超高性能樹脂VICTREX(R) PEEKの炭素繊維強化グレードエアバス社の航空宇宙用軽量材料に認定

2013年7月3日 - 高性能熱可塑性樹脂VICTREX(R) PEEKを製造・販売するビクトレックス社(CEO：デビット・ハメル、本社：英国ソーントン・クリーブリーズ)は、同社のVICTREX(R) PEEK 90HMF40(炭素繊維強化グレード)が、大手航空機メーカー、エアバス社の認定を受けたことを発表しました。

航空業界は燃費向上策として機体の重量低減を推進しており、金属の代替材料としてプラスチックを認定する本決定は原材料サプライヤーからOEMに至るサプライ・チェーン全体が協力して成立したものです。


今回エアバス社の認定を受けたVICTREX PEEK 90HMF40は、流動性が高く、加工が容易な材料であるため、高弾性部品に適しています。この材料を使用すると、ステンレス鋼、チタン、アルミニウムといった従来の航空宇宙用金属と比較して最大70％軽量でありながら、同等の強度と剛性を有する構成部品を設計することができます。

「ビクトレックス社は航空宇宙業界のあらゆるお客様と協力しながら、様々な難題に立ち向かうソリューションを開発し、提供する努力を行っています」、とビクトレックス社の航空宇宙分野のマーケティング・マネージャーであるハラルド・ヘデリックはコメントしています。
「機体重量をわずか45kg軽量化するだけで、長距離線用航空機1機あたりの年間燃料費用を最大で1万ドル削減することができます。このVICTREX PEEK 90HMF40の認定により、航空業界が取り組んでいる燃費効率の向上に新たな可能性を与えられたことに、私たちは胸を躍らせています」とヘデリックは説明しています。


標準の非充填グレード、炭素繊維充填グレード、およびガラス繊維充填グレードの各種VICTREX PEEK樹脂は25年以上前にも航空機用の材料として認定を受けた例が一部ありますが、VICTREX PEEK 90HMF40はこれらのグレードが持たない大きな利点を発揮します。アルミニウム7075-T6と同条件下で比較した場合、VICTREX PEEK 90HMF40は疲労性能で最大100倍、強度・剛性・靱性は最大20％も優れています。
これらの機械的特性、幅広い温度範囲に対応する性能、化学薬品環境下における耐久性により、超高性能樹脂VICTREX PEEKは今後も航空宇宙産業にとって高付加価値の材料であり続けます。


炭素繊維強化グレードVICTREX PEEK HMFに関する詳細は、Victrex Libraryでパンフレットまたはデータシートをダウンロードしてご覧ください。
http://www.victrex.com/en/victrex-library/victrex-library.php


【ビクトレックスについて】
ビクトレックス社(Victrex plc)は英国に本社を置く、高機能ポリアリルエーテルケトン製品のメーカーです。主な製品はVICTREX(R) PEEK樹脂、VICOTE(R)コーティングおよびAPTIV(R)フィルム、VICTREX Pipes(TM)です。ビクトレックスの高機能性材料は、様々な産業分野で利用されており、多くの優れた特性をバランス良く発揮することで、コスト低減、高品質、他社製品との差別化といったメリットを顧客に提供しています。ビクトレックスの全ての製品はISO 9001:2008により品質管理されています。
ビクトレックスおよび同社製品詳細は、 http://www.victrex.com/jp をご覧ください。


VICTREX(R)はVictrex Manufacturing Limitedの登録商標。
PEEK-ESD(TM)、HT(TM)、ST(TM)、WG(TM)およびVICTREX Pipes(TM)はVictrex plcの商標。
VICOTE(R)およびAPTIV(R)はVictrex plcの登録商標。

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