【トルコ共和国大使館・文化広報参事官室】トルコの代表的な装飾建造物にみられる伝統的装飾、『イズニックタイル』と『イズニック陶器』
配信日時: 2020-06-09 16:15:00
世界最古の手工芸のひとつとして世界中の人々から愛されるトルコ伝承のタイル装飾、『イズニックタイル』は955年頃を起源とするカラハン時代の建築物にも施されており、今日に至るまで千年以上もの長い歴史を誇るトルコを代表する伝統美のひとつとして知られています。独自の技法で粘土を形成し、様々なモチーフを描く『イズニックタイル』は15世紀初めに花開き、トルコで最も重要な手工芸として確立しました。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/215254/LL_img_215254_1.jpg
イズニック陶器
■『イズニックタイル』について
『イズニックタイル』は955年頃を起源とするカラハン時代の建築物にも施されており、今日に至るまで千年以上もの長い歴史を誇るトルコを代表する伝統美のひとつとして知られています。独自の技法で粘土を形成し、様々なモチーフを描く『イズニックタイル』は15世紀初めに花開き、トルコで最も重要な手工芸として確立しました。
ウイグル、アナトリア=ベイリク、セルジューク朝時代に誕生したトルコのタイル作りは、オスマン帝国時代になると建築装飾として最盛期を迎えました。レッド、ターコイズブルー、コバルトブルー、ダークパープル、ブラックの5色が代表的なカラーですが、その製法には窯を使用し、釉がけするしないに関わらず窯で焼成された後、用途に応じ独特のフォルムに加工されます。また、『イズニックタイル』の色が何世紀にも亘り、あせることなく輝き続けるのは、同製品の素材として用いられている石英(せきえい)の特徴である、丈夫で明るく鮮やかで深みのある色合いに由来しています。
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イズニックタイル
『イズニックタイル』による最も初期の代表的な装飾建造物には「ブルサのイェシル・ジャーミィ(グリーンモスク)」や「ムラディエモスク」などがありますが、トルコが誇るこの伝統芸術は、16世紀以降、オスマン帝国による手厚い保護と支援の下でさらに発展し最盛期を迎えました。オスマン帝国時代に建てられた「スレイマニエモスク」や「セリミエモスク」を彩る『イズニックタイル』はその絵柄、色彩、技術において正に芸術と呼ぶに相応しく、一見の価値があります。
イスタンブル周辺では、「トプカプ宮殿」や、トルコ最初の博物館であるイスタンブル考古学博物館群の一角に位置し、イスタンブル考古学博物館群最古の建物としても有名な「装飾タイル博物館」にも装飾タイルや陶器等の展示品をご覧いただけます。また、装飾タイル博物館はイスタンブル最古のオスマン帝国時代の民間建築のひとつとしても必見です。
トプカプ宮殿内の「黒人宦官の間」にある控えの間、中庭、宿舎、礼拝室なども釉がけしてから焼いた17世紀の『イズニックタイル』の装飾が施されています。ここに多くみられるカラーはホワイト、ブルー、グリーン、ダークブルー、ターコイズ、レッドで、モチーフには葉、ロゼット、チューリップ、カーネーション、ハターイ、花、幾何学模様などの文様、ルーミー、糸杉などが描かれています。「ハレム宦官長の間」や「ハレム警護のための部屋」、「母后の間」、「皇子たちの間」もまた、16世紀~17世紀のオスマン模様の『イズニックタイル』が彩を添えています。さらに、「側室たちの間」も、主だった部屋が釉がけしてから焼いた17世紀オスマン時代の『イズニックタイル』で飾られています。
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ブルーモスク
■『イズニック陶器』について
『イズニック陶器』は17世紀には建築装飾としてだけではなく、食器類やオイルランプにも使用され、その色彩、フォルム、モチーフ、技術、品質すべてにおいて世界を驚嘆させる素晴らしさでした。陶器に命を吹き込んだイズニックの職人たちが、多彩なフォルムや模様を生み出していったことは想像に難くないでしょう。職人たちは陶器に日常の社会生活や信仰を表すモチーフを採用したことから、トルコの人々にとって陶器は古くから愛と平和の象徴と考えられてきましたが、今ではその創造性豊かな絵柄は広く世界の人々に知られるようになりました。
『イズニック陶器』の技法を伝える文献は残っていませんが、その芸術は現代に至るまで脈々と受け継がれてきました。陶器の絵付けは、まず絵柄を決めることからスタートします。次にそのモチーフを描いたペーパーにピンで穴を開け、ペーパーの穴から炭が落ちることにより陶器の表面に絵柄が現れます。さらに、黒の染料で輪郭を描き、色付けをした後、艶出しをしてから釜で焼きます。
さらに詳しい情報は以下の公式ウェブサイトよりご覧いただけます。
http://www.goturkey.com
■トルコについて
地中海沿岸に位置し、有名なボスポラス海峡が隔てるアジアとヨーロッパを結ぶトルコは、多様な気候と文化交流の中心地であることにより、何世紀にもわたる多様な文明が反映された歴史、自然や美食を有し、2019年には約5,200万人の観光客をお迎えしました。文化が交差するこの国は、伝統とモダンが融合した芸術やファッションに大変寛容で、またダイナミックなショッピングとエンターテイメントライフによって世界中から訪れる人々を魅了し続けています。
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