レフィック・アナドルが、ルーミーの世界観を視覚と聴覚で体現 デジタルアート「ルーミー・ドリームズ」をベイオール・カルチャー・ルート・フェスティバルで初公開
配信日時: 2022-06-14 11:00:00
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2022年5月28日から6月12日に開催されたトルコ最大都市イスタンブルの文化芸術イベント「ベイオール・カルチャー・ルート・フェスティバル」ではこのたび、世界的に有名な、トルコ人のメディアアーティスト、レフィック・アナドルの最新プロジェクト「ルーミー・ドリームズ」を初公開しました。
この新しい多感覚アートワークは、13世紀の神秘主義者メヴラーナ・ジェラーレッディン・ルーミーの膨大な関連資料を、AIベースの機械学習アルゴリズムによって視覚化することで生み出されています。伝説の神秘主義者ルーミーの750回目の命日を記念して制作されたこのデジタルインスタレーションは、イスタンブルの象徴であるアタテュルク文化センター(AKM)での公開以来、大きな関心を集めました。「ルーミー・ドリームズ」は、ルーミーの世界観を幅広い層に伝えることを目的に、動き、光、音による6分半のイマーシブ(没入型)体験を提供しました。
ルーミーの宇宙を視覚化するために集められた数百万点の資料
レフィック・アナドルと彼のチームはこの作品のために、ルーミーの記念碑的作品『マスナヴィー』の26カ国語のコピー、何百万もの支部やアーカイブ文書、原稿、スーフィー音楽やパフォーマンスの録音など、さまざまな分野のデータセットを収集しました。作品に使用されているデータは、コンヤ広域市、トルコ共和国大統領府国家文書館、首相府国家文書館、コンヤ・メヴラーナ博物館、サラエボ・ガーズィ・ヒュスレヴ・ベイ図書館、セルチュク大学などの協力を得て収集されているのに加え、コンヤ・メヴラーナ博物館で撮影された写真や、ルーミーが訪れた場所もデータセットに追加しています。また、世界中のメヴレヴィー教団の建築図面や設立証明書も映像・文字化しており、「ルーミー・ドリームズ」の資料の規模は世界一です 。
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世界的に文化的アイコンであるルーミーは、その優美な詩と知恵の言葉で知られています。「内なる光を見つけよう」というルーミーの呼びかけにインスピレーションを得た「ルーミー・ドリームズ」は、メヴラーナ・ジェラーレッディン・ルーミーの世界を幅広いオーディエンスに紹介することを目的としています。短期間でこのアートに取り組んだレフィック・アナドルと彼のチームは、デジタルアートでこそ象徴化・具体化できると考え、神秘主義者の不滅のアイデアを、「光」「知識」「動き」の3つのテーマのもとに視覚と聴覚に訴えることで体現しました。
世界で有名な詩人・神秘主義者メヴラーナ・ジェラーレッディン・ルーミー
世界最大のスーフィズム詩人であり神秘主義者であるメヴラーナ・ジェラーレッディン・ルーミーは、その歌詞と叙事詩『マスナヴィー』で有名です。ルーミーの著作は、神秘思想や文学に大きな影響を与え、ユネスコは2007年を「国際ルーミー年」と宣言し、ルーミーについて「人類全体に属する偉大なヒューマニスト、哲学者、詩人の一人である」と述べています。ルーミーの死は、毎年コンヤで行われるシェビィ・アル―ス(「結婚式の夜」)の儀式で称えられ、詩人を記念して多くの展示会や会議、コンサート、「セマー」公演が行われています。
トルコについて
地中海沿岸に位置し、有名なボスポラス海峡が隔てるアジアとヨーロッパを結ぶトルコは、多様な気候と文化交流の中心地であることにより、何世紀にもわたる多様な文明が反映された歴史、自然や美食を有し、2021年には約3,000万人の訪問者をお迎えしました。文化が交差するこの国は、伝統とモダンが融合した芸術やファッションに大変寛容で、またダイナミックなショッピングとエンターテインメントライフによって世界中から訪れる人々を魅了し続けています。トルコの詳細は公式ウェブサイト(http://www.tourismturkey.jp/)または以下の SNS をご覧ください。
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トルコ観光広報・開発庁(TGA)について
トルコ観光広報・開発庁(TGA)は、トルコの有形・無形の自然・文化・生物学的遺産、人工の所産をプロモーションすることで、国内外の観光においてのトルコのブランディングを確立させ、トルコ経済における観光投資へのシェアを高め、観光のサービスの質を向上させるために、短期・中期・長期のコミュニケーション・マーケティング活動を行っています。TGAは、現在の観光資源を世界に向けて宣伝・マーケティングを行い、トルコの観光目標を達成し、かつ潜在的な観光資源を発見・開発・活用するために文化観光省の観光戦略・政策に沿ってあらゆる宣伝、マーケティング、コミュニケーション活動を担っています。
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「トルコ共和国大使館・文化広報参事官室」のプレスリリース
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