コンパニオンアニマル用医薬品の市場規模、2026年に185億米ドル到達予測

プレスリリース発表元企業:株式会社グローバルインフォメーション

配信日時: 2021-04-30 14:00:00


株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「コンパニオンアニマル医薬品の世界市場・COVID-19の影響 (~2026年):適応症 (感染症・抗生物質・寄生虫駆除剤・ワクチン・疼痛)・動物区分 (犬・猫・馬)・流通経路 (獣医病院・診療所)・地域別」 (MarketsandMarkets) の販売を4月28日より開始いたしました。

コンパニオンアニマル用医薬品の市場規模は、2021年の128億米ドルからCAGR7.6%で成長し、2026年には185億米ドルに達すると予測されています。この市場の成長は、コンパニオンアニマル数の増加、人獣共通感染症の蔓延、動物医療費の増加に伴うペット保険の需要の高まり、様々な政府機関や動物協会による取り組みなどが主な要因となっています。一方で、新しい抗生物質の数が限られていること、ペットのケアコストの上昇、ワクチンの保管コストの上昇などが、同市場の成長を抑制すると予想されています。

COVID-19のコンパニオンアニマル用医薬品市場への影響

2020年以降、COVID-19封じ込め政策のため、国境封鎖や、輸送や旅行の制限により、国際貿易や物資の輸送に支障をきたしています。これにより、コンパニオンアニマル用医薬品市場のサプライチェーンが混乱し、一時的に需要が減少しました。米国獣医師会(AVMA)によると、人のCOVID-19感染拡大への、動物の疫学的関連の証拠はありません。しかし、動物と人は病気を共有することがあるため、感染が疑われる人や感染が確認された人は、動物との接触を制限し、ペットや動物を扱う際には注意を払うことが推奨されています。

牽引要因:人獣共通感染症の蔓延

人獣共通感染症として知られる病原体の中には、動物から人間に感染するものがあります。人獣共通感染症の例としては、狂犬病、サルモネラ症、ペスト、ブルセラ症、ライム病などがあります。また、動物は人間と同じように、特定の病気や環境破壊から受ける影響を共有しており、人間への感染の可能性を早期に警告する役割を果たしています。過去20年間で、ペット人口の増加に伴い、人獣共通感染症の発生率は世界的に増加しています。国際家畜研究所(ILRI)によると、13種類の人獣共通感染症が原因で、毎年24億件の人間の病気と220万人の死亡が発生しています。猫の排泄物を介して感染するトキソプラズマ症は非常に一般的で、英国では人口の10〜20%、米国では人口の22%がこの寄生虫をシストとして保有していると予想されています。

抑制要因:ペットケアコストの上昇

ペット保険の市場は拡大していますが、ペット保険の利用対象となる治療数はまだ非常に少ないのが実情です。そのため、一般的には飼い主が治療費の大半を負担しています。また、Society for Practicing Veterinary Surgeonsによると、ペット保険の増加に伴い、動物病院の治療費は年率約12%で増加していると報告されています。


【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/mama1000374-companion-animal-pharmaceuticals-market-by.html
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