選挙ポスターデザインと得票数-視覚表現は当落につながる
配信日時: 2021-09-09 16:05:13
政党の公約はさておき、実はポスターの印象によって得票数は変化する
2021年8月の横浜市長選は野党新人が与党最有力候補と現職に大差で勝利した。視覚デザイン研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役:内田広由紀)による3人のポスター分析レポート。
[画像1: https://prtimes.jp/i/84535/1/resize/d84535-1-537db256832a334c07de-1.jpg ]
デザインで当落がはっきりした横浜市長選
横浜市長選で野党山中氏が当選した原動力のひとつは無党派層を取り込んだデザイン力だ。当選した山中氏のポスターはデザイン評価Aだったが、落選した小此木氏は最下位評価のDだ。無党派層の得票の決め手はデザイン力であり、無党派層の多い選挙区では評価Aは90%が当選し、Dは20%前後になる。今回の山中氏の無党派層得票は約4割で、小此木氏と、現職の林氏は約1割だった(日経2021.8.23.共同通信調査)。つまり、当落はいかに無党派層の心に響くか、これを実現させたポスターのデザイン力の効果は大きい。
デザイン言語を利用して感性を伝えたい
デザインが当落を左右するというとまさかと思われるかもしれないが、例えば、ヒトの感性は笑顔を見ると安心な仲間と認識し、ポスターの笑顔でも「安心」が伝わる。このようにしてデザインは画像や配色、形を目的に合わせて組み立てれば感性が伝わることは40年以上の研究でわかっている。従来なんとなくわかっていた感性を「デザイン言語」というスケールで整理すれば目指した通りにメッセージを伝えることが可能だ。
[画像2: https://prtimes.jp/i/84535/1/resize/d84535-1-ae42e4485608ef0b02c4-2.jpg ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/84535/1/resize/d84535-1-933a7d649ae0e44c33e2-0.jpg ]
デザインの効果は集団テストでわかる
感性は多数で議論(集団思考: 心理学用語)すると誤った答えになるとされるが、上のように多数が参加すると精度は高まる。同じ多数でも議論を交わすと大脳新皮質が働いて感性は見えなくなる。感性を見るには議論しないことが大切だ。
【会社概要】
会社名:株式会社 視覚デザイン研究所 所在地:東京都千代田区神田神保町 1-22-4F 代表者:内田 広由紀 設立:1976 年1月 URL:https://www.shikaku-d.com
事業内容:○ 視覚伝達デザインの研究 ○ 美術・デザイン書・絵本の出版
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