障害のある作家のアートが住宅壁材に。岩手県花巻市のグループホーム4施設に初導入

プレスリリース発表元企業:ヘラルボニー

配信日時: 2021-07-09 08:12:22

~るんびにい美術館の作家4名のアートが、地域の住空間を彩る~

株式会社ヘラルボニー(以下、ヘラルボニー)は、岩手県花巻市のるんびにい美術館に所属する作家のアート作品が住宅用壁材「ECOCARAT(エコカラット)」※のデザインに起用されたことをお知らせいたします。

壁材は株式会社木村設計A・T (岩手県花巻市、以下、木村設計)の協力により、同社が運営する障害者グループホーム4施設にて施工を実施しました。当社は今後、様々な住空間に当製品を展開することで、生活者の日々の暮らしをより豊かにするとともに、ライフスタイルを通じて「障害」という言葉が持つイメージの変容を目指します。
※「ECOCARAT(エコカラット)」は、調湿機能をはじめ住まいの匂いや有害物資を軽減する、機能性に富んだ内壁です。(https://www.ecocarat.jp/



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概要

■施工現場:
 1.障がい者グループホームひとしずく仲町
 2.障がい者グループホームひとしずく諏訪A棟
 3.障がい者グループホームひとしずく諏訪B棟
 4.株式会社 木村設計A・T/株式会社 ひとしずく 本社
■起用アート:るんびにい美術館の作家4名が描いたアート 全4作品


施工風景


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協力企業よりメッセージ



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■株式会社木村設計A・T  代表取締役 木村直樹さま(写真左)

「未来がみえない」

こう言って泣き崩れる妻に、根拠もなく「大丈夫」と声をかけるのが精一杯だった。

私も妻もこの現実を、障害のある子を授かること受け入れられずにいた。私は建築設計事務所を経営するかたわら、青年会議所にも所属していた。娘のために福祉に関する知識を深めたいと思っていたが、ありがたいことに相談に乗ってくれる人はたくさんいた。そんななか、秋田の青年会議所の友人が障害者グループホームを運営していることを知った。そして、障害福祉の情報に触れていくなかで、障がい者グループホームが不足していることを知った私は、秋田の友人に背中を押され、福祉事業の運営をすることを決意した。認知症グループホームの設計建築実績のあった当社は、設計にもつながると考えた。

障害のある娘の誕生、設計事務所を経営していたこと、青年会議所に所属していたことで障害福祉の分野を知り、価値観が広がった。日本にはこのような福祉制度があることにとても感謝している。そして、障害者の住むところだけでなく、就労や放課後デイの事業も必要と考え、現在計画している。そして、また、素晴らしい出会いをいただいた。ヘラルボニーの松田副社長である。ヘラルボニーは福祉業界にイノベーションを起こしている企業であり、心から尊敬している。建築資材でもあるエコカラットに描かれたアート製品を紹介していただき、感銘を受けた。ぜひ新築の障がい者グループホームに使わせてほしいとお願いをした。建築に関わる建材なども開発中とお伺いしたので、これからも福祉や建築を通してつながりを持っていきたいと思っている。今後もさらに学び、様々な人との出会いを通して、建築士として福祉事業者として、娘も夢をもって、生きていける世の中を創っていけるように、私にできることをやっていきたいと考えている。

「大丈夫、今はあかりが見える」


デザインに起用された作品・作家紹介



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作品名:「ワープロ」
作家:八重樫 道代
在籍:るんびにい美術館(岩手県花巻市)

ブラシマーカーを用い、躍動に満ちた膨大な形と色彩がひしめく緻密な画面を生み出す。小さな頃から塗り絵が好きだったが、初めて「自分の絵」を描き始めたのは19歳の時。以来、堰を切ったように鮮烈な色彩と精緻な構成からなる作品を次々に生み出していった。


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作品名:「無題」
作家:工藤 みどり
在籍:るんびにい美術館(岩手県花巻市)

ある時はふわふわと、夢見るように周囲の誰かに笑顔で話しかけていたり。またある時は、一人自分の内側の世界に深く意識を沈めていたり。工藤のまなざしは、彼女の心だけに映る何かを追いかけてたゆたう。 心を満たす幸福なイメージが浮かぶのか。それとも痛みや悲しみを心に映さないようにするためなのか。それとも。


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作品名:「無題」
作家:佐々木 早苗
在籍:るんびにい美術館(岩手県花巻市)

絵のみならず織り物、切り紙、刺繍など、いずれも緻密で色彩と構成の妙に富む様々な表現をおこなって来た。
そして現在彼女が打ち込んでいるのは、円形に切り出した画用紙に色をのせ、それを大きな紙に貼り付けていくこと。彼女は一つの仕事に数か月から数年集中して取り組んだあと、不意にやめて別の仕事に移るのが常。


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作品名:「夏の魔物」
作家:小林 覚
在籍:るんびにい美術館(岩手県花巻市)

好きな音楽家はビリー・ジョエル、クイーン、井上陽水、スピッツ、THE BOOM。そして散歩が大好き。小林は養護学校中等部の在学中に、日記も作文もすべての文字を独特の形にアレンジして書くようになった。初め学校の先生も何とか直せないかと苦心したが、やがてこれを魅力的な造形表現ととらえることに切り替える。これを転機に、彼の表現は多くの人に喜びを与えるアートとして羽ばたき始めた。


施工現場

 1.障がい者グループホームひとしずく仲町

[画像12: https://prtimes.jp/i/39365/81/resize/d39365-81-ee4ffa8957d3abe0fc01-7.jpg ]



 2.障がい者グループホームひとしずく諏訪A棟
 3.障がい者グループホームひとしずく諏訪B棟
[画像13: https://prtimes.jp/i/39365/81/resize/d39365-81-8980350eef44fcee1390-10.jpg ]


 4.株式会社 木村設計A・T/株式会社 ひとしずく 本社
[画像14: https://prtimes.jp/i/39365/81/resize/d39365-81-6e7bb88fe69db52e9236-4.jpg ]



ヘラルボニーは、今後も様々な空間に障害のある作家のアートを展開することで、「障害」という言葉のもつ社会的なイメージの変容を推進してまいります。

以上


【株式会社ヘラルボニー概要】

[画像15: https://prtimes.jp/i/39365/81/resize/d39365-81-50d87d4751272ed38d8a-13.png ]


「異彩を、 放て。」をミッションに、 福祉を起点に新たな文化を創ることを目指す福祉実験ユニット。日本全国の障害のある作家とアートライセンス契約を結び、4,000点以上のアートデータを軸に作品をプロダクト化するアートライフブランド「HERALBONY」、建設現場の仮囲いに作品を転用する「全日本仮囲いアートミュージアム」など、福祉領域の拡張を見据えた多様な事業を展開。社名「ヘラルボニー」は、知的障害がある両代表の兄・松田翔太が7歳の頃に自由帳に記した謎の言葉。そのため「ヘラルボニー」には「一見意味がないと思われるものをの世の中に新しい価値として創出したい」という意味を込めている。

会社名:株式会社ヘラルボニー / HERALBONY Co.,Ltd.
所在地:岩手県盛岡市開運橋通2-38
代表者:代表取締役社長 松田 崇弥、代表取締役副社長 松田 文登
公式サイト:
https://www.heralbony.jp
https://www.heralbony.com


■本件に関する企業・団体からのお問い合わせはこちらより
https://forms.gle/XpX6CjdBondnnnyQA


■本件掲載の各グループホームの見学も受け付けております。
ご希望の方は、お電話にてお問い合わせください。

【お問い合わせ先】
株式会社木村設計A・T担当窓口:佐藤
住所:岩手県花巻市花城町3-3
Tel:019-841-3170
FAX:019-841-3171

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