日本語JAZZ歌手深川隆成、チャーリー・パーカー未発表曲などの新アルバムをリリース

プレスリリース発表元企業:RYUSEI FUKAGAWA

配信日時: 2023-06-28 12:00:00


JAZZの英語歌詞を日本語に訳して歌い、日本語オリジナルJAZZ曲をDAMカラオケで配信するなど意欲的に活動中の深川隆成、表題のオリジナル曲『それでも朝は来る』他、チャーリー・パーカーの未発表曲『Yashitaki Mikimoto』などを含めた全12曲のアルバムを7月7日発売。

2006年からJAZZの英語歌詞を日本語に訳す活動を始め、先頃はSTAND BY MEの初公認日本語訳『STAND BY ME そばにいて』を6/21に発売した深川隆成。今度は、自身のオリジナル曲2曲の他、チャーリー・パーカーの未発表曲を含めた全12曲からなる、『それでも朝は来る』を7月7日に発売する。深川隆成は今迄自主レーベルRYUSEI FUKAGAWAから6枚のアルバムを発売。従来、英語の歌詞を日本語に訳して歌うのは至難の業と言われ、全く同じ意味でワンコーラスを再現するのは不可能とされてきた。
英語は一つ一つの単語に母音が一つであとは子音で構成され、音符一つに単語一つ当て嵌められるが、日本語は母音の塊の為、一音しか音符に当て嵌められないという違いがあった。これを深川隆成は日本が古来から俳句や短歌などで培ってきた短い表現で心情や風景を現す事に類稀なるセンスを発揮してきた。STAND BY MEを直訳すると『私のそばにいて頂戴』といった意味になるが、『そばにいて』といった具合に表現。
今回の『それでも朝は来る』は、アート・ブレイキーやホレス・シルヴァーの様なファンキー調の曲調に日本語歌詞で苦しくても毎日新しい朝が来て生まれ変わるといった歌詞で、アルバム全体のコンセプトを一曲で表現している。
https://youtu.be/_C6XFvdnmOw
そして、その後はスタンダード曲を中心に並べて、様々な人間模様を展開。ビリー・ホリデイの遺作『Left Alone』はじめ、チャーリー・パーカーが最初に作詞・作曲で最初の妻にあてたとされる歌詞の『What Price Love?』(後に歌詞を外して演奏のみでレコーディングしたYardbird Suite)などの名曲を深川独自のオリジナルアレンジで歌い上げる。その中でも、チャーリー・パーカーが最後にレコーディングした1953年から1955年3月に他界するまでの二年弱の間に書き遺した楽譜のみの未発表曲をチャーリー・パーカー全曲集『Charlie Parker Composer』(Oxford社刊)から見出し、1954年作曲の『Yashitaki Mikimoto』と1955年作曲『Tail Feathers』に日本語歌詞を作詞して、チャーリー・パーカーの死後、約70年ぶりに光を当てる事となった。
特に、『Yashitaki Mikimoto』は、チャーリー・パーカー存命時に当時唯一日本だけが真珠の養殖に成功しており、その中でも特に世界の宝石界を席巻していた御木本真珠のオーナー御木本美隆(ヨシタカ)の事であると思われ、アメリカ人が母音が続く日本人の名前を上手く言えずにコバヤシをコビヤシなど、母音を離して子音に変える口語表現をそのまま曲名にした、言語学的にも興味深い、当時の歴史を垣間見えるものと思われる。尚且つ、この『Yashiutaki Mikimoto』は、戦前戦後に日本の街角に流れていたような抒情歌的な雰囲気を醸し出したチャーリー・パーカーらしからぬ、オリエンタルなムードの曲となっている。恐らく、チャーリー・パーカーが当時の日本の音楽に対するイメージを体現したものを思われる。とはいえ、チャーリー・パーカーらしいところは、1コーラス16小節のこの曲の休符が後半に8部休符が一つあるだけで、和風なメロディーながら日本の歌にところどころある休符が全くない曲となっている。サックスであれば、吹きっぱなし、歌でいえば歌いっぱなしという難曲である。深川隆成は、これを和風ながらスイング感も含めた一筆書きの様に息継ぎなしで歌い切って聴く側を疲れさせずに軽やかに歌い切っている。これにより、チャーリー・パーカーが生前、日本に対して思い描いていた印象を楽譜に収めていた未発掘の曲を世に出すこととなった。英語歌詞を日本語歌詞にして歌ってきた深川に課せられた使命であったと本人は思っている。
https://youtu.be/cJjyF4Gs8kA
『Tail Feathers』もチャーリー・パーカーらしからぬ曲調であるが、これはバラードで曲の良さを引き出している。勿論、チャーリー・パーカーらしい曲も、『Confirmation』はじめ、BE-BOP調のスキャットを入れながら歌い上げている。そして、最後は、深川の最初のアルバム表題曲でDAMカラオケにもなった代表曲の一つ『時の流れ』をボサノヴァアレンジで歌い、「朝が来る」という歌詞で終わる。歌と歌を繋ぎ合わせた起承転結の物語の様なアルバムに仕上げ、リピートしても輪廻転生の様に最初に戻ってスムーズに何度も聞き流すことが出来る、何とも言えない感慨が湧く作品に仕上がっている。6月発売のジャズ雑誌各誌に特集が組まれていて高評価を上げているが、このアルバムはジャズファンのみならず、音楽な好きな人すべてにリビングや車の中で、生活と共に聴いて心を豊かにしてもらいたいアルバムである。




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