久留米高専学生が、久留米城の復元PR動画を制作

プレスリリース発表元企業:独立行政法人国立高等専門学校機構

配信日時: 2023-01-16 09:00:00

独立行政法人国立高等専門学校機構 久留米工業高等専門学校(福岡県久留米市、校長:松村 晶・担当:田中 諒 制御情報工学科准教授、学生:石橋 要君(制御情報工学科4年)・木寺 悠元君(制御情報工学科3年)・福元 崇眞君(制御情報工学科3年)・永利 謙太君(電気電子工学科2年)・藤本 昊平君(制御情報工学科2年))は、久留米市からの依頼を受け、有馬氏久留米入城400年を記念し、久留米城の昔の写真や図面のほか復元CG画像を用いた、市民向けの久留米城復元PR動画制作に取り組み、完成した動画が久留米市のホームページで公開されています。




[画像1: https://prtimes.jp/i/75419/264/resize/d75419-264-0b54355a83a712d1dd03-2.jpg ]


[画像2: https://prtimes.jp/i/75419/264/resize/d75419-264-3b2c58acd5d00aa89d11-9.jpg ]

[画像3: https://prtimes.jp/i/75419/264/resize/d75419-264-f4a885c22b47d9f4ffc7-10.jpg ]




PR動画制作の背景


[画像4: https://prtimes.jp/i/75419/264/resize/d75419-264-6a9901b0d840c19f7d86-0.jpg ]

 福岡県久留米市は、江戸時代、久留米藩21万石の城下町として栄えました。その繁栄の基礎となったのは、今から約400年前の1621年に久留米城に入城し、久留米を治めた有馬豊氏を祖とする有馬家による統治でした。久留米城(写真2)は、有馬氏の居城として幾度かの改修を経て、その威厳ある姿を幕末まで留めていました。しかし、明治維新後、新政府により城の売却が決定され、1875年には建物は解体され石垣のみとなり、その城跡には豊氏ら5人の歴代藩主を祀った篠山神社(写真3)が建立され現在に至っています。


[画像5: https://prtimes.jp/i/75419/264/resize/d75419-264-9ff6407fa88474625cbb-6.jpg ]

 現在、篠山神社が鎮座する久留米城本丸は、精緻な石垣と堀の一部が残るのみで、本丸御殿や、天守としての 役割を果たした巽櫓(やぐら)などの2層3層の櫓とそれらをつなぐ2層の回廊・多聞櫓などに代表されるような、一般的な城のイメージは想起しにくいものとなっています。また、久留米城についての資料は、明治期に撮られた1枚(写真2)と、久留米城模型(写真4)、俯瞰図(図1)等、わずか数点が残されているのみで、その全貌を伺い知ることは極めて困難な状況となっています。
 

 令和3年、有馬氏が久留米入城400年を迎えたことを記念して様々な関連行事が開催され、その一環として、久留米市では久留米城をCGにより復元することを計画し、その制作を市内の大学に依頼、令和4年9月に完成しました。そして今回、久留米市から依頼を受け、田中准教授及び学生が昔の写真や図面のほか、久留米城を復元した3Dモデルを活用し、広く市民に久留米城の姿を知ってもらうためのPR動画の制作を行いました。



PR動画制作の概要


[画像6: https://prtimes.jp/i/75419/264/resize/d75419-264-0ee00a6ff12d10d83724-4.jpg ]

 久留米市には多くの文化財が存在しますが、残念ながら久留米市民からの認知度があまり高くないという現状があります。久留米城跡も例外ではありません。しかし、なぜ久留米城には天守がないのか?なぜ石垣の構造が違うのか?など、様々な疑問を紐解いていくと、現代まで繋がる奥深い歴史の流れが見えてくるのです。今回、そんな久留米城の知られざる魅力を、市民や全国の方々に伝えるために、クイズを交えながら解説を行う動画を制作しました。また、久留米工業大学の成田聖准教授が制作された、昔の久留米城の姿を復元した3Dモデル(図2)を動画の中で活用したことで、より分かりやすく解説できました。




久留米市民へのPR


 11月20日には、第1部:久留米城とは?(久留米市市民文化部文化財保護課)、第2部;高専生が見た久留米城(久留米高専)、第3部:久留米城本丸の復元(久留米工業大学)の3部構成のもと、一般市民を対象とした秋季公開講座を開催しました。本校からは田中准教授からの冒頭挨拶の後、PR動画を作成した学生達を中心に講演を行いました。本講座には60名ほどの参加者がご来場くださり、会場内は終始大盛況を呈しました。参加者から収集したアンケートのなかには、「講演は分かりやすく面白かったです。久留米城の魅力を改めて知りました」、「この動画は久留米にとって非常に貴重な資料です。地元の歴史家や観光の人に複製して配布してもらいたい」などの多くの感想文が寄せられました。
[画像7: https://prtimes.jp/i/75419/264/resize/d75419-264-2a3ff1d0112f37c6a881-12.jpg ]

[画像8: https://prtimes.jp/i/75419/264/resize/d75419-264-fdaac61524173a394d56-11.jpg ]




久留米市ホームページでの公開


 完成したPR動画は令和5年1月4日から久留米市のホームページにおいて公開され、広く市民の皆様にPRされています。



≪久留米市公式ホームページ≫
https://www.city.kurume.fukuoka.jp/1080kankou/2015bunkazai/3060bunkaevent/400.html

≪作成した久留米城のPR動画≫
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=TQgDW6bbxD0 ]




本校学生への教育的効果


 本事業に参画した学生は、久留米市との定期的な打合せを通して、市側の要望を汲み取り、田中准教授の指導の下、PR動画を独自に開発しました。
 参画学生からは、「今回の制作のために調査を行う中で、身近にこんな魅力的な場所があったのだと気づくことができました。今後も機会があれば、動画を通じて久留米の魅力を発信していきたいと思います。」との充実に満ちた感想が寄せられるなど、本事業の実施は、参画学生にとって高専で学んだ技術や知識を社会に還元(実装)する良い機会になったものと思います。




久留米工業高等専門学校について


 本校は5学科からなる本科と2専攻からなる専攻科を備えた工業高等専門学校で、からくり儀右衛門と呼ばれた発明家・田中久重翁の出身地及びゴム産業の発祥の地である久留米に昭和39年に創設されました。自立の精神と創造性に富み、広い視野と豊かな心を兼ね備えた、社会に貢献できる技術者の育成を教育理念とし、本校の教育・研究の発展に寄与するとともに、地域社会における技術開発及び技術教育に資することに努めています。

【学校概要】


[画像9: https://prtimes.jp/i/75419/264/resize/d75419-264-a202a4a03aa272bde429-8.png ]

学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 久留米工業高等専門学校
所在地:福岡県久留米市小森野1丁目1番1号
校長名:松 村   晶
設立:昭和39年
URL:https://www.kurume-nct.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関

【お問い合わせ先】
独立行政法人国立高等専門学校機構 久留米工業高等専門学校 
総務課研究推進係
TEL:0942-35-9333
Email : pi-staff.GAD@ON.kurume-nct.ac.jp
[画像10: https://prtimes.jp/i/75419/264/resize/d75419-264-7ee4e04bc54acaf6b4df-7.jpg ]

~2022年度、高等専門学校制度は創設60周年を迎えます~
https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/60th/

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