2023年6月5日発売決定!生まれ変わるラテン文学最高峰『覚醒せよ、セイレーン』

プレスリリース発表元企業:株式会社左右社

配信日時: 2023-04-20 19:15:24

ローマ神話に登場する34人の女たちが語るオイディウス『変身物語』のリテリング

ニナ・マグロクリン著、小澤身和子訳『覚醒せよ、セイレーン』が6月5日に発売されます。オイディウスによるラテン語文学の最高峰『変身物語』からこぼれ落ちた女性たちの声をすくいあげ、燃える怒りと深い悲しみ、そして生き延びるための願いをこめて語り直す、注目の短篇集です。



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古い神話が鮮烈に翻案されている。素晴らしい。
──ケリー・リンク(『マジック・フォー・ビギナーズ』)

大胆かつ抒情的、単刀直入でありながら官能的、そして自然の美しさに満たされた言葉で書かれた、素晴らしく余韻の残る作品だ。
──メアリ・ノリス(『カンマの女王』)

古典の挑発的な再解釈だ。あまり知られていない女性の登場人物に光を当て、自分の声に語らせている。生き生きと鮮やかで、怒りに満ちている。
──《カーカス》

神話の世界へ、『変身物語』の世界へ、「誘惑者」、妖精、女神の声を聞きにいこう。いまこそ。
──《Lit Hub》

1000年のあいだ響き渡る女たちの怒りのコーラスだ。
──《パブリッシャーズ・ウィークリー》


内容紹介

メドゥーサ、ダプネ、セイレーン。
神々に蹂躙される女たちが、いま自分の声で語りはじめる。
海神ネプトゥーヌスに襲われ、襲われた罰を受けて人を石にする髪をまとうメドゥーサ、ユピテルに狙われたことが引き金となっておおぐま座にされたカリスト、愛する夫の死を悲しんで海に身を投げ、カワセミになったアルキュオネ、いなくなってしまった友達を探すために翼を得て歌い、その歌に男たちが引き寄せられるようになってしまったセイレーンたち……。
オイディウスによるラテン語文学の最高峰『変身物語』からこぼれ落ちた女性たちの声をすくいあげ、燃える怒りと深い悲しみ、そして生き延びるための願いをこめて語り直す、注目の短篇集。

訳者、小澤身和子さんの言葉

ただ生きていただけなのに、標的にされ、傷つけられ“変身”した者たちの悲しみと怒りの叫び。
時間と経験によって“変身”する女たち。
マグロクリンが描く強烈なサバイバルの物語は、神話の「お決まり」として語られ、婉曲表現に隠されてきた痛みを掘り下げ、問いかける。あなたはどこまで知りたいですか?と。

【著者紹介】

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ニナ・マグロクリン(Nina Maclaughlin)……アメリカの作家。《ボストン・フェニックス》で編集者として働いたのち、《ボストン・グローブ》のコラムニストとして活躍。他にも、《パリスレビュー》《ウォール・ストリート・ジャーナル》《ブックスラット》《コスモポリタン》などで執筆している。2015年、大工修業の経験を書いた『彼女が大工になった理由』(エクスナレッジ)が高い評価を得て、ウェブメディアRefinery29の「知っておくべき21人の新人作家」に選出された。『覚醒せよ、セイレーン』が初のフィクション作品である。マサチューセッツ州ケンブリッジ在住。


【訳者紹介】
小澤身和子(おざわ・みわこ)
東京大学大学院人文社会系研究科修士号取得、博士課程満期修了。ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン修士号取得。「クーリエ・ジャポン」の編集者を経て翻訳家に。訳書にリン・ディン『アメリカ死にかけ物語』、リン・エンライト『これからのヴァギナの話をしよう』、ウォルター・テヴィス『クイーンズ・ギャンビット』、ジェニー・ザン『サワー・ハート』、カルメン・マリア・マチャド『イン・ザ・ドリームハウス』、デボラ・レヴィ『ホットミルク』など。共訳書にカルメン・マリア・マチャド『彼女の体とその他の断片』。

【書誌情報】
書名:『覚醒せよ、セイレーン』
著者:ニナ・マグロクリン
訳者:小澤身和子
仕様:四六判並製368頁
発売日:2023年6月5日
定価:3,300円(税込)
ISBN: 978-4-86528-367-9 C0097
左右社書籍紹介URL:https://sayusha.com/books/-/isbn9784865283679
AmazonURL:https://www.amazon.co.jp/dp/4865283676/

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