エネチェンジ、イギリスVPPソフトウェア最大手Kiwi Powerと業務提携、リソースマネジメント特化型システムで分散型エネルギーリソースの有効活用を目指す

プレスリリース発表元企業:ENECHANGE株式会社

配信日時: 2021-05-10 17:00:00

 ENECHANGE(エネチェンジ)株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:城口洋平、代表取締役COO:有田一平)は、100%子会社であるSMAP ENERGY LIMITED(本社:イギリスロンドン市、CEO:城口洋平)を通じて、バーチャルパワープラント(VPP)ソフトウェア、イギリス最大手のKiwi Power Ltd.(本社:イギリスロンドン、CEO:Jay Zoellner ジェイ・ゾウナー)と業務提携を締結しましたのでお知らせします。これによりエネチェンジは、自家用発電機・蓄電池など電力の需給調整が可能な分散型エネルギーリソース(以下、リソース)を束ねるリソースアグリゲーター向けに提供するVPPソフトウェア(以下、本サービス)の販売独占権を一定期間当社が保有し、本サービスの提供を通じて電力会社およびエネルギー関連会社のVPP事業への参入を支援してまいります。



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太陽光発電を中心とした再生可能エネルギー比率をあげるためには、出力抑制を含めた需給調整業務が不可欠になります。再生可能エネルギーの主力電源化に伴い、リソースを活用した調整力を柔軟に提供できる体制の構築が必要になるため、再生可能エネルギーの普及と需要コントロールは両輪で進めることがポイントとなります。

■海外の市場規模からみる日本のVPP市場について
日本では、2021年4月に需給調整市場に始まり、2024年の容量市場開設に向け、調整力の取引市場は段階的に拡大されていきます。また、再生可能エネルギーの普及拡大に伴い、電力の需給調整力の確保が重要となるため、同じ島国であるイギリスの市場規模などからもVPP関連市場は1000億円規模にまで成長することが見込まれています※2。今後さらなる普及が期待されるリソースをVPPによる供給力や調整力として活用されることが期待される中、リソースとプラットフォームが接続され確実に柔軟に制御できること、安定したVPP・デマンドレスポンス(DR)オペレーションが実現できる技術が重要となります。
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※1 英国・ドイツ:「欧米諸国の需給調整市場に関する調査」最終報告書(2018年7月) 電力広域的運営推進機関より当社作成(€1=125円、£1=140円にて試算)
※2 ※1からエネチェンジが独自に予測した推定規模
※3 略称の説明:FR=Frequency Response,BM=Balancing Mechanism,PCR=Primary Control Reserve,SCR=Secondary Control Reserve,TCR=Tertiart Control Reserve

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■ENECHANGE Kiwiプラットフォームの特徴
ENECHANGE Kiwiプラットフォームは、自家用発電機や蓄電池など分散型エネルギー資源を束ねるリソースアグリゲーター向けのリソースマネジメントに特化したサービスであり、市場取引システムとはAPI連携できる仕組みを持っていることが特徴です。日本では、電力会社向けのシステムは数多く存在しており、今後日本卸電力取引所(JEPX)以外の市場取引連携も活発化すると予測されます。
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Kiwi Powerは、10年以上にわたり10カ国以上でサービスを提供してきた実績と、自家用発電機や蓄電池など5kWの小型リソースからから80MW規模の大型定置型蓄電池まで幅広いリソースとの接続経験があり、これまで1GW以上の分散化電源アセットがKiwi Coreと呼ばれるプラットフォームに接続されています。さらにKiwi Fruitという自社開発のデバイスを顧客に安定した接続性を提供することで、細かな出力制御が必要となる需給調整市場においてリソース制御の確実性を高めることができます。また、Kiwi Fruitを利用することで安価なサービス提供の実現を可能にします。Kiwi Powerの優れたリソース制御技術と実績は、日本のVPP事業に求められる課題に対し、安定したVPPオペレーションを提供することが可能です。

■Kiwi Powerとの事業提携の背景
エネチェンジが2018年から実施しているエネルギー特化型のビジネスマッチングプログラム「ENECHANGE INSIGHT VENTURES」(旧:Japan Energy Challenge)で、2019年に最優秀賞を受賞したのがKiwi Powerです。2019年以降、顧客ニーズの分析と日本のVPP市場の成熟度合いを踏まえながら事業提携に向けた議論を重ね、2021年5月、満を持してKiwi Powerと事業提携しVPP事業を本格始動させることとしました。
エネチェンジでは、2018年から調整力をつくる実証実験として家庭向けのデマンドレスポンスを行っており、今年2月には、あらたに調整力をつくるエネチェンジDRをスタートさせました。今回のKiwi Powerとの提携では、法人向けに調整力をつくる実証実験を開始しVPPサービスを拡充いたします。

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■実証実験パートナー募集
エネチェンジでは、2022年の本格利用開始に向け、2021年5月からKiwi Powerのサービスの利用を検討している事業者を対象にPoC(実証実験)のパートナーを募集します
[対象]


自社顧客の夏季・冬季のピーク時の需要抑制することで容量拠出金の削減を考えている小売電気事業者
需給調整市場、容量市場での調整力の取引を予定している大型需要家、アグリゲーター(AC/RA)


■Kiwi Power CEO Jay Zoellner(ジェイ・ゾウナー)氏のコメント
日本が2050年までにカーボンニュートラル社会を実現するためには、エネルギー転換が必要であり、それには送電網の柔軟性が鍵となります。この度、日本市場での販売パートナーとしてENECHANGE社と協力できることを非常に嬉しく思います。日本市場の開放に伴い、当社の技術によって何十億ドルもの価値と送電網の効率化が実現されることを期待しています

■ENECHANGE株式会社代表取締役CEO 城口洋平のコメント
これまで世界各国のVPPの市場動向を見てきたなかで、Kiwi Power社は、電力・ガス供給量世界第2位であるフランスのENGIE社など世界的なリーダーに認められた素晴らしい実績を持っていることからも、世界的に競争力のあるソリューションを持っている企業でることは確かです。今回の提携では、日本市場のためにその素晴らしい技術を提供してくれることになりました。Kiwi Power社の技術力とENECHANGEのネットワークという強固な組み合わせで、日本のVPP市場を加速させてまいりたいと思います。
尚、Kiwi Power社は、2019年のJapan Energy Challenge(2021年にENECHANGE Insight Venturesに改称)で最優秀賞を受賞した1社であり、以来、ENECHANGEと協力して日本のエネルギー転換を支援に向け準備を進めてまいりました。

■Kiwi Power Ltd.について
Kiwi Power社は、分散型エネルギー技術と専門知識を提供する世界有数のエネルギーテック企業であり、ENGIE社(フランス)が株式の過半数を所有しています。VPP市場のカテゴリーリーダーとして10年以上の経験を持ち、Guidehouse InsightsによるVPPの実行ランキングで1位を獲得、2020年にはS&P Global Grid Edge賞を受賞しています。シンプルで強靭な技術力とビジネスモデルと精通した知識を掛け合わせサービスを提供することで、分散型エネルギーリソースの価値を最大化します。

名称  : Kiwi Power
所在地 :3rd Floor, 3 London Wall Buildings, London, EC2M 5PD, United Kingdom
URL  :https://www.kiwipowered.com

■ENECHANGE株式会社
ENECHANGE(エネチェンジ )は、「エネルギーの未来をつくる」をミッションに掲げ、脱炭素社会をデジタル技術で推進するエネルギーテック企業です。自由化・デジタル化・脱炭素化・分散化に分類される「エネルギーの4D」分野で、データ活用を軸としたサービス展開しています。当社のルーツは、自由化先進国のイギリス・ケンブリッジでの電力データ研究所にあり、現在もイギリスに子会社SMAP ENERGY LIMITEDを有し、エネルギーデータの解析技術とグローバルなネットワークを有することが特徴です。

名称  :ENECHANGE株式会社
所在地 :〒100-0004 東京都千代田区大手町2-6-2 日本ビル3階
URL  :https://enechange.co.jp/


■本サービスに関するお問い合わせ先
ENECHANGE株式会社 サービス担当:内藤 義久
Mail:vpp_sales@enechange.co.jp

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