武田薬品のパイプラインは今後10年間にわたり売り上げ収益の成長に大きく貢献する可能性

プレスリリース発表元企業:Takeda Pharmaceutical Company Limited

配信日時: 2020-12-11 22:30:00

武田薬品のパイプラインは今後10年間にわたり売り上げ収益の成長に大きく貢献する可能性

今後10年間にわたり1桁台半ばの年平均成長率で2030会計年度までに売り上げ収益5兆円(470億ドル)の達成を目指す1
ウェーブ1パイプラインのポートフォリオはベストインクラス/ファーストインクラスの治療薬として2024会計年度までの上市を目指す12種類の新規候補物質を含む
好酸球性食道炎を対象としたTAK-721の米国食品医薬品局への新薬承認申請の承認や流行地域およびEUにおけるデング熱ワクチンの規制当局への承認申請を含め、ウェーブ1パイプラインの全プログラムで開発後期マイルストーンを近い将来に達成する見込み
中期的な成長の勢いを牽引しているグローバルブランドの新たなピーク売り上げ収益の予想を示す


(大阪)-(ビジネスワイヤ) -- 武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)(「武田薬品」)は、当社の「ウェーブ1パイプラインの市場機会に関するカンファレンスコール」において、この先10年間にわたり当社の売り上げ収益成長に大きく貢献する可能性を持つパイプラインポートフォリオの最新情報を発表しました。当社はまた、2019会計年度から2030会計年度の年平均収益成長率のPTS調整後の見込み(1桁台前半)2と、2019会計年度から2030会計年度までに5兆円(470億ドル)となる年平均収益成長率(1桁台半ば)3の目標も発表しました。

この売り上げ収益成長の大部分は、ベストインクラス/ファーストインクラスの治療薬となる可能性を持つ独自の新規候補物質(NME)12種類を含む当社のウェーブ1パイプラインと、現有のグローバルブランド14種類によってもたらされると見込まれます。ウェーブ1パイプラインのプログラムのうち、5件はブレークスルーセラピー指定を、3件はファストトラック指定を、米国食品医薬品局(FDA)より受けています。さらに、1件は日本の厚生労働省より先駆け審査指定制度の対象品目に指定されており、別の1件は中国国家食品薬品監督管理局より多国籍バイオ製薬企業に対して初のブレークスルー指定を受けています。

武田薬品の代表取締役社長CEOであるクリストフ・ウェバーは、次のように述べています。「当社の理念は、患者さん、従業員、そして地球に対する約束に従って、人生・生活を変える治療薬を創出し、お届けすることです。当社は未充足の医療ニーズが高い患者さんを治療、予防、治癒する医薬品を発見し、それらを世界中の患者さんにお届けすることにもっぱら傾注するための高い基準を設定しており、当社のウェーブ1パイプラインはこれを反映しています。」

武田薬品はカンファレンスコールにおいて、好酸球性食道炎(EoE)に対する治療薬として初のFDA承認を取得する可能性があるTAK-721と、デング熱予防のための4価弱毒生ワクチンであるTAK-003について深く掘り下げました。さらに、勢いを持続しているEntyvio®などのグローバルブランドと、確実な上市成功の手助けとなる商業的能力について重点的に説明しました。

革新性が高いパイプラインを患者さんにお届けし、持続的成長を実現

武田薬品は、世界水準にある最先端の研究開発体制を構築し、多様でダイナミックなパイプラインとして臨床段階にある約40種類の新規候補物質を創出し、間もなく提供できるところまできました。ウェーブ1パイプラインの12種類の新規候補物質はすべて、開発後期の重要な節目となる成果である重要データの読み出しやピボタル試験の開始が近い将来に実施される見込みです。武田薬品は、人生・生活を変えるこれらの治療薬を世界中の患者さんにお届けするための商業的卓越性の強化に向け、データから得られる洞察的知見やデータ分析、患者サービス、エビデンス構築など、世界規模で能力を拡大してきました。

社内の研究能力と現在進行中の業務提携200件超から成る武田薬品の研究体制は、ウェーブ1パイプラインの他に、2025会計年度以降の持続的成長につながるウェーブ2パイプラインの次世代治療薬の創出を着実に推し進めています。これらウェーブ2パイプラインの各プログラムは、重点治療領域全体で未充足ニーズが高い対象集団の患者さんに劇的な改善や治癒の可能性をもたらすようデザインされています。これらの新規候補物質はヒトでの有効性が確認された標的を狙って、多様な創薬手法を具現したもので、細胞療法・遺伝子治療・データ科学における新しい基盤技術を活用しています。

TAK-721およびTAK-003について

TAK-721(ブデソニド経口懸濁液)

武田薬品のTAK-721は、好酸球性食道炎の治験薬として特別に調製したブデソニドの粘膜付着性局所粘性製剤です。TAK-721は、承認された場合、好酸球性食道炎に対する初のFDA承認治療薬となります。武田薬品はEohilia(ブデソニド経口懸濁液)の商標を使用する計画です。現在までのところ、TAK-721はブレークスルーセラピー指定とオーファンドラッグ指定の両方をFDAより取得しています。TAK-721の開発プログラムは、好酸球性食道炎を対象に結果が報告されている米国の第3相臨床試験プログラムとしては初にして最大規模のものであり、若年および成人(11~55歳)の好酸球性食道炎患者でTAK-721の安全性と有効性を検討したピボタル第3相試験であるORBIT1およびORBIT2を含んでいます。ブレークスルー指定およびオーファンドラッグ指定は、承認または上市を保証するものではありません。

TAK-003

武田薬品の4価デング熱ワクチン候補(TAK-003)は、血清反応陰性者(デングウイルス感染歴がない方々)の保護や入院の予防など、デング熱の管理における主要な優先課題を含め、デング熱による大規模な世界的負担に対処する上で貢献し得るものです。TAK-003は、4種のワクチンウイルス型すべての遺伝子型の「バックボーン」として弱毒化された生の2型デングウイルスをベースとしています。TAK-003の開発プログラムには、二重盲検ランダム化プラセボ対照試験であるピボタル第3相TIDES試験(Tetravalent Immunization against Dengue Efficacy Study、デング熱に対する4価ワクチン接種試験)が含まれます。TIDES試験は、小児および若年の被験者にて、あらゆる重症度や4種類のデング熱血清型すべてを対象に、検査で確認された症候性デング熱を予防するための2回のTAK-003接種の安全性と有効性を評価するものです。TIDES試験は継続中であり、計4年半にわたり安全性と有効性を評価します。デング熱は、蚊が媒介するウイルス性疾患として最も急速に感染が拡大しており、WHOは2019年にグローバルヘルスに対する10大脅威の1つとして認めています。ビジネスワイヤ

TAK-721およびTAK-003Tに関する最新のデータや情報が掲載されたプレゼンテーション用スライドを含め、本日の「ウェーブ1パイプラインの市場機会に関する電話会議」の内容は、https://www.takeda.com/investors/ir-events/で確認いただけます。

武田薬品は、2021年4月6日の第2回目としてウェーブ1パイプラインに関する最新情報を提供する計画です(日程は変更となる場合があります)。この第2回では TAK-925/994(マリバビル)の詳細情報とオンコロジー領域の資産に関する最新情報を取り上げます。

武田薬品工業株式会社について

武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの経営の基本精神に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品は、患者さん、従業員、そして地球に対する約束に従って、人生・生活を変える治療薬を創出し、お届けすることに傾倒しています。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少な遺伝性疾患および血液疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤およびワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80カ国で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。詳細情報についてはhttps://www.takeda.comをご覧ください。

将来に関する見通し情報

本プレスリース及び本プレスリリースに関して配布された資料には、武田薬品の見積もり、予測、目標及び計画を含む当社の将来の事業、将来のポジション及び業績に関する将来見通し情報、理念又は見解が含まれています。将来見通し情報は、「目標にする(targets)」、「計画する(plans)」、「信じる(believes)」、「望む(hopes)」、「継続する(continues)」、「期待する(expects)」、「めざす(aims)」、「意図する(intends)」、「保証する(ensures)」、「だろう(will)」、「かもしれない(may)」、「すべきであろう(should)」、「であろう(would)」「することができた(could)」、「予想されるanticipates)」、「見込む(estimates)」、「予想する(projects)」などの用語、同様の表現、それらの否定表現を含むことが多いですが、それに限られるものではございません。この書類における将来見通し情報は、この書類の発表日における当社の推定及び前提に基づくものです。かかる将来見通し情報は、多くの重要な要因に関する仮定に基づいており、これらの要因は実際の結果が将来見通し情報で明示ないし暗示された内容と著しく異なる場合の原因になり得るものです。これらの要因には、日本と米国の一般的な経済条件を含む当社の世界的な事業を取り巻く経済状況、競合製品の出現と開発、関連法規の変更、製品開発計画の成功または失敗、規制当局による判断とその時期、金利及び通貨為替レートの変動、市場で販売された製品または製品の安全性または有効性に関するクレームまたは懸念等、新型コロナウイルスの世界的流行病のような健康危機が武田薬品ならびにその顧客およびサプライヤー(武田薬品が営業する国々における外国政府を含む)に及ぼす影響や当社事業のその他の面に及ぼす影響、買収対象企業とのPMI(買収後の統合活動)の時期及び影響、武田薬品の事業にとっての非コア資産を売却する能力及びかかる資産売却のタイミング、武田薬品が米国証券取引委員会に提出したForm 20-Fによる最新の年次報告書及び他の報告書(https://www.takeda.com/investors/reports/sec-filings/又はwww.sec.govにおいて閲覧可能)で指摘したその他の要因が含まれますが、これらに限られません。武田薬品は、法律ないし証券取引所規則で要求される場合を除き、本プレスリリースに含まれる、または当社が提示するいかなる将来見通し情報を更新する義務を負うものではありません。過去の実績は将来の経営結果の指針とはならず、また、本プレスリリースにおける武田薬品の経営結果ないし記述は武田薬品の将来の経営結果を示すものではなく、また、その予測、予想、保証、見積もりではありません。

医療情報

本ニュースリリースには、製品についての情報が含まれておりますが、それらの製品は、すべての国で発売されているものではありませんし、また国によって異なる商標、効能、用量等で販売されている場合もあります。ここに記載されている情報は、開発品を含むいかなる医療用医薬品の効能を勧誘、宣伝又は広告するものではありません。

_______________

1 PTS(技術的成功率)調整前ベースの増分を含む(すなわち、発生する可能性が低いと武田薬品が現時点で考えている技術的成功を含むベストケースのシナリオを示すもので、予測や目標値として解釈すべきではない)。

2 PTS(技術的成功率)調整後の数値は武田薬品のベースケース、すなわち達成する可能性が高いと当社が考えるマイルストーンに基づく売り上げ収益予想を示す。

3 米国メディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)が2020年11月20日に発表した最恵国モデル暫定最終規則より受ける潜在的影響は現在評価中で、一切考慮されていない。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。



businesswire.comでソースバージョンを見る:https://www.businesswire.com/news/home/20201211005325/ja/

連絡先
Media:
Japanese Media
Kazumi Kobayashi
kazumi.kobayashi@takeda.com
+81 (0) 3-3278-2095Media Outside Japan
Holly Campbell
holly.campbell@takeda.com
+1 617-588-9013Investor Relations:
Atsushi Seki
Atsushi.seki@takeda.com
+81 (0) 3-3278-3684

プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ