「丹後ちりめん」の可能性を模索する“ TANGO CREATION PLATFORM ”、日本と海外を拠点にするデザイナーと丹後の工房が生み出す様々な作品を発表

プレスリリース発表元企業:丹後織物工業組合

配信日時: 2021-03-16 16:00:00

「丹後ちりめん」の可能性を模索する“ TANGO CREATION PLATFORM ”、日本と海外を拠点にするデザイナーと丹後の工房が生み出す様々な作品を発表


日本のきものの7 割を支えるシルクの一大産地、京都の「丹後」TANGO CREATION PLATFORM / 丹後クリエイションプラットフォーム経済産業省 近畿経済産業局 ※ 当プロジェクトは経済産業省 近畿経済産業局「令和2年度地域企業イノベーション支援事業」として実施したものです。京都丹後地方の「丹後ちりめん」を展開する工房と、世界で活躍するクリエイター/ デザイナーが滞在と交流を通じ、新たな領域の「丹後ちりめん」を模索するクリエイションプロジェクト「TANGO CREATION PLATFORM 」 。2020年の特殊な環境下でも、関係者の相互協力と熱意により国を超えたクリエイションを実現可能にし、この度、作品を発表いたします。今回発表する作品は、シャツ、スカーフ、バッグなど「丹後ちりめん」の「きもの生地」と「サスティナブル」な特徴を活かしたものばかり。日本と海外を拠点にす

<TANGO CREATION PLATFORM について>
2019年よりスタートした「TANGO CREATION PLATFORM 」は、丹後が持つ様々な魅力を外に開くことで新たな地域の可能性を模索するプロジェクト。
「丹後ちりめん」と世界で活躍するクリエイター/ デザイナーが滞在と交流を通じ、新たな領域の「丹後ちりめん」を模索する。
滞在の中で出会う丹後の伝統、文化、風土、そしてリアルな工房の現場から様々なインスピレーションを得て作品が創造される。
2020年は、COVID-19 の影響により実行困難な状況におかれたが、オンライン観光やビデオ会議を通じて本来の滞在体験に近づけるかたちを工夫し実施。
今回の特殊な環境下でも、関係者の相互協力と熱意により国を超えたクリエイションが可能なことを証明した。日本と海外を拠点にするデザイナーの感性が融合した、新たな「丹後ちりめん」の可能性を紹介する。


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<丹後ちりめんについて>
1300年以上前から絹織物が綿々と織り続けられてきた丹後地方では 300年前に大きな革新がもたらされた。それは「丹後ちりめん」の誕生である。
江戸時代に峰山の絹屋 佐平治と、加悦谷の手米屋 小右衛門、山本屋 佐兵衛、木綿屋 六右衛門が京都西陣から技術を習得し丹後に広めた。
ちりめんは、緯糸に強い撚りをかけた生糸を使い、生地に細かい凹凸状の「シボ」がある織物。しなやかな風合いで、発色性に富むのが特徴。正装には欠かせないラグジュアリーな生地として日本のきもの文化を支え続けている。そのような歴史風土のなかで、現在、ちりめん以外にも多くの新たな織物がこの丹後の地で育っている。
そしていま、世界のクリエイターとの新たな交流により、世界に向け、さまざまなオリジナルの織物が生まれ出した。
ちりめん誕生から300年を経て次代への革新が進む。


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<商品情報>


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シャツ・シャツドレス・トラウザー・バブーシュ
中尾 隆志
丹後ちりめん300年の今回の企画においては、年齢、人種の枠を超え、より多くの方々に丹後のものづくりを知っていただきたいという“ 想い” がコンセプトになりました。
そのためあえて和柄ではなく、伝統的ながらも世界的にポピュラーなヨーロッパのタータンチェックをきもの地の技術と掛け合わせてみました。プロダクトも男女兼用、年齢を問わず、幅広い層が身に纏えるようなものにしています。

Designer 中尾隆志


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クリエイションのスタイルは“ 現代的なクラシック” 古い過去のイメージ、古着、アート、などからインスピレーションを得て、モダンとクラシック、西洋と東洋、モードとストリートといった相反する二つの要素を掛け合わせ、現代的なモードに落とし込むデザイン手法で、ヨーロッパのラグジュアリーメゾンにて経験を積んでいる。

パートナー
□ 株式会社一色テキスタイル
□ 民谷螺鈿株式会社
□ 創作工房糸あそび
□ 安田織物株式会社
□ 宮眞株式会社
□ 田勇機業株式会社
□ 株式会社山藤
□ 遊絲舎
□ 臼井織物株式会社
□ 染色工房嶋津
□ 大善株式会社
□ 江原産業株式会社


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スカーフ( カレ/ トライアングル)・リボン
マチルダ・ロザンヌ・ブレジオン
2016年に初めて丹後に訪れた時に、まるで自分の家にいるように感じました。
実際に丹後は私の故郷であるフランス西海岸のブルターニュにとてもよく似ています。
2020年の夏、この新たなプロジェクトが始まり、Zoom でビデオ会議の機会を持ち、リモートで漁師を「訪問」する機会もありました。
そのバーチャルツアーでは、彼が漁に使用する道具の網を見ることができました。
その光景は、ブルターニュに戻る度、漁網を見ては写真を撮ることがどれほど好きだったか、そしてその複雑さと色にどれほど驚かされたかを思い出させるものでした。
そして、TE .ORI コレクションに取り組む中で、この新しいプロジェクトが、関わる人たちの間に真の繋がりを生み出していることに気づきました。
そしてわたしは漁網の模様に取り組むことを選びました。
入り組んだ複雑で美しい模様が持つ美的側面だけでなく、このプロジェクトの繋がりと絆をよく映し出していると思ったからです。
結び目をどんどん増やすことで、繋がりと絆はさらに大きく、強くなっていくのです。

Designer マチルダ・ロザンヌ・ブレジオン
ファッションとテキスタイルデザインを学び、その後10年間はパリ、ニューヨーク、チューリッヒでファッションメーカーやインテリアデコレイション( Hermès、Kenzo、Pierre Freyamong 他)のブランドに勤務する。
2017年に自身のデザインスタジオ「STUDIO KAERAÑ 」を立ち上げ、フランスはもとより、アメリカ、インド、日本など世界中にクライアントを持ち、テキスタイルコレクションの開発、トレンドコンサルティング、インテリアデコレイションからファッションアクセサリー、高級ジュエリー、カーペットやラグのデザインまで幅広い仕事をしている。
現在は京都に拠点を置き、日本で活動している。先人たちから受け継いだ技術を生かし、現代に合った新しいアイテムをデザインすることに強い関心を持っている。

パートナー
□ 田勇機業株式会社
□ 染色工房嶋津
□ 大善株式会社
□ 民谷螺鈿株式会社
□ 江原産業株式会社


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バッグ
オロール・ティブー
中世の時代、まだポケットが考案される前、alms purs e は男女問わず身に付ける、小さな平たいバッグで、貴重品や日々必要な物を持ち歩くための布の服飾品でした。また、それは施しのための貨幣を入れるものでもあり、豪華な装飾で、時にはロマンティックな恋の物語の一場面が描かれていました。
私はこの西洋の文化的遺産にインスピレーションを受けながら、丹後の職人のユニークで高い技術を表現した日用的に使えるバッグを制作したいと思いました。
こうして天然繊維の美しさと、丹後の生地の巧みな側面の組み合わせを強調しています。
このバッグは平面から立体へと展開するので、ワードローブや荷物の中に簡単に収納でき、着飾るだけでなく、世界中を旅する際にも適しています。
※ alms purse [ aumônière( 仏)/ オモニエール] … オモニエールとは、装飾が施された小型の布製の手提げバッグや、巾着型バッグのこと。
起源は、中世に使われた腰から下げられた布製の袋からきていて、語源はお布施や施しの意味があり、巾着袋の意も持つ。
衣類中に取り込まれたものはポケットになり、バッグとしては現在の手提げ袋の原型と言われる。
また、現在はフランス菓子の名称の1つでもある。

Designer オロール・ティブー
作品には、様々なメディアとサステナブルなアプローチが混在している。地方の伝統文化に問いかけ、革新的なデザインを通して高い技術を持つ職人との強い結びつきを創造する。
丁寧に製作される作品は、自然の染料によりアップサイクリングされる。「テキスタイル」 を次世代へと伝える重要なメッセージとしてとらえ、子どもの教育プログラムやその実践法の開発にも関わっている。
デザイナーとしては工芸、身体、空間の関係性の中で、常に対話し、クリエーターとして、ダンス、音楽、オペラ、インスタレイションなどのパフォーミングプロジェクトにも関わる。アーティスト、ブランド、ギャラリーなど幅広くコラボレーションしている。
パートナー
□ 民谷螺鈿株式会社
□ 創作工房糸あそび
□ PARANOMAD
□ 遊絲舎


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3MjA4NyMyNjY2NDAjNzIwODdfRkdmZXN2d0F5Si5qcGc.jpg ]
バッグ
キム・スヘイ
丹後ちりめん生地のコアバリューを、「きもの生地」と「サスティナブル」であること捉え、その2つのアイデンティティーをデザインに織り込みました。
日本の衣装はフラットパターンを使用していて、それぞれの体によって全く違う様に見えると同時に、シンプルで、エコロジカルな側面があります。
テトラパックは、パッケージデザインにおける素晴らしい発明であり、シンプルで、素早く形を成形できる点は、きものと類似しています。この類似性が、今回のバッグ制作のインスピレーションとなりました。
美しいだけでなく、非常に機能的であり、ユーザーのニーズに合わせて、リュック、ショルダー、クロスバッグとして身に纏うことが可能です。

Designer キム・スヘイ
キム・スヘイは、現在パリを拠点に活動する韓国人デザイナー・アーティストです。
素材は、特にレザーを扱うことを得意としています。渡仏以来、モードの学業に励む傍ら、ギャラリーでの展示に参加するなど活発に活動を行なっています。
本プロジェクトに参加の2020年も、Institut Français dela Mode にて、レザーグッズのコースで学んでおり、学内コンペティションにて選出されました。“Carry anArtwork” は、彼女のデザインの根幹にあるコンセプトです。
彼女が制作する現代アートと、建築に触発されたバッグは、建設的でありながらもクリエイティブであることが特徴です。
パートナー
□ 創作工房糸あそび

事業者・ Partner


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3MjA4NyMyNjY2NDAjNzIwODdfVnl5Z1dKd1dnZS5qcGc.jpg ]
□ 丹後織物工業組合
□ 株式会社一色テキスタイル
□ 臼井織物株式会社
□ 江原産業株式会社
□ 山象舎
□ 柴田織物
□ 染色工房嶋津
□ 創作工房糸あそび
□ 大善株式会社
□ 民谷螺鈿株式会社
□ 田勇機業株式会社
□ 宮眞株式会社
□ 安田織物株式会社
□ 株式会社山藤
□ 遊絲舎
□ PARANOMAD


過去の展示会情報


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3MjA4NyMyNjY2NDAjNzIwODdfTWV6TnFqZEpndi5qcGc.jpg ]
パリの歴史的地域であり、ファッションウィーク期間中は世界中からファッション関係者が集まるマレ地区に立地するギャラリー「Galerie éphémère」( 所在地:132 rue de Turenne Paris 75003 )にて、メンズファッションウィーク開催時期に合わせ、当プロジェクト開発商品の展示及び丹後クリエイションプラットフォームのPRを実施。開催期間中( 2021年2月16日~2月20日 )は、フランス国内で新型コロナウィルス感染者数増加に伴い外出制限が強化される中で実施されたが、当プロジェクトの展示は、アート・デザイン分野などに感度の高いフランス人から特に強い関心を集める結果となった。ギャラリーを訪れた人々は、「丹後ちりめん」による商品・素材の品質の高さを認め、また工房風景を撮影した動画や写真・リーフレットなどを通して、世界に類を見ない珍しい技術や、産地である丹後地域の魅力を体感した。加えて、ギャラリー内で、オンラインを活用した商談会や面談も実施し、「丹後ちりめん」の魅力や背景にある丹後地域の特性などを開発した商品の生地生産者が来場者に説明する場を設け、双方向でのコミュニケーションの中で、生地の販路開拓及び「丹後ちりめん」のファン層拡大をはかった。
□ 期間: 2021年2 月16日▶ 2月20日
□ 場所: フランス パリ市内 マレ地区ギャラリー『 Galerie éphémère 』
132 rue de Turenne Paris 75003
問い合わせ先 contact@tango-creation.jp

 

 
SNS 
https://www.facebook.com/tango.create/
https://www.instagram.com/tango_create/


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