民間の訪問看護ステーション、給付型奨学金で進学支援を開始
配信日時: 2022-10-17 13:52:36
名古屋市から全国へ出店を続けるFootage(フッテージ)訪問看護ステーションで、認定看護師課程・専門看護師教育課程へ進学希望のある職員に対して、給付型奨学金を支給する取り組みが開始する。
フッテージでは訪問看護師の専門性向上に寄与するため、2023年1月より給付型奨学金の支給受付が開始する。
支給対象は3年以上の勤続年数のある看護職員で、当該職員の認定看護師資格及び専門看護師資格の取得を支援する。
[画像1: https://prtimes.jp/i/42084/6/resize/d42084-6-5fde046f818bd319370e-0.jpg ]
なぜ奨学金の設置に至ったのか
看護師の就業場所は大きく分けると病院医療・在宅医療と別れますが、在宅医療である訪問看護ステーションでは病院医療と比較して認定看護師・専門看護師等の専門家人材が不足しています。
訪問看護ステーションは2040年前後の高齢者人口のピークに向けて量的拡充を急いでおり、直近の10年間で毎年500箇所程度開設されています。それでも訪問看護ステーション1箇所あたりの所属人員は少なく、2040年を考えると就業人口が大きく不足している現状があります。
また量的拡充もとても大切ですが、訪問看護サービスの費用対効果の向上についても積極的に取り組む必要があり、現在の訪問看護ステーションには費用対効果を担う専門家人材が不足していると考えています。
訪問看護サービスの費用対効果を向上させることで、人材が不足する中でも多くの方の生活を支えることが出来ます。
ただ認定看護師・専門看護師の資格を取得するには、短くとも1年間はフルタイムで就業することが難しくなり費用負担も大きいので、取得の希望はあるけど諦めてしまう人も多いです。
学習意欲のある看護師が諦めず、専門家人材として地域医療の品質向上に寄与して欲しいと考え、給付型奨学金の支給を始めようと考えました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/42084/6/resize/d42084-6-edb2818be8fde069d349-1.jpg ]
奨学金を利用するにあたっての要件は
奨学金を希望するフッテージ訪問看護ステーションに3年以上勤務した職員の中で、勉強会や研修会の開催等のアウトプットの実績を鑑みて選考します。1年毎に新たに1名が年間100万円上限の奨学金を受給出来る設計としていますが、事業規模の拡大に伴って奨学金の給付対象も拡大していく予定です。
よくある「奨学金受給後は〇〇年間勤務することで返済免除」といった要件は設けていませんので、資格取得後すぐにフッテージを退職することも認めています。
出来れば残って欲しいのが本音ですが、資格取得者に自社を魅力に感じて貰えないのは会社側の責任ですし、退職後に地域に還元して貰えれば本意です。
今後に向けて
現状訪問看護での看護師の活躍の場は、病院と比較すると見劣りすることも多いです。
訪問看護で専門家を始めとするキャリアの選択肢が増えていくことで、訪問看護サービスの量的拡充だけでなく質の向上も進んで行くと嬉しいです。
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