レノボ・グループ:2021/22年度第1四半期業績
配信日時: 2021-08-13 19:51:00
第1四半期の業績は過去最高となり、戦略が奏功して収益性の持続可能な向上と長期的な成長が達成された結果、純利益は倍増
(香港)-(ビジネスワイヤ) -- レノボ・グループ(HKSE:992)(PINK SHEETS:LNVGY)は本日、過去最高となる第1四半期の業績を発表しました。世界的なデジタル化の加速、インテリジェント変革およびデバイス、インフラ、アプリケーションのITアップグレードにより生じた事業機会が、引き続き当グループの長期的で持続可能な収益性の向上をもたらしています。
こうした機会を捉えて、レノボは前年比での収益性の著しい改善を実現し、税引き前利益は2倍近い6億5000万米ドル(96%増)となり、また純利益率が長年の最高値となる2.8%に達したことで純利益も2倍強(119%増)に増加しました。第1四半期のグループ売上高は引き続き大幅に増加し、前年同期比27%増の169億米ドルとなりました。
今後については、引き続きすべての事業部門、特に垂直ソリューション、インフラストラクチャー・ソリューション、高級PCのほか、隣接非PCデバイス(タブレット、スマートフォン、エンベデッド・コンピューティング、その他のスマートデバイスを含む)の分野で持続可能な成長と収益性改善の機会が存在します。また、イノベーションが引き続き収益性の高い持続可能な成長の促進に貢献することになります。第1四半期の研究開発費を前年同期比で40%増加させたレノボではイノベーションへの投資をさらに進め、今後3年間に研究開発投資を倍増させる予定です。
当四半期から、今年初めに発表されたソリューション&サービス・グループ(SSG)、インフラストラクチャー・ソリューション・グループ(ISG)、インテリジェント・デバイス・グループ(IDG)で構成される新たな組織構造に基づいて業績発表が行われます。
財務ハイライト:
21/22年度第1四半期
(100万米ドル)
20/21年度第1四半期
(100万米ドル)
変化率
グループ売上高
16,929
13,348
27%
税引き前利益
650
332
96%
純利益(株主帰属利益)
466
213
119%
基本1株当たり利益(米セント)
4.02
1.80
2.22
楊元慶会長兼最高経営責任者(CEO)の発言:
レノボの楊元慶会長兼最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「デジタルおよびインテリジェント変革の加速により、世界的に膨大な市場機会が誕生しています。レノボは、デバイス企業からサービスおよびソリューション・プロバイダーへの変革を進める過程で、こうした機会を巧みに捉えています。これは、当社の業績に証明されています。当四半期中に収益性は前年同期比で2倍に拡大し、純利益率は長年の最高水準に達しました。引き続き研究開発投資を拡大させ、3年間で倍増させる計画です。当社は、業務の卓越性を一段と向上させます。当社は、長期的な持続可能な収益性の拡大を達成するためのグリーン・イノベーションとコーポレート・シチズンシップへの取り組みを継続します。」
ソリューション&サービス・グループ(SSG):急成長セクターにおけるグループ全体の収益性改善を牽引
当業界は変革のさなかにあり、一段と高度なITサービスに対する顧客のニーズを背景に、サブスクリプション型のアズ・ア・サービス・モデルを含むソリューション・サービスとマネージド・サービスの膨大な市場機会が生じています。2025年までに、ITサービス市場の規模は1兆米ドルを超えると推測されます。
第1四半期の業績:
第1四半期にはSSGの主要3セグメント(サポート・サービス、マネージド・サービス/アズ・ア・サービス、バーティカル・ソリューション)で売上高が大幅に増加し(前年同期比38%増の11億8000万米ドル)、営業利益率は伝統的なハードウエア事業よりはるかに高い22%に達しました。サポート・サービスの収益性は前年同期比で3ポイント近く改善しました。マネージド・サービス/アズ・ア・サービスの売上高は前年同期比で2桁増となり、バーティカル・ソリューションの契約額は前年同期比で3桁の伸び率を記録しました。数件の大規模な新規スマートシティおよびスマート小売り取引のほか、レノボのIPを利用したハイブリッド・クラウド・ソリューションが好業績に貢献しました。今後の展望:
こうした環境下、レノボはサポート・サービスの浸透度を引き上げるとともに、特に商業セクターがプラス成長に転じる中、デバイスの導入基盤の拡大を生かしていく考えです。アズ・ア・サービス製品については、当社は能力、プラットフォーム、ツールに積極的に投資すると同時に、レノボ独自のIPを使ったリピータブル・バーティカル・ソリューションの構築と戦略的パートナーシップを通じた規模の拡大を図っています。SSGの主要3セグメントの利益率の大幅な拡大により、今後何四半期も何年もグループ全体の収益性の改善が促進されることになります。インフラストラクチャー・ソリューション・グループ(ISG):収益性改善が加速し、各四半期の成長率は市場全体を大きく超過
ICTインフラストラクチャーは、デジタルおよびインテリジェント変革の基盤であり、その市場規模は2025年までに2500億米ドル近くに達すると予想されます。強力な基盤確立のための投資を実施してきたレノボは、「フルスタック」のICTプロバイダーとして優位にあります。
第1四半期の業績:
ISGの売上高は過去最高の18億米ドルとなり、6四半期連続で市場の伸びを上回ると同時に、過去5年間で最高の業績を達成しました。現在、世界のx86サーバー市場で第3位、メインストリーム・ストレージで第2位となっています。利益率の高い事業、すなわちストレージ、ソフトウエア、ハイブリッド・クラウド・ソリューションの前年同期比での力強い成長が続いており、ハイブリッド・クラウド・ソリューションの前年同期比の成長率は2桁台後半に達しました。今後の展望:
レノボは、エッジコンピューティング、ハイブリッド・クラウド・ソリューション、5Gクラウド・ネットワーク・コンバージェンスへの投資の拡大を通じてデータセンター・インフラストラクチャー・ソリューションの最大のプロバイダーとなることをビジョンとして、事業成長への投資を続けます。引き続き当社は、一層のソリューションの実現を目的に、社内の設計・製造能力を強化し、効率改善と戦略的パートナーシップの拡大を進めます。ISG全体の競争力のための継続的投資により、同事業グループの収益性と全体的な競争力が一段と推進されます。インテリジェント・デバイス・グループ(IDG):過去最高の利益、非PC事業が拡大
パンデミックにより人々の暮らし方や働き方が変化しており、その結果PCがデジタル生活の中心的存在として再浮上しています。PCの更新サイクルが短くなり、普及率が上昇しており、PCに対する総需要は2025年まで少なくとも現在の水準を維持する見込みで、商用PC需要が急回復しています。また、IoT市場は2025年まで年平均(CAGR)11%のペースで急拡大すると予想されます。さらに、PC以外の分野の新たな事業機会が急拡大しています。
第1四半期の業績:
第1四半期には利益、売上高共に過去最高に達しました。利益は11億米ドル、前年同期比43%増、売上高は147億米ドル、前年同期比28%増となりました。これを牽引したのはPC事業の好調と非PCセグメントの成長で、同セグメントは現在、IDGの売上高の18%を占めています。ゲーム、ワークステーション、シン&ライトなど、高成長中の高級PCセグメントへの継続的投資が奏功して、平均販売価格と収益性の上昇傾向が続いています。レノボは、世界のAndroidタブレット市場で第2位の地位を強化しています。また、スマートフォン事業の売上高成長率は前年同期比60%に達し、今では自立した健全な事業に成長しており、営業利益率は過去最高の5%弱となりました。今後の展望:
よりスマートなデバイス、コア・コンポーネント技術、次世代コンピューティング・プラットフォームに対する投資を継続します。広範な顧客基盤を生かして非PC製品のクロスセルを行い、持続可能な収益性の改善を図ります。業務のハイライトと未来への投資
第1四半期の研究開発費は前年同期比で40%増加しており、当社は今後3年間に研究開発投資を倍増させる計画です。先にレノボは「フォーチュン・グローバル500」リストで順位を65位上げて過去最高の159位にランクされました。当グループはクラス最高の業務の卓越性とグローバルなサプライチェーンを維持しており、世界的な部品供給の問題に巧みに対応できています。当グループは、科学的根拠に基づく気候目標ならびにグリーン・イノベーションの推進を通じて、引き続きESG全般に重点を置いています。COVIDによって困難な局面に直面して助けを必要としているコミュニティーや企業を支援しているほか、不利な状況にあるコミュニティーに対してレノボ財団を通じてテクノロジーとSTEM教育へのアクセスを提供することにより、力を与えています。当グループの年次ESG報告書は、2021年9月に発行されます。また、最近レノボはDisability:IN 2021平等指数により、障害者包摂に最も優れた職場として認められました。レノボについて
レノボ(HKSE:992)(PINK SHEETS:LNVGY)は、フォーチュン・グローバル500社に選ばれている売上高600億米ドルの企業であり、世界の180市場で事業を展開しています。当社は、すべての人によりスマートな技術を提供するという大胆なビジョンに基づき、世界を変える技術を開発しています。その技術は、毎日、何百万人ものお客さまに(デバイスとインフラストラクチャーを通して)力を与え、(ソリューション、サービス、ソフトウエアを通して)能力を提供しています。当社は、すべての人のためにあらゆる場所で、より包摂的で信頼できる持続可能なデジタル社会を共に作り上げています。詳細は、https://www.lenovo.comをご覧ください。また、ストーリーハブで当社の最新のニュースをご覧ください。
レノボ・グループ
財務概要
2021年6月30日締め四半期
(単位:百万米ドル、1株当たりデータを除く)
21/22年度第1四半期
20/21年度第1四半期
前年比変化率
売上高
16,929
13,348
27%
粗利益
2,824
2,041
38%
粗利益率
16.7%
15.3%
1.4 pts
営業費用
(2,081)
(1,605)
30%
売上高費用比率
12.3%
12.0%
0.3 pts
営業利益
743
436
70%
その他の営業外費用 - 純額
(93)
(104)
(11)%
税引き前利益
650
332
96%
税金
(165)
(85)
94%
当期間の利益
485
247
97%
非支配持分
(19)
(34)
(44)%
株主帰属利益
466
213
119%
1株当たり利益(米セント)
基本
4.02
1.80
2.22
希薄化後
3.53
1.76
1.77
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プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ
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