ユネスコ世界記憶遺産の平成27年の登録候補に、舞鶴引揚記念館が所蔵するシベリア抑留や引き揚げに関する資料「舞鶴への生還」が決定!

プレスリリース発表元企業:舞鶴市

配信日時: 2014-06-19 12:00:00


引き揚げのまち、再出発のまち・舞鶴市が所有するシベリア抑留や引き揚げに関する570点の資料「舞鶴への生還」が、平成27年の「ユネスコ世界記憶遺産」登録候補に決定!市は応援・支持してくださった方々に感謝の意を込め、決定翌日の朝、懸垂幕を市役所庁舎に掲揚しました。登録決定は来年5~8月の予定です。

平成26年6月19日
舞 鶴 市
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《引き揚げのまち、そして再出発のまち・舞鶴》
舞鶴引揚記念館が所蔵する570点のシベリア抑留や引き揚げ関係資料
「舞鶴への生還」が「ユネスコ世界記憶遺産」登録候補に決定!
感謝の意を込めた懸垂幕を市役所庁舎に掲揚
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舞鶴市(市長:多々見良三)所有のシベリア抑留や引き揚げに関する
資料「舞鶴への生還 1945~1956シベリア抑留等日本人の本国への
引き揚げの記録」(以下、「舞鶴への生還」)が、平成27(2015)
年の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「ユネスコ世界記憶遺産」
の登録候補に決定しました。
今後は、日本ユネスコ国内委員会文化活動小委員会からユネスコに
対し、本市の「舞鶴への生還」を含む2件の申請案件を回答。その
後、ユネスコ記憶遺産国際諮問委員会の審議を経て、平成27
(2015)年5月~8月に登録決定する予定です。

本市は、平成26(2014)年6月12日(木)午後8時05分、日本ユネ
スコ国内委員会の事務局である文部科学省から登録候補決定の連絡を
受け、市民を代表して舞鶴市議会の尾関義之議長、舞鶴引揚記念館の
山下美晴館長が同席し、舞鶴市役所西側の赤れんがパーク赤れんが
4号棟で、舞鶴市長の多々見から報道各社に登録候補決定を発表しま
した。
本市は、決定翌日(6月13日)午前9時30分、今回の登録申請を
応援・支持してくださった方々に感謝の意を込め、関係者および
市職員約100名が見守るなか、市役所庁舎に「国内選定に決定!」
の懸垂幕を掲揚しました。

6月12日の記者会見で、舞鶴市長の多々見は、
「平成24年7月に記憶遺産登録への取り組みを表明したものの、
前例はほとんどなく、知名度も高いとは言えない中での挑戦を、
手さぐりで進めてきた。申請資料の学術的検証と並行して、
舞鶴と引き揚げの知名度を高めるための事業にも取り組んだ。
中でも、舞鶴を舞台とする音楽劇「君よ生きて」が東京で
上演され、戦争を知らない若い世代に、多くの共感をもって
受け止められたことは、知名度アップの成功事例だ」と、
約2年間にわたる登録申請の取り組みの成果を振り返りました。
また、「我々の資料が、人間愛、家族愛、平和への願い、人間の
生命力など、人類に共通する普遍的な主題を包含する記録であり、
繰り返してはならない戦争の悲惨さや平和の尊さを、世界に
語りついでゆくことができると強く確信した。我々は「世界記憶
遺産」登録へのスタートラインに立つことができた。
市民をあげて引き揚げ事業に携わってきた“引き揚げのまち”
“再出発の地”の舞鶴の市長として、その責務に改めて身の引き
締まる思いだ」と、強い決意を語りました。

「ユネスコ世界記憶遺産」の登録候補となった「舞鶴への生還
1945~1956シベリア抑留等日本人の本国への引き揚げの記録」
は、市営の舞鶴引揚記念館(館長:山下美晴)が所蔵する
12,000点の中から、シベリア抑留体験の日記、手帳・メモ帳、
俘虜用郵便葉書、引揚船の乗船名簿など、特に希少性、世界的な
重要性、完全性、唯一性の高い570点を選定しました。
なお、登録候補570点すべての資料は舞鶴引揚記念館
(所在地:京都府舞鶴市字平1584番地)で展示、収蔵しています。

このたびの国内選定における評価のポイントは、以下の4点でした。
1)舞鶴市の文化財にも指定されており、保存管理がなされて
いる点。
2)舞鶴市と姉妹都市のロシア・ナホトカ市の理解と協力があり、
より広い視点から世界的な重要性が説明されている点。
3)絵画、日記、手紙など、記録媒体の多様性がある点。
4)申請資料はすでに公開されており、デジタル化等の作業が
すすめられている点。

本市は、引き揚げ事業開始70年目にあたる平成27(2015)年、
「ユネスコ世界記憶遺産」登録を目指して、本年3月4日(火)、
申請者を代表して舞鶴市長が電子メールでユネスコに申請しま
した。「ユネスコ世界記憶遺産」の審査は、2年に一度、
1国につき2件以内のため、今回の国内審査件数が本市を含め
4件になったことから、日本ユネスコ国内委員会文化活動
小委員会で初の国内選定が行われ、本年6月12日(木)、
本市が申請した「舞鶴への生還」が登録候補に選定されました。

《参考:舞鶴の熱く長い6月12日‥‥
音楽劇「君よ生きて」がつなぐ人と人のバトン》
登録候補の決定・発表日となった6月12日(木)、舞鶴市が
全面協力し、“引揚のまち、再出発のまち”の舞鶴を舞台に、
「シベリア抑留と引き揚げ」をテーマにした音楽劇「君よ生きて」
で音楽を担当したユウサミイ氏と市民による「交流会」が、
有志が幹事となり、記者発表会場と同じ赤れんがパーク内で
19時から開催されていました。
「交流会」の会場となった赤れんが2号棟には、市内外から
約60名が集まり、演出の望月龍平氏も東京から駆けつけました。
会場では、ユウサミイ氏による舞鶴初披露の音楽劇のテーマ
ソング「メッセージ」をはじめとする劇中歌を中心としたミニライブ
とトークのほか、音楽劇「君よ生きて」のダイジェスト版の鑑賞
などが行われていました。

舞鶴市長の多々見は、記者発表後に同パーク内の「交流会」会場に
移動し、市民をはじめユウサミイ氏、望月龍平氏に登録候補決定を
報告、出席者全員と喜びを分かちあいました。

ユウサミイ氏と望月龍平氏は、翌日(6月13日)午前9時30分から、
市役所前で行われた「国内選定決定!」の懸垂幕掲揚セレモニーにも
参加されました。


【申請資料の概要】
■資料名
「舞鶴への生還
 1945~1956シベリア抑留等日本人の本国への引き揚げの記録」
■テーマ
シベリア抑留や引き揚げに関する資料
■構 成
A:「シベリア抑留体験の記録」
B:「安否を気遣い帰還を願う日本の家族に関する資料」
C:「引揚関連資料」
■点 数
570点
※資料は、舞鶴引揚記念館で展示、収蔵しています
※「ユネスコ世界記憶遺産」の登録候補決定に関する情報は、
舞鶴引揚記念館の公式ホームページを参照してください。
http://m-hikiage-museum.jp/




【本件に関するお問い合わせ先】
企業名:舞鶴引揚記念館
担当者名:担当者
TEL:0773-68-0836
Email:m-hikiage-museum.jp/

プレスリリース情報提供元:valuepress