこじょおう)殿下は、1981年(昭和56年)12月、故寛仁親王殿下の第一女子としてご誕生。学習院大学をご卒業後、2004年から5年間、英国オックスフォード大学マートン・コレッジに留学され、女性皇族初の博士号を取得してご帰国(専攻は日本美術)。立命館大学総合研究機構のポストドクトラルフェロー、特別招聘准教授を経て、現在は日本・トルコ協会総裁、公益社団法人日本職業スキー教師協会総裁、一般社団法人心游舎総裁、京都市立芸術大学芸術資源研究センター特別招聘研究員、法政大学国際日本学研究所客員所員など、幅広い分野で活動なさっている。

≪『赤と青のガウン オックスフォード留学記』について≫
定価:本体2,300円(税別)
B6判上製/384ページ




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