あの『空飛ぶ茶室』がげいたんについに出現!? 建築家で東京大名誉教授の藤森照信氏と学生の共同制作プロジェクト 大阪芸術大学短期大学部モニュメント『空飛ぶ茶室』完成記念セレモニー開催

プレスリリース発表元企業:大阪芸術大学

配信日時: 2022-02-18 11:00:12

■開催場所:大阪芸術大学短期大学部伊丹学舎■開催日時:2022年2月7日(月) 11:00~

 大阪芸術大学短期大学部(所在地:兵庫県伊丹市/学長:塚本 英邦)は、建築史家・建築家 藤森照信氏設計およびご指導の下、本学内に同氏の空飛ぶ茶室シリーズを創るプロジェクトを実施してまいりました。そして2022年2月7日(月)、大阪芸術大学短期大学部伊丹学舎にてモニュメント『空飛ぶ茶室』完成記念セレモニーを開催いたしましたので、イベントの様子をレポートいたします。



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 大阪芸術大学短期大学部は全国にも数少ない芸術のあらゆる学びを擁する総合芸術短期大学です。空間演出デザインをはじめ、金属工芸、陶芸、ガラス工芸など様々な領域の学生が東京大学名誉教授・東京都江戸東京博物館館長藤森照信氏より茶室についての特別講義を聴講し、焼杉造り、銅板曲げ、漆喰塗りなど普段では経験することがない茶室制作の共同プロジェクトに取り組みました。

 本企画は2019年秋に計画されましたが、新型コロナ感染拡大の影響を受け、2020年10月に本格始動。約1年間の制作期間をかけ、本完成披露セレモニーに至りました。完成した『空飛ぶ茶室』は、地上からの高さは約5.7mあり、千利休由来の3畳茶室にこだわり、2本の柱を軸にした丸みを帯びたフォルムのモニュメントです。

 企画背景として、学校法人塚本学院副理事長 大阪芸術大学短期大学部学長 塚本英邦氏は、「大阪芸術大学短期大学部は、芸術家の卵が通う学び舎です。アート的なものはもちろん、普段の生活では触れることができない体験を提供することで、学生たちの創作意欲に刺激を与えたいというのが今回の企画の意図になります。学生たちも藤森先生と焼杉造りや、内部の装飾のデザインなどにも携わった作品です。大阪芸術大学短期大学部のシンボルとしても、愛されるモニュメントになれば」と説明しました。
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 藤森氏は「まずこの企画の相談をもらった際に、実際にこの大阪芸術大学短期大学部を訪れました。植物・建造物・そして空気に触れ、『げいたん』の環境の良さを実感しました。どういうものを作るか考えたときに、この環境を壊してはいけない。そのうえで、新しさ、新鮮さを与えられるようなものを作りたいと考えました。そこで、これまでの経験から、茶室のようなものであれば、相応しいものができるのではないか。」と『空飛ぶ茶室』制作に至った経緯を語りました。「そして、この大学のシンボルになるようなデザインをと考えるうちに、まずは高さを出すことを考え、木の上に制作することを決めました。面積は畳三枚分です。これは、日本初の茶室の原型になっている利休にならって、勝負してみようという意思からきています。外観は、焼杉造り、銅板曲げ、漆喰塗りなど様々な工程がありましたが、多領域に展開する『げいたん』の学生さんと共同して制作しました。そして、特筆すべきはこの作品の内部の装飾に使用したガラス細工です。窓には和紙とガラスを用いた障子を作り、光が入り込んだ時の美しさを追求しました。さすが大阪芸術大学短期大学部というような、創作熱心な学生さんと一緒に理想の作品ができ、私としてもとても気に入った作品ができました。」と作品について紹介しました。

 『空飛ぶ茶室』は、今後は大阪芸術大学短期大学内で教材としての使用のほか、学内のシンボルモニュメントとしても活用されます。

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