ノエビアグループ、しわ改善に関与するAP-1構成タンパク質を発見 ~オリジナル植物エキスにAP-1の発現を高める効果を明らかに~ IFSCC (国際化粧品技術者会連盟) 第31回大会にて発表

プレスリリース発表元企業:ノエビアグループ

配信日時: 2020-10-28 17:15:00

ノエビアグループは、しわの発生メカニズムについて研究を重ね、今回、しわの改善に重要なコラーゲンを増加させるAP-1構成タンパク質の存在を明らかにしました。さらに、オリジナル植物エキスのエーデルワイスエキスとオドリコソウエキスに、これらのAP-1構成タンパク質を増加させる効果があることを明らかにしました。この研究成果を2020年10月21日~30日に開催される「IFSCC (国際化粧品技術者会連盟) 第31回大会」にて発表いたします。


【研究背景】
・しわの改善に関与するタンパク質複合体AP-1に着目
しわの発生原因の一つに真皮のコラーゲン減少があげられます。これまで、線維芽細胞内のタンパク質複合体AP-1が紫外線により活性化することで、コラーゲンの分解が進み減少すると考えられていました。
2種類のタンパク質からなるAP-1は構成タンパク質の違いから複数種類あることが知られており、コラーゲンを減少させるAP-1について多くの研究がなされています。今回は十分に機能が解明されていないAP-1構成タンパク質について研究しました。


【研究成果】
1. 真皮の線維芽細胞においてAP-1構成タンパク質全7種類のうち、紫外線照射により発現が低下する2種類を確認
線維芽細胞に紫外線を照射しAP-1構成タンパク質全7種類の発現変化を解析したところ、5種類のAP-1構成タンパク質が上昇する一方で、2種類のAP-1構成タンパク質(FRA-2とJUND)が低下しました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/225693/LL_img_225693_1.jpg
紫外線照射によるAP-1構成タンパク質の発現変化 グラフ

2. 紫外線照射により発現が低下するAP-1構成タンパク質が少ない真皮の線維芽細胞ではコラーゲンが減少することを確認
AP-1構成タンパク質の機能を解析した結果、紫外線照射により発現が低下するFRA-2とJUNDが少ない細胞では、コラーゲンの発現が低く、コラーゲン分解酵素の発現が高いことが分かりました。このことは、FRA-2とJUNDがコラーゲンの産生を促進し、分解を抑えることを示しています。

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AP-1構成タンパク質(FRA-2とJUND)によるコラーゲン及びコラーゲン分解酵素の発現変化 グラフ

3. 紫外線照射により発現が低下するAP-1構成タンパク質を増加させるオリジナル植物エキスを発見
自社農場「北海道暑寒別岳パイロットファーム」にて有機栽培した植物から抽出したエキスであるエーデルワイスエキスとオドリコソウエキスに、それぞれFRA-2とJUNDを増やす効果があることを見出しました。

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オリジナル植物エキス添加によるAP-1構成タンパク質(FRA-2とJUND)の発現変化 グラフ

4. オリジナル植物エキスによる真皮の線維芽細胞のコラーゲン産生機能の向上を明らかに
線維芽細胞に、オリジナル植物エキスであるエーデルワイスエキスとオドリコソウエキスを加えて培養したところ、コラーゲンが増加することを明らかにしました。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/225693/LL_img_225693_4.jpg
オリジナル植物エキス添加によるコラーゲン産生

【今後の展開】
今回の研究により、しわ改善に関与するAP-1構成タンパク質と、コラーゲンを増加させるオリジナル植物エキスを見出しました。今後はコラーゲン増加作用に関与しているオリジナル植物エキスの成分を明らかにするとともに、研究成果を機能性の高いエイジングケア化粧品の開発へ応用する予定です。


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