カプノグラフィー装置の市場規模、2027年に4億3,600万米ドル到達予測

株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「カプノグラフィー装置の世界市場：製品別 (マルチパラメーター型・スタンドアロン型カプノメーター、付属品)・技術別 (メインストリーム、サイドストリーム、マイクロストリーム)・用途別 (心臓治療、外傷・救急治療)・エンドユーザー別 (病院) の将来予測 (2027年まで)」（MarketsandMarkets）の販売を3月17日より開始いたしました。

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カプノグラフィー装置の市場規模は、2021年の3億3,400万米ドルからCAGR4.6%で成長し、2027年には4億3,600万米ドルに達すると予測されています。市場成長の主な要因は、ポータブル/POC（ポイントオブケア）型カプノグラフィー装置の開発、パルスオキシメトリに対するカプノグラフィー装置の臨床的メリット、手術件数の増加などが挙げられます。また、新興国の医療業界は、市場のプレイヤーに成長機会を提供することが期待されます。一方、カプノグラフィー医療機器の承認に関する厳しい規制ガイドラインや、曖昧な規制に関する問題は、今後のカプノグラフィー機器市場の成長を妨げることが予想されます。

COVID-19のカプノグラフィー装置市場への影響

物流の問題、疾患を持つ患者の管理、併存疾患や既往症を持つ患者の優先順位付け、一般市民や病院の現場作業員を感染症への曝露から守ることは、医療機関が直面している大きな課題です。多くの病院では、感染拡大を抑えるために、さまざまな隔離アプローチを実施しています。この状況下において、カプノメーターとそれをサポートするカプノグラフィーアクセサリーの需要は増加しており、生産量はほぼ10倍に拡大しています。

今後、COVID-19の感染率やワクチン接種率、病院の稼働率やスタッフ数、交通機関の制約、検疫などの制限、新型のCOVID-19の出現などにより、医療処置率が国ごとに異なる可能性があります。さらに、COVID-19の流行は世界のサプライチェーンに影響を与え、特定の材料や部品の出荷に混乱や遅れが生じています。原材料及び部品の不足とそれに伴うコスト上昇により、輸送やサプライチェーンネットワークに問題が生じています。遅延や不足が生じた場合、顧客の製品需要に応えられない可能性があり、事業に悪影響を及ぼす可能性があります。

一方、クリティカルケア分野では人工呼吸器やカプノメーターの需要が大幅に増加し、2020年度のカプノグラフィー装置市場は堅調で、売上高と営業利益の増加を記録しました。2020年は各国の業界における渡航制限や人手不足により、サプライチェーンが若干混乱しており、カプノグラフィー装置市場にも影響が及んでいます。

牽引要因：ポータブル/ POC型装置の開発

医療従事者は、初期段階において、対象者の換気モニタリングやカプノグラフ評価を通じて、潜在的な呼吸合併症（気道閉塞、過換気、低換気、無呼吸など）を特定することができます。様々な呼吸パラメーターをリアルタイムに測定することで、医療従事者は患者の治療方針を決定し、呼吸に関する有害事象の発生時にタイムリーに介入することが可能になります。

カプノグラフィー装置は、従来、深い鎮静や麻酔をかけた患者に対する心臓外科手術に使用されてきました。しかし、外傷や救急などの重要な用途での患者が増加していることから、ポータブル／POC型のカプノグラフィー装置の需要が高まると予想され、その開発にますます力が注がれています。


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