レノボ・グループ：2022/23年度第2四半期業績

レノボの利益率は10四半期連続して前年同期比で上昇し、事業運営の強靱性と多角的な成長エンジンが引き続き業績を牽引

（香港）-（ビジネスワイヤ） -- レノボ・グループ（HKSE：992）（ADR：LNVGY）は本日、当グループの第2四半期業績を発表しました。利益率は10四半期連続して前年同期比で上昇しました。第2四半期の純利益は為替変動の影響を除いて前年同期比6%増の5億4100万米ドルとなり、グループ売上高は前年同期比3%増の171億米ドルとなりました。

すべての主要事業がプラスの営業利益に寄与し、中期的に利益率を倍増させるグループの目標に向けてのさらなる前進が示されました。また、多角的な成長エンジンは、ソリューション＆サービス事業とインフラストラクチャー事業の両方で好調な業績を継続的に推進し、2桁台後半の成長を見せました。現在、PC以外の事業はグループ売上高全体の37%以上を占めています。当グループの現金残高が健全であることは、中期的に研究開発（R&D）投資の倍増への取り組みを続けていることを示しており、当四半期の研究開発費は前年同期比で15%増加しました。

現在の外部的な課題は残っていますが、レノボは、多角的な成長エンジンに資源を再配分し、事業を通して効率化と経費削減を推進することにより、戦略の追求と継続的な収益性の確保に引き続き機敏かつ重点的に取り組んでいます。デジタル化とインテリジェント変革という世界的動向が加速する中、レノボは、クライアント、エッジ、クラウド、ネットワーク、インテリジェンスという新しいITの基盤の上に長期的な機会を見出しています。当四半期の業績と過去3年間の業績は、当社の戦略、強力な業務執行力、強靱な事業運営が組み合わされることで、レノボが業界のサイクルを超えることができたことを示しています。これに加え、高品質で革新的なポートフォリオ、独自のハイブリッド製造とサプライチェーン、グローバル／ローカルの原則と能力、健全な流動性が、持続可能な成長と利益率改善のさらなる機会を後押しするでしょう。

財務ハイライト：

 

22/23年度第2四半期

100万米ドル

21/22年度第2四半期

100万米ドル

変化率

 

 

グループ売上高

17,090

17,869

(4%)

 

税引き前利益

710

742

(4%)

 

純利益（株主帰属利益）

541

512

6%

 

純利益（株主帰属利益 - 非HKFRS）

591

591

(0%)

 

 

 

 

 

基本1株当たり利益（米セント）

4.54

4.42

0.12

 

レノボの取締役会は、1株当たり8.0香港セントの中間配当を宣言しました。

楊元慶会長兼最高経営責任者（CEO）の発言：

「レノボは、厳しい世界市場においても再び優れた業績を達成しました。利益率は10四半期連続して前年同期比で上昇し、売上高は前年同期比で約3%増加しました（為替変動の影響を除く）。非PC事業は勢いを増し、今では売上高の37%以上を占めるまでになりました。ソリューション＆サービス事業とインフラストラクチャー事業の両方とも、売上高は前年同期比で2桁台後半の伸びを見せました。レノボにとって、この業績は、当社の戦略的な先見性、事業運営の強靱性、多角的な成長エンジンへの着実な投資が困難な時期への優れた備えとなったことを示しています。従来市場が好況であれ不況であれ、レノボは一貫して約束を果たし、市場の期待を上回る成果を上げています。」

ソリューション＆サービス・グループ（SSG）：勢いが継続し、グループの力強い成長と収益性向上を実現

機会：

1兆ドル規模のITサービス市場は安定した成長を続けており、2025年にかけてDaaS（サービスとしてのデバイス）、データセンター向けマネージド・サービス、クラウドやエッジ環境の分野でさらに成長が加速すると予想されます。一方、スマート教育、スマートリテール、スマートシティ、スマート製造などの垂直ソリューションとサービスの支出も堅調に推移すると予想されます。

22/23年度第2四半期業績：

当四半期、SSGの売上高は前年同期比で26%増加し、営業利益率はさらに上昇して21.4%となりました。すべてのセグメントで再び高い利益率と力強い成長を実現しました。ハードウエアと結び付いていないソリューションとサービスの売上高が、初めてSSG事業の半分以上を占めるようになりました。持続可能な成長：

SSGは垂直業界向けに引き続き総合的な水平ソリューションを構築しています。例えば、レノボAIエッジ・サーバーを組み込んだSSGのデジタル店舗ソリューションにより、現在、世界最大級のある食品小売企業は、従業員の介入なしにセルフレジのエラーを75%以上削減しています。SSGの持続可能性サービス・ポートフォリオの開発は続いており、CO2オフセット・サービスはより多くの製品に拡大されています。2022年8月に発足したレノボPCCWソリューションズは、将来の機会を見据え、事業シナジーで最初の成功を収めました。インフラストラクチャー・ソリューション・グループ（ISG）：過去最高の売上高と利益率で飛躍の年を継続

機会：

2025年には、サーバー市場だけで1340億米ドルの規模に達すると予想されています。同時期に、エッジ・インフラストラクチャー市場は年平均成長率21%以上で470億米ドルに達し、ストレージ市場は360億米ドルを超えると予想されます。

22/23年度第2四半期業績：

売上高は過去最高となり、前年同期比33%増の26億米ドル、営業利益は3600万米ドルと過去最高を記録し、4四半期連続して利益を上げました。クラウド・サービス・プロバイダー、エンタープライズ／SMBの両部門は市場予想を上回る業績を達成しました。エッジ・コンピューティングの売上高は前年同期比で約4倍、ストレージは同2倍以上となり、いずれも過去最高となりました。持続可能な成長：

ISGは、総合的なインフラストラクチャー・ポートフォリオを強化し、特にエッジとサービスにおけるイノベーションへの投資を続けています。中国、ハンガリー、メキシコの新工場で生産が拡大し、事業運営の強靱性がさらに強化されました。ISGは、世界で最も急成長し、最終的には世界最大級のエンドツーエンドのインフラストラクチャー・ソリューション・プロバイダーとなり、同時に持続可能で収益性の高いビジネスモデルを維持することに引き続き注力しています。インテリジェント・デバイス・グループ（IDG）：高い収益性を維持し、競合他社を上回る業績を達成

機会：

PCとタブレットの市場規模は、マクロ経済環境の影響を受けて短期的に減少したものの、長期的には依然としてパンデミック前より高い水準を維持すると予想されます。PCと同様に、レノボがスマートデバイスからスマートスペースへと拡大する中で、シナリオ型ソリューション市場も成長を続けるでしょう。

22/23年度第2四半期業績：

IDGは7.4%という業界トップクラスの利益率を維持しました。これは、業務の卓越性と、特に高付加価値の高級セグメントにおける継続的なイノベーションへの投資によるものです。IDGは主要な競合他社を上回る業績を上げ、世界第1位のPC企業としての世界的地位を強化しました。現在、5つの地域のうち4つの地域で1位となり、主要な競合他社との差を広げています。また、レノボのPC売上高構成の約65%を占める法人向けセグメントでは明確に紛れもないトップの地位を維持しています。スマートフォン事業は、10四半期連続して利益を上げました。革新的な新製品でポートフォリオを充実させると同時に、中南米と北米でそれぞれ2位と3位という強力な市場での地位を守り、拡大市場においては超成長を達成しました。レノボのシナリオ型ソリューションでは、スマート協業事業が前年比で2桁台後半の伸びを継続的に見せており、成長の可能性を引き続き示しています。ゲーミング・シナリオ事業の売上高は過去最高となりました。持続可能な成長：

IDGは、スマートデバイスからスマートスペースへの拡張を推進するため、引き続きイノベーションに注力しています。PC市場での成功はPC以外の事業の成長にも応用でき、より多くの市場、特にスマートフォン市場での成功を確保できると確信しています。業務のハイライトと未来への投資

テック・ワールド2022 - レノボは、年に一度のグローバル・イノベーション・イベントで、ユーザー、スペース、デバイスにわたる協業を発展させ、現実世界のアプリケーションとメタバースの両方における無限の可能性を引き出すビジョンを伝えました。レノボは、デジタル世界での働き方、学び方、関わり方を規定する新しいコンセプト、ソリューション、新たなイノベーションを発表しました。また、世界的なCTO調査研究の結果も発表しました。これは、従来のITが「新しいIT」アーキテクチャーに進化し続けることに関するCTOの視点を明らかにしたものです。新しいITでは、クライアント・デバイス、エッジ・コンピューティング、クラウド・コンピューティング、ネットワーク、AIのすべてが連携して共通のペインポイントに対処し、あらゆる業界にわたってさらなる世界的なデジタル化を推進するソリューションを提供します。

環境・社会・ガバナンス - レノボはこのほど、年次ESG報告書を発行し、その進捗状況、意欲、今後の目標について概説しました。テック・ワールド2022で、レノボはさらに、ネットゼロ排出のビジョンと、そのビジョンに向けた第一歩として2030年までの短期的な排出量削減目標について説明しました。レノボは、短期・長期の両方で排出量削減目標を科学的根拠に基づく目標イニシアチブに整合させ、パリ協定の目標に貢献しています。外部機関による確認は継続し、7月に発行されたレノボの最初のグリーンボンドは、機関投資家向けESGファンドにとって最も重要なグローバル・ベンチマークの1つであるブルームバーグMSCIグリーンボンド・インデックスに採用されました。レノボはまた、2022年ハンセン・コーポレート・サステナビリティー・インデックスでAA+の最高評価を受け、2年連続してIT業界で最高のスコアを獲得しました。

イノベーション - 9月にレノボは、ボストン・コンサルティング・グループの年次インデックスの中で世界で最も革新的な企業の1つに選ばれ、24位にランクされました。テック・ワールド2022では、いくつかの新しい革新的なフォームファクターとアイデアを紹介しました。これには、スマートフォンやPC向けのローラブルの概念実証や没入型テレプレゼンス技術である「サイバースペーシズ」が含まれます。また、ネットゼロのビジョンを実現するための革新的なイノベーションや、カーボン・フットプリントを削減するために製品と製造全体で行っている活動も紹介しました。

[1] 非HKFRS指標は、損益を通じて公正価値で測定した金融資産価値の変動、合併買収による無形資産の償却、合併買収関連費用、対応する所得税効果（存在する場合）を除外して調整されています。

レノボについて

レノボ（HKSE：992）（ADR：LNVGY）は、フォーチュン・グローバル500社の中で171位にランクされる売上高700億米ドルの世界的な大手テクノロジー企業であり、世界で7万5000人を雇用し、180市場で日々、何百万人ものお客さまにサービスを提供しています。すべての人によりスマートな技術を提供するという大胆なビジョンに焦点を合わせ、レノボはサーバー、ストレージ、モバイル、ソリューション、サービスなど重要な成長分野へとさらに拡大することにより、世界最大のPC企業としての成功を築いてきました。この変革は、レノボの世界を変える革新と共に、すべての人のためにあらゆる場所で、より包摂的で信頼できる持続可能なデジタル社会を構築しています。詳細は、https://www.lenovo.comをご覧ください。また、ストーリーハブで最新のニュースをご覧ください。

レノボ・グループ

財務概要
2022年9月30日締め四半期
（単位：百万米ドル、1株当たりデータを除く）

 

 

22/23年度第2四半期

21/22年度第2四半期

前年同期比変化率

売上高

 

17,090

17,869

(4%)

粗利益

 

2,877

3,006

(4%)

粗利益率

 

16.8%

16.8%

0 pt

営業費用

 

(2,026)

(2,189)

(7%)

研究開発費

（営業費用に含まれる）

 

(556)

(482)

15%

売上高費用比率

 

11.9%

12.3%

(0.4) pts

営業利益

 

851

817

4%

その他の営業外利益／（費用） - 純額

 

(141)

(75)

89%

税引き前利益

 

710

742

(4%)

税金

 

(156)

(185)

(16%)

当期間の利益

 

554

557

(1%)

非支配持分

 

(13)

(45)

(72%)

株主帰属利益

 

541

512

6%

株主帰属利益 - 非HKFRS[1]

 

591

591

(0%)

1株当たり利益（米セント）

基本

希薄化後

 


4.54
4.23


4.42
3.96


0.12
0.27

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