ビザ、大手支払いネットワークとして初めてUSDコイン(USDC)での取引決済を実施

プレスリリース発表元企業:Visa Inc.

配信日時: 2021-03-30 16:58:00

ビザ、大手支払いネットワークとして初めてUSDコイン(USDC)での取引決済を実施

USDコインでの支払いを直接受け付けることで、ビザはデジタル通貨と従来型通貨の新たな結びつきを形成します。

(サンフランシスコ)-(ビジネスワイヤ) -- ビザ(NYSE:V)は本日、デジタル通貨と従来型法定通貨の世界の橋渡しにおける大きな業界初の出来事を発表しました。米ドルを裏付けとするステーブルコインであるUSDコイン(USDC)を使用し、最も活発に使用されているオープンソース・ブロックチェーンであるイーサリアムを通じてビザとの取引が決済されました1。ビザは、ビザのパートナーで世界最大の暗号プラットフォームの1つであるCrypto.comの能力を試行しており、年内にさらなるパートナーにUSDC決済能力を提供することを計画しています。

本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。:https://www.businesswire.com/news/home/20210330005471/ja/

Visa Becomes First Major Payments Network to Settle Transactions in USD Coin (USDC) (Graphic: Business Wire)Visa Becomes First Major Payments Network to Settle Transactions in USD Coin (USDC) (Graphic: Business Wire)

新たな種類の決済通貨としてデジタル通貨をサポートすることは、ビザのネットワークのネットワーク戦略のための重要な一歩です。この戦略は、ビザのネットワークであるかそれ先のネットワークであるかを問わず、あらゆる形態の資金移動を強化するように考えられています。世界的なプレゼンス、パートナーシップのアプローチ、信頼されるブランドを利用して、ビザはエコシステムに差別化された価値を追加することや、暗号通貨をさらに安全、便利で、支払いに利用できるものにすることに力を入れています。

ビザは過去1年をかけてビザの既存の資金管理インフラの中でデジタル通貨決済の道筋を確立してきました。これは、200市場、160通貨以上にわたって数千もの金融機関の間で毎日数十億ドルの移動が行われるプラットフォームです。初めて連邦の認可を受けたデジタル資産銀行でビザの独占デジタル通貨決済パートナーであるアンカレッジと協力しながら、ビザはパイロット導入を開始し、Crypto.comがUSDCをビザに送金してCrypto.com Visaカード・プログラムのための債務の一部を決済することを可能にしました。

ビザの標準的な決済プロセスでは、パートナーは従来の法定通貨での決済が必要であり、そのためデジタル通貨を使用する事業部門にとっては、コストと複雑さが高まることがあります。USDCで決済する機能は、最終的にはCrypto.comなどの暗号ネイティブ企業が根本的に新しい事業モデルを評価する際に利用でき、資金管理や決済のワークフローで従来の法定通貨を使用する必要はありません。ビザの資金管理機能のアップグレードとアンカレッジとの統合は、新たな中央銀行発行デジタル通貨(CBDC)が今後出現した場合に、それに直接対応するビザの能力を強化します。

ビザのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼最高製品責任者のジャック・フォレステルは、次のように述べています。「クリプトネイティブなフィンテックは、自社の事業やデジタル通貨フォームファクターの複雑さを理解しているパートナーを望んでいます。本日の発表は、フィンテック各社がステーブルコインや暗号通貨で自社事業を運営するニーズに対応する当社の能力の大きな足跡となるものです。これは実際のところ当社が毎日行っていることの延長であり、世界中のあらゆる通貨の支払いの実行を安全に実現することにほかなりません。」

Crypto.comの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のKris Marszalekは、このように語っています。「当社では、過去1年間に自社事業と暗号エコシステム全体がこれまでになく拡大していることを認識しています。世界の暗号通貨への移行を継続的に加速させるため、当社は、この機会を理解しているパートナーと、市場への参入を迅速かつ効率的に可能にする助けとなるツールを必要としています。何年も前からビザのパートナーとなっている当社は、世界的契約を通じて関係を深め、ステーブルコインによる支払いで期待のかかる世界初を先駆的に実行することをうれしく思います。」

「アンカレッジのプラットフォームは、ビザのような金融機関が暗号による新商品を構築することを可能にすることを目的の1つとして構築されています。当社は2019年からすべてのステップをビザと共に進めてきました。アンカレッジのAPIを通じて、このような初めてのステーブルコインのペイメント・レールが現実のものとなることを極めてうれしく感じます」と、アンカレッジの共同創業者のDiogo Mónica社長は述べています。

USDCのライセンシングを統括しているCentreのDavid Puth最高経営責任者(CEO)は、このように述べています。「ビザは、多くの方式の革新的な支払いアプローチで市場をリードしています。当社は、その活動に大変感銘を受けています。ビザのネットワークでUSDCに対応することは、Centre基準に基づいて構築されるステーブルコインを使用して世界をつなぐ当社のミッションにおける大きな次の一歩であり、USDCがその始まりです。」

本日のニュースとビザでの決済プロセスの詳細については、ビザのブログをご覧ください。

ビザについて

ビザ(NYSE:V)は、デジタル決済で世界をリードしています。その使命は、安全で信頼のおける革新的な決済ネットワークで世界を結び、消費者、企業、経済全体に利便性をもたらすことです。当社の高度な世界的処理ネットワークのVisaNetは、安全で信頼性の高い決済手段を世界で提供し、毎秒6万5000件を超える取引を処理する能力を備えています。当社の技術革新に対する献身は、端末を問わず誰でもどこででも利用できるデジタル・コマースの急速な成長を推進しています。世界規模でアナログからデジタルへの移行が進む今、ビザは当社のブランド、商品、人材、ネットワーク、スケールを活用して、商取引の新たな未来を切り開きます。詳細情報については、About Visavisa.com/blog@VisaNewsをご覧ください。

1 「決済」とは、ビザのイシュアー・パートナーとアクワイアラー・パートナーの間で、清算取引や決済取引のための有価物交換のためにVisaNet経由で資金を日常的に交換することを意味します。個人消費者口座間の資金移動は意味しません。

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