畜産現場で働く女性の本音。4割が結婚を機に就農。畜産業界の働き方改革の鍵は「女性用トイレ」と「更衣室」!

プレスリリース発表元企業:日本全薬工業株式会社

配信日時: 2021-01-19 10:10:00

 日本の畜産を応援するWEBマガジン「どっこいしょニッポン」(https://dokkoisyo.jp/)を運営する日本全薬工業株式会社(本社:福島県郡山市、代表取締役社長:福井 寿一)は自社調査を実施し、畜産ので現場で働く女性スタッフの実態調査を行いました。これにより、畜産の現場で女性がより快適に働くためには、「女性専用のトイレや更衣室の設置や、子育てとの両立がしやすい環境づくり」であることがわかりました。



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本調査は、2020年12月16日~2021年1月4日にFacebookを利用し、どっこいしょニッポンをフォローしている18歳以上65歳以下のユーザーおよび、そのつながりの方々に実施し190名から回答を得ました。どっこいしょニッポンのフォローワーはメディアの性質上、畜産関係者が大半を占めるのが特徴です。

<告知>【畜産女子】YouTube配信を行います。
URL:htts://dokkoisyo.jp/join/6439/
アンケートでご紹介しきれなかった意見、浮き彫りになった畜産女子が直面する問題点~課題解決のヒントのリアルトークにご期待ください。

■調査結果ダイジェスト ※本調査を引用する際、『どっこいしょニッポン調べ』とご記載ください。

質問は大きく5つ。
Q1. 畜産業に就いたきっかけは?
Q2. お仕事の時、化粧はしてる?
Q3. 同業の男性にキュンとする瞬間は?
Q4. 畜産女子あるあるエピドードを教えて。
Q5. 職場で改善して欲しいこと!直面している問題点


Q1. 畜産業に就いたきっかけは?

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上位5位はこんな結果に。

1位 畜産家と結婚 62票
2位 動物が好きだった 37票
3位 家業を継いだ 30票
4位 昔からの夢だった 15票
5位 学生時代に研修に参加した 9票

ダントツに多かったのが、「結婚を機に」という回答でした。
「就農前、どんな仕事をされていましたか?」という問いには、
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会社員が31%
同業が23%
学生が20%
公務員が8%

会社員として働いていたという方が約3割。

「酪農家になりたかったから、良い酪農家の旦那に出会えて良かった」(北海道・乳牛・経営者の家族)
という声がある一方、

「お嫁に来たら稼業をしなければいけないという縛りが強い。男尊女卑の精神が根強く、育った環境が違いすぎて価値観のズレが半端ない」(北海道・乳牛・経営者の家族)

「休みを取ると義理両親から「え?休むの?」と見られる。生理前や生理で体がしんどくて、ちょっと休みたいのに、なかなか理解してもらえない」(北海道・乳牛・経営者の家族)

「子どもができるまでは「早く跡取りを!」と周りから急かされ、女の子が生まれたら勝手に残念がられて「次こそは男の子を」と言われた」(高知県・乳牛・経営者の家族)

「今まで働いていた会社では、働き方改革を進めていました。嫁ぎ先では家族経営なので労働時間も関係なければ、休みもなく…正反対の環境に戸惑いました。自分たちも適度に休みつつ仕事するべきなんじゃないか…と思いながらも何もできずにいます」(北海道・乳牛・経営者の家族)

と、結婚を機にこの世界に入った女性の中には、大きく戸惑う声も。


Q2. お仕事の時、化粧しますか?

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まったくしない 61%
たまにする 24%
毎日する 15%

「一瞬でベタベタになるので、結局しない」(秋田県・養鶏・従業員)
「ネイルやピアスをしていると冷ややかな目をされる」(群馬県・乳牛・経営者の家族)
「化粧しても動くと汗かいてすぐとれちゃう。バッチリメイクで仕事してると、他のスタッフが「どうしたの?」って雰囲気になる(笑)」(静岡県・乳牛・経営者の家族)
「入りたては、化粧バッチリだったのに、徐々にスッピンになった。私だけ?」(石川県・乳牛・従業員)


Q3. 同業の男性にキュンとする瞬間は?

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1位 トラクターの運転がうまい

この意見はかなり多かったです。

「やっぱりトラクターの運転は、男性の方がうまい!」(福島県・肉牛・経営者)
「トラクターなど大型機械で作業をサクッとこなしている時」(宮城県・乳牛・経営者)
「私は牽引の免許持ってるけど、バックが苦手で乗ってません。バックもスムーズにできちゃう男性にキュンキュンしちゃいます」(愛媛県・乳牛・従業員)


2位 力仕事をする姿(筋肉!)

「自分のできない作業をしてるとやはりキュンとする」(北海道・肉牛・従業員)
「女には出来ない力技を見た時です」(北海道・乳牛・経営者の家族)
「定期的に来てくれる、若いムキムキ削蹄師にキュンキュン」(高知県・乳牛・経営者の家族)
「子牛を抱え上げた時」(北海道・乳牛・経営者)


3位 動物愛を垣間見た時

「牛とイチャイチャ触れ合っているのを見た時(笑)」(北海道・乳牛・経営者の家族)
「牛に優しく話しかけてる時」(宮崎県・肉牛・経営者)
「家畜を丁寧に扱い、愛情たっぷりに接している時」(北海道・肉牛・経営者の家族)
「牛の命を真剣に考えてる姿」(神奈川県・乳牛・従業員)


4位 牛の扱いが上手

「暴れ牛を搾るのが上手」(北海道・乳牛・経営者の家族)
「トラックに乗せる時など、私が押したり引っ張ったりしても乗らないのに、男の人が簡単に乗せてしまう時」(福島県・肉牛・経営者の家族)
「牛を怒鳴ったりせず軽やかに捕まえたり優しい姿を見た時!」(鹿児島県・肉牛・経営者)


5位 女性に優しい

「ハードな作業を代わってくれたり、パワーを見せつけられるとおぉ!と思う」(北海道・乳牛・酪農ヘルパー)
「牛から守ってもらった時」(愛媛県・肉牛・経営者の家族)
「奥さんを労る発言をした瞬間」(北海道・肉牛・経営者の家族)

「DIYが出来る」という声も多かったです。
「畜産家って基本自分で何でも出来ちゃう」(香川県・養豚・従業員)
「何でも修理してくれるところ。毎日旦那さまにキュンキュンです!」(鹿児島県・肉牛・経営者の家族)

他にも

「牛のヘッドロックするところ」(島根県・乳牛・従業員)
「AI/ET時の真剣な表情」(高知県・乳牛・経営者の家族)
「素敵で大きな牡羊にしかキュンとしません(笑)」(福島県・その他・経営者)

なんて声は、この業界ならではですね。


Q4. 畜産女子あるあるエピソードを教えて

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こちらもたくさん飛び出しました。

「牛グッズ集めがち」
「人間の出産・子育て話を牛に置き換えがち」
「平気で“種付け”とか言っちゃう」
「柔軟剤など匂いキツめにしがち」
「ウンコに抵抗なし」
「トイレ我慢しがち」

「人間の子どもの話をしてるのに基準が牛になってることがある。例えば人間の赤ちゃんがあまりミルク飲まないという悩みを聞き、「一日何リットル飲むの?」と聞いたり(笑)」(北海道・肉牛・従業員)

「友だちには牛好きが集まる。牛グッズの情報が毎日のように届く。搾乳牛の気持ちがわかる。牛の分娩時、陣痛で一緒になっていきんでしまう」(栃木県・乳牛・経営者の家族)

「自分の女性ならではの体調変化も家畜と同じように捉えがち(排卵とか予測しやすい)」(熊本県・肉牛・経営者の家族)

まだまだあります。

「愚痴相手は動物」(福岡県・乳牛・経営者の家族)
「結婚相手はトラクター運転できて健康で力持ちであれば誰でも良いという畜産女子が多い」(北海道・養豚・経営者の家族)
「夏の挨拶は必ず「草終わった?」(笑)」(北海道・乳牛・経営者の家族)
「女子会では、恋バナより子牛の下痢の話で盛り上がる」(沖縄県・肉牛・経営者)
「女子が久々にお店で会うと長話になる。嫁姑のバトル自慢。旦那とのバトル武勇伝。自分の農場の事件披露」(北海道・乳牛・経営者の家族)

「お仕事のやりがい・楽しいところは?」の問いには、
「牛が可愛い」という声が多数。

動物の可愛さに癒されるのは、女性ならではというところもあるのかも。

「高値で売れた時」
「子牛が無事に生まれた時」

子育てに関する声も多くありました。

「子供も一緒に牛舎仕事する時」(北海道・肉牛・経営者の家族)
「子供の情操教育に良い。動物好きになり、優しく思いやりのある子に育っていると思う」(愛媛県・乳牛・経営者の家族)

子育てとの両立という点については、
他の方がどうされているのかを聞きたいという声も届きました。

「我が家では、子供が高校生の時期が一番大変でした。朝、牛舎の忙しい時間帯に弁当を作って学校に送り出すために一度家に帰るのですが、その間、主人は一人で仕事をしなければならなくてお互いに大変な時期でした」(岩手県・乳牛・経営者の家族)

「出産と子育てとの兼ね合いについて、家族経営で働いているので出来ることを出来るだけしかしていませんが、自分で農場をやるとなると、しわ寄せが子供か、牛かのどちらかに行くような気がして、どのように皆さんがこなしているのか知りたいです」(宮崎県・肉牛・経営者の家族)

「もし、結婚して子供が産まれたら、育児しながらの牛の管理は余裕が無くなりそう」(栃木県・肉牛・従業員)


Q5. 職場で改善して欲しいこと!

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職場(牧場)で改善して欲しいこと。
これはダントツで

「女性用トイレ/更衣室を設置して欲しい!!!」

でした。

生理の時の仕事の辛さ、それに加えてトイレ環境が整っていない(牧場にトイレがない/トイレが男女兼用など)ことによる苦痛は、全国から声が上がっていました。

しかも、これってなかなか言いづらいですしね。

「女性の意見ももっと聞き入れて欲しい」

女性の意見が通りづらい、という環境もありました。

そして、最後に。
今後畜産業界に入ろうとしている女子の方々に向けたメッセージもたくさんいただきました。
先輩方の“金言すぎる”メッセージをお届けします。

「畜産は男の世界!みたいな感じが強いですが、女だからわかることできることがあるので負けないで頑張って!奥様が縁の下の力持ちになってる畜産農家は多いはず」(鹿児島県・肉牛・経営者)

「女性だから出来ないことはないですが、女性だからこそ出来ることは必ずあります」(北海道・乳牛・従業員)

「好きな仕事なら辛くても何とかやっていけます。まずは仲間作り、知識と経験を!」(佐賀県・乳牛・経営者の家族)

「女性ならではの母性と優しさが畜産業界には絶対に必要」(北海道・乳牛・酪農ヘルパー)

「同業・同性の友人は宝物」(鳥取県・肉牛・経営者の家族)

「好きだけじゃできない。けれど好きじゃないとできない」(北海道・乳牛・経営者の家族)

「自分で限界を決めないこと、女だから、男だから、と、思わないこと」(千葉県・乳牛・経営者の家族)

「思っているより100倍大変。だけどやりがいも100倍ある。大変だけどすごく楽しい仕事」(群馬県・肉牛・従業員)

「できるだけ若いうちにスタートして」(鹿児島県・肉牛・経営者)

「初心者でも受け入れてくれるところは多いです。解放感ややりがいを求めるならぜひやってみてほしい!」(北海道・乳牛・従業員)

「情報収集だけは怠らないで、自分の条件にあった職場を探してください」(北海道・乳牛・従業員)

「就農は、自分がここに住みたい!とか、この人たちとずっと過ごしたい!という環境が大事。頑張りすぎず、周囲に甘えながら楽しく過ごせる場所をまず見つけてください」(北海道・乳牛・その他)

「お子さんがいらっしゃる場合は、育児や家事のサポートが受けられるよう、夫婦で率直に話し合い、準備しておくと悩みも少なくなると思います」(栃木県・乳牛・経営者の家族)

「体力や筋力で男性には敵わないことはたくさんあります。でも技術やセンスでカバーできることもありますし、どうしても足りないところは頼れば良い。動物が好きで、よく観察し、行動から気持ちを汲み取るのは女性の方が優れていると私は思います」(福島県・養豚・従業員)

「大事に使われていない、何かおかしいと思ったらやめる判断もあっていいと思います。ただ、人間関係で悩む時は必ずどこか自分にも悪い所があります。自分に合った牧場を見つけること、意固地にならずやわらかな気持ちを持つこと、そのために心の余裕を作ることが大事です」(北海道・乳牛・経営者の家族)

「農家に嫁ぐ場合は、相手の評判を周りの人や農協職員に必ず聞く!!(笑)普段接している人が「やめろ」と言うなら本当にやめた方がいい。義父母の評判然り。休みを嫌な顔せずにくれる人を選ぶ!新規就農はご自由に!」(北海道・乳牛・経営者の家族)

「畜産の現場は日々進化しています。始めてみれば、きっと新しい発見があるし、人生観が変わります」(岩手県・乳牛・その他)

「農業は時間の融通もきくし、子育てにもぴったりです」(宮崎県・肉牛・経営者の家族)

「本当に楽しい仕事ですが、本当に辛いです。でもこんなにやりがいのある仕事は他にないというくらい魅力的です」(北海道・乳牛・従業員)


【どっこいしょニッポンについて】
『どっこいしょニッポン 』(https://dokkoisyo.jp/)は日本の畜産(鶏・卵、牛、豚など)に関わる人々やその暮らし、畜産物の魅力を紹介することで、畜産への興味醸成や、関わる人々を増やし日本の畜産を盛り上げることを目的としたWEBマガジンです。


【運営会社情報】
会社名:日本全薬工業株式会社
代表者 :福井 寿一
設 立 :1946年(昭和21年)5月
資本金 :1億7,000万円

本社所在地:〒963-0196 福島県郡山市安積町笹川字平ノ上1番地の1
URL  :http://www.zenoaq.jp/index.html
事業内容:動物用医薬品及び医療機器等の研究開発・製造・輸出入・販売、バイオ原薬受託製造

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