自動車用サーマルシステム市場、2027年まで646億米ドル規模に成長、CAGR も3.4%を記録する見込み

プレスリリース発表元企業:株式会社グローバルインフォメーション

配信日時: 2020-05-13 18:00:00


株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「自動車向け熱システムの世界市場予測 2027年:エンジン冷却・前席用エアコン・後席用エアコン・トランスミッションシステム・シートヒーター・ベンチレーションシート・ヒーター付きハンドル (ヒーテッドステアリング)・廃熱回収」 (MarketsandMarkets) の販売を5月13日より開始いたしました。

2019年の自動車用サーマルシステム市場規模は493億米ドルと推定され、2027年には646億米ドルに達し、CAGRは3.4%で成長すると予測されます。燃費効率、ドライバーの快適性への関心の高まり、世界的に増加する電気自動車の需要、排ガス基準の厳格化などが、需要を牽引することになるでしょう。

アジア太平洋地域と欧州では、排出ガス規制の強化、電気自動車の販売促進のための政府の予算の配分、高級車の快適性の追求などにより、同市場は最も高い成長率を示しています。さらに、これらの地域の企業間の継続的な研究開発やコラボレーションが市場成長を刺激すると予想されます。

廃熱回収は最速で成長すると予想

用途別では、世界的に厳しい排ガス規制の影響で、廃熱回収分野は成長率の最も高い分野になると予測されます。現在、廃熱回収システムの普及率が高いのは、大型商用車です。自動車から排出されるCO2は、環境に深刻な影響をもたらしています。国際エネルギー機関(International Energy Agency)によると、世界の自動車の台数は2040年までに倍増すると言われています。自動車からの温室効果ガス排出量を削減するために、政府によって新しい規制が課されています。このため、企業は現在の問題に対処するため革新的な解決策を開発する必要があります。自動車産業は、温室効果ガスを削減するため、廃熱を利用した効率の良い方法を開発しています。例えば、フォードは、燃費を3~5%向上させる熱電式廃熱回収システムを開発しています。これにより、ICEやハイブリッド車用の廃熱回収システムの需要が世界的に高まっています。

アジア太平洋地域の市場は、最速の成長を遂げる

電気自動車の普及に向けた政府の注力、中国での中国VI、インドでのBS VIなどの排出ガス規制により、アジア太平洋地域のサーマルシステム市場は魅力的なものとなっています。自動車部品の製造拠点としても台頭してきているインドや中国は、自動車生産台数も増加しており、アジア太平洋地域のサーマルシステム市場を牽引すると予想されています。また、この地域では電気自動車やハイブリッド車の販売が増加しており、高性能で軽量なサーマルシステムの需要が高まると考えられます。このように、同地域の企業は、その需要を取り込むために、事業の開発や拡張を開始しています。例えば、ハノンシステムズは2019年5月、重慶市に「重慶市ハノン嘉沙汽車熱システム有限公司(Chongqing Hanon Jianshe Automotive Thermal Systems Co., Ltd.)」を開設すると発表しており、中国南方工業集団公司(CSGC)の子会社2社の直接提携が絡んでいます。今後の運営計画では、暖房換気空調(HVAC)モジュールとパワートレイン冷却部品の製造を行います。

【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/mama924094-thermal-system-market-automotive-by-application.html

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