医薬品開発製造受託市場、2020年から2021年にCAGR11%で成長見込み

プレスリリース発表元企業:株式会社グローバルインフォメーション

配信日時: 2021-04-23 11:00:00


株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「医薬品受託製造開発機関企業 (CDMO) の世界市場 (2021年) :COVID-19による成長と変化」 (The Business Research Company) の販売を4月22日より開始いたしました。

医薬品開発製造受託市場は、製薬会社との契約に基づいてサービスを提供する企業(組織、個人事業主、パートナーシップ)による低分子および生物製剤の販売で構成されています。この市場は、医薬品開発や医薬品製造を行うCDMOが生み出す収益で構成されています。企業間で取引される商品やサービス、または最終消費者に販売される商品やサービスのみが含まれます。

開発製造受託機関は、サービス別ではCMO、CRO、製品別では低分子、生物製剤、エンドユーザー別では大手製薬会社、中小製薬会社、ジェネリック製薬会社、その他のエンドユーザーに分類されます。

医薬品開発製造受託市場は、2020年の1,587億2,000万米ドルから2021年には1,761億9,000万米ドルに、年平均成長率(CAGR)11%で成長すると予想されています。この成長は主に、COVID-19の影響を受け、それ以前に社会的距離を置くことや遠隔地での作業、商業活動の閉鎖などを含む制限的な封じ込め措置がとられ、運営上の課題が生じていたことから、企業が事業を再開し、新しい正常な状態に適応しつつあることによるものです。この市場は、年率11%で2025年には2,674億米ドルに達すると予想されています。

慢性疾患や高齢者人口の増加に伴う医薬品需要の高まりが、医薬品開発製造受託市場の成長に寄与しました。慢性疾患や老年人口の増加により、製薬会社は生物製剤やバイオシミラーを迅速に製造することが可能となり、ほとんどの製薬会社は、契約ベースで運営されている開発製造受託機関と契約し、会社のタスク、オペレーション、テストの処理や調整を行っています。例えば、世界保健機関(WHO)によると、2020年には慢性疾患の有病率が57%上昇し、2050年には世界の60歳以上の人口が20億人になると予測されています。そのため、医薬品の需要拡大が開発製造受託市場の成長を牽引すると予測されています。

医薬品の承認プロセスにおける政府の厳しい規制は、医薬品開発製造受託市場の成長を制限する可能性があります。世界各国の政府は、医薬品の副作用から国民を守るために、製薬会社に規制をかけています。これらの規制は、革新的な医薬品を市場に投入するプロセスをさらに遅らせることになります。例えば、新薬が誕生してから市場に出るまでには、平均して少なくとも10年が必要で、臨床試験自体も平均して6〜7年かかります。2020年のPhRMAのデータによると、臨床成功の確率(臨床試験中の薬が最終的に認められる可能性)は平均12%以下と計算されています。そのため、政府の厳しい規制が、今後数年間の医薬品開発製造受託市場の成長を妨げると予測されます。


【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/tbrc992155-contract-development-manufacturing-organizations.html

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