ディジアがQtエンタープライズ・エンベデッドのアップデートをリリースし、組み込み機器の創製における開発・導入が容易に

プレスリリース発表元企業:Digia

配信日時: 2014-05-23 18:22:00

Qtエンタープライズ・エンベデッドは、独自の強力ツールと付加価値コンポーネントを提供し、組み込み機器の創製やモノのインターネットの開発戦略に対応

(オスロ)- (ビジネスワイヤ) -- ディジアはQtエンタープライズ・エンベデッド(Qt Enterprise Embedded)のアップデートをリリースしました。完全統合ソリューションのQtエンタープライズ・エンベデッドは、モノのインターネットとしてのコネクテッドデバイスの動向に対応できるよう、ユーザーエクスペリエンスを適合化させることで、ユーザーが組み込み機器の創製に即座に取りかかることができるようにするものです。本日のリリースには、最新のQt 5.3ライブラリー、Qtウェブエンジン(Qt WebEngine)、Qtクイックコンパイラー(Qt Quick Compiler)、Qtクラウド(Qt Cloud)への統合機能、その他いくつかの改善機能が含まれています。またこのリリースには、完全統合の組み込み機器アプリケーションを容易かつ短期間に開発・導入するために必要なツールがすべて含まれているため、開発者の効率、アプリケーションや機器の性能は一層高まり、組み込みソフトウエアの開発期間は短縮されます。Qtエンタープライズ・エンベデッドにより、組み込みソフトウエアの開発はデスクトップアプリケーションやモバイルアプリケーションの構築と同じくらい容易になります。

Qtエンタープライズ・エンベデッドは組み込み開発に性能、効率、市場導入期間の短縮をもたらすため、技術者は見た目に素晴らしく高性能で最新のUIやアプリケーションを創製することができます。設定済みの組み込み開発環境、構築済みのQt最適化ソフトウエアスタックにより、検証済みのリファレンスボードに即座に導入できるため、ユーザーは最初から、実際に動作する組み込みプロジェクトのプロトタイプを起動、実行させ、所有することができます。

Qtエンタープライズ・エンベデッドに対する今回のアップデートで初めて登場した機能には、クロスプラットフォームの強力ウェブ機能としてQtクイック(Qt Quick)との併用によりネイティブアプリケーションで最高性能を実現するQtウェブエンジンや、ウェブやネイティブで動的ウェブコンテンツや再利用性をサポートするHTML5があり、HTML5では3DでさらなるエレガントさをUIに追加したい場合のWebGLもサポートされています。組み込み機器はオンデマンドでウェブにアクセスする必要があり、また変化を続ける市場ニーズについていく上で混成型のUIや機能を開発できることが重要であるため、Qtウェブエンジンは組み込み機器にとって特に重要です。

ディジア Qt部門の販売・マーケティング担当バイスプレジデントを務めるJuhapekka Niemiは、次のように語っています。「この数年間、組み込み機器の創製におけるユーザーエクスペリエンスのニーズは大きく変化しています。ペースの速い業界のユーザーは今や、60fpsで滑らかに動作し、切り替え/アニメーション/ピンチズームがスムーズで、見た目に美しい高性能インターフェースを要求します。UIは革新的で今日的な外観である必要があるのみならず、ごく短期間で開発できるものでなければなりません。Qtエンタープライズ・エンベデッドは、より短期間に機器を市場投入するというニーズに応えて作られており、開発をより容易で効率的なものにするために必要なツールを提供することで、コネクテッドデバイスの最新動向をサポートしています。」

また、Qtエンタープライズ・エンベデッドには、最近発表されたQtクイックコンパイラーも含まれています。Qtクイックコンパイラーは新しいプロフェッショナルなビルドツールであり、QMLファイルをアプリケーションにコンパイルすることができます。このコンパイラーにより、QMLファイルは事前解析されるため、QMLソースのIP保護が確保され、ロード時間やパフォーマンスも改善されます。Qtクイックでコンパイルすると、アプリケーションの起動は従来よりも最大90%速くなります。これは組み込み機器の多様な垂直市場で重要な要件となっています。

機器に対するインクリメンタルな導入機能も追加されているため、機器にソフトウエアを導入するための時間が短縮されます。従来バージョンのQtエンタープライズ・エンベデッドでは、機器への導入や機器での実行、デバッグの基本的手段はUSB接続でした。最新バージョンでは、標準的なIPプロトコルを使用したローカルエリアネットワークを経由して機器に接続できる機能が追加され、チームメンバーの間における機器の共有を簡素化し、自動試験向けに機器設定を行うことができます。

また、Qtエンタープライズ・エンベデッドに対する今回のアップデートでは、Qtクラウド・サービス(Qt Cloud Services)やEnginio Data Storageと完全統合できるため、ユーザーは簡便なQt APIを使用して、組み込み、モバイル、デスクトップのQtクライアント向けに完全なクラウドバックエンドを作ることができます。新たに追加されたブルートゥースに対するサポート(BlueZを使用)、Wi-Fiおよび有線ネットワークに対する既存のサポートとともに、このプラットフォームはモノのインターネットとしての機器の導入、モニタリング、アップデートに必要なすべてを、1つの技術として提供しています。

Qtエンタープライズ・エンベデッドは、フルセットのQtエンタープライズ付加価値機能として、多言語機能と単語予測機能を備えた包括的な仮想キーボードソリューション、産業用アプリケーションのためのQtクイック・エンタープライズ・コントロールズ(Qt Quick Enterprise Controls)に対するサポート、2D/3Dグラフやデータ視覚化のためのライブラリーを含む機能も提供しています。

Qtエンタープライズ・エンベデッド開発環境は、ウブントゥ・リナックス64ビット12.04 LTSまたはそれ以降で動作します。リリース時に標準としてサポートされるターゲットハードウエアは、グーグル・ネクサス7タブレット(2012/2013バージョン)、Boundary Devices SabreLite(フリースケール製i.MX 6)、SABREボード/スマートデバイス向けSABREプラットフォーム(フリースケール製i.MX 6Quad)、ラズベリーパイ・モデルB(ARM11)、ビーグルボーン・ブラック(TI AM335x)などです。またディジアは、カスタムハードウエアにソフトウエアスタックを移植することもできます。開発環境にはQtエンタープライズ・エンベデッド・エミュレーター(Qt Enterprise Embedded Emulator)が含まれています。Qtエンタープライズ・エンベデッドにはYoctoベースのツールが含まれています。このツールにより、与えられた構成を最終的なハードウエア設計に合わせて容易に拡張でき、また他のハードウエア環境もサポートすることができます。

サポートされるハードウエアやQtエンタープライズ・エンベデッドに関する詳細、30日間の無料試用については、http://qt.digia.com/qtenterpriseembeddedをご覧ください。

当社に関する詳細については、「Q tについて」および「Digia Qtについて」をご覧ください。

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Ref: DQ111/A

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