Samsung「Music Studio 7」レビュー検証、HDMI eARCでSonos Era 300と差別化

2026年9月2日 00:15

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記事提供元:Tech Times

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Samsungの「Music Studio 7」は、音楽再生用のWi-Fiスピーカーに、HDMI eARCや光デジタル入力などテレビ向けの接続機能を組み合わせた製品だ。3.1.1ch構成とDolby Atmos対応を特徴とし、単体だけでなく2台を組み合わせたテレビ用システムとしても利用できる。

競合として比較されるSonos Era 300は、空間オーディオとマルチルーム再生に強みを持つ一方、HDMI eARCや光デジタル入力を備えていない。Music Studio 7は、テレビとの有線接続を重視する利用者にとって選びやすい構成となっている。

Samsungは日本語の公式ニュースルームでもMusic Studio 7を2026年のオーディオ製品として紹介しているが、2026年9月1日時点で日本向けの発売日と販売価格は明らかにしていない。このため、購入を検討する際は国内での正式な販売情報を確認する必要がある。

■HDMI eARCでテレビの音声を受け取れる

Music Studio 7の大きな特徴は、背面にHDMI eARC端子と光デジタル入力を備えていることだ。対応するテレビとHDMIケーブルで接続すれば、テレビの内蔵アプリや、テレビに接続したゲーム機、ストリーミング端末、Blu-rayプレーヤーなどの音声をMusic Studio 7から再生できる。

eARCは、従来のARCを拡張した音声伝送機能で、Dolby TrueHD、Dolby Atmos、DTS:X、非圧縮のマルチチャンネル音声など、高ビットレートの音声形式に対応する。ただし、実際に伝送できる形式は、テレビ、再生機器、コンテンツ、接続設定がそれぞれ対応している範囲に限られる。

Sonos Era 300にはHDMI端子や光デジタル入力がなく、外部機器向けには別売りアダプターを利用するUSB-Cライン入力が用意されている。単体のEra 300をテレビの主要スピーカーとして直接接続する設計ではないため、テレビやゲーム機との有線接続を重視する場合、Music Studio 7の構成が分かりやすい。

EngadgetのBilly Steeleは、Music Studio 7を単体と2台構成の両方で試し、テレビと音楽の双方に対応できる点を評価した。2台をテレビの左右に配置した構成では、台詞の明瞭さや音場の広がりが向上し、方向感を伴うDolby Atmosコンテンツでも効果を確認できたとしている。

■5ドライバーによる3.1.1ch構成

Music Studio 7は、前方と側方、上方へ音を放射する5基のドライバーを備え、3.1.1chの音響システムを構成する。センターチャンネルと内蔵ウーファーに加え、上向きのドライバーを使って天井方向へ音を放射し、高さを含む音場をつくる。

上向きドライバーの効果は、天井の高さや材質、スピーカーの設置位置、視聴位置によって変わる。Samsungも、音質が天井を含む周囲の環境や再生コンテンツによって異なるとしている。

Samsungによると、Pattern Control Technologyは各チャンネルの音が重なる領域を制御し、音場の広がりとセンターチャンネルの明瞭さを両立させる技術だ。Techliciousの実機レビューでも、効果音が重なる場面で台詞を聞き取りやすく、中心から外れた位置でも安定した再生が得られたと評価されている。

高域用ドライバーは最大35kHzの再生に対応し、Music Studio 7全体では最大24bit/96kHzのハイレゾ音源を扱える。Roon Readyにも対応しており、対応する環境ではRoonを使ったネットワーク再生に組み込める。

本体サイズは幅185mm、高さ269mm、奥行き190.5mmで、重量は約5.6kgだ。米国ではブラックのHW-LS70Hが通常価格499.99ドルで案内されている。ブラックとホワイトの展開は地域によって異なるため、日本向けの色、型番、価格については国内発表を待つ必要がある。

■部屋に合わせて補正するSpaceFit Sound Pro

Music Studio 7は、設置した部屋の音響特性に応じて再生を調整する「SpaceFit Sound Pro」に対応する。内蔵センサーを使って周囲の環境を分析し、低音を含む音響バランスを自動的に補正する機能だ。

部屋の床や壁、家具、スピーカーと壁との距離は、低音の強さや反射音、音像の位置に影響する。SpaceFit Sound Proはこうした設置環境による違いを抑え、利用場所に合わせた再生を目指す。

そのほか、コンテンツに応じて音を調整するAdaptive Sound、大音量時の低音を制御するAI Dynamic Bass Control、周囲の騒音を分析して台詞を聞き取りやすくするActive Voice Amplifier Proなどを備える。Standardモードでは7バンドのイコライザーも利用できる。

設定や詳細な操作にはSamsung Soundアプリを使用する。再生モードやイコライザー、ネットワーク機能を一つのアプリから管理できる一方、専用の物理リモコンは付属しない。

■単体でも明瞭さと音場の広がりを評価

EngadgetはMusic Studio 7に10点満点中8.9点を付け、明瞭で没入感のある音と豊富な接続・補正機能を長所に挙げた。低音を強く含む音楽では、初期設定のAdaptive SoundよりStandardモードの方が自然に再生できたという。

Techliciousは、温かみのあるバランスの取れた音と、簡単なセットアップを評価した。センターチャンネルを備えるため、映画やテレビ番組では台詞を定位させやすく、Music Studio 7単体でも音楽と映像コンテンツの双方に対応できる。

一方、内蔵ウーファーだけで再生する構成のため、大型の外部サブウーファーを含むホームシアターシステムと同じ低域を想定する製品ではない。重低音を最優先する場合には、設置場所や聴く音楽の傾向を踏まえて選ぶ必要がある。

Music Studio 7の特徴が最も生きるのは、一台で音楽ストリーミングとテレビ音声の両方を扱いたい場面だ。一般的なスマートスピーカーよりテレビとの接続方法が多く、サウンドバーとは異なる縦型のデザインを採用している。

■Sonos Era 300との違い

Sonos Era 300は、複数方向に配置された6基のドライバーを備え、Dolby Atmos Musicを含む空間オーディオに対応する。Wi-Fi、Bluetooth、AirPlay 2、USB-Cライン入力を利用でき、Sonos製品によるマルチルームシステムに組み込めることが強みだ。

Music Studio 7は、AirPlay 2、Google Cast、Spotify Connect、Tidal Connect、Roon Ready、Bluetooth 6.0などに対応する。さらにHDMI eARCと光デジタル入力があるため、単体でテレビと有線接続できる。

したがって、両製品の違いは単純な音質の優劣よりも、接続する機器と利用するエコシステムに表れる。すでにSonos製品を複数利用している場合はEra 300を追加する利点がある。一方、テレビ、ゲーム機、ネットワーク音楽再生を一台にまとめたい場合は、Music Studio 7の方が用途に合いやすい。

Era 300をSonos ArcやBeamと組み合わせれば、ホームシアターのリアスピーカーとして利用できる。Music Studio 7は一台をテレビに直接つなぐことも、2台を左右に配置することもできるため、システムの組み方そのものが異なる。

■ブルレックによるドットデザイン

Music Studio 7の外観は、フランスのデザイナー、エルワン・ブルレックとの協業によって生まれた。前面上部にある円形のくぼみを中心とした「ドットデザイン」を採用し、一般的な布製グリルとは異なるパンチングパネルで本体を覆っている。

本体上部には、入力切り替え、音量、再生、マイクのミュートなどを操作するボタンがある。前面の円形部分にはLEDインジケーターが組み込まれ、音量や本体の状態を表示する。

Music Studio 7は、テレビ台や棚に設置するほか、対応する器具を使ったスタンド設置や壁面への配置も想定している。筐体はサウンドバーより高さがあるため、テレビの左右に置く場合は画面や家具との位置関係を確認したい。

Group Playでは、対応するSamsung製Wi-Fiスピーカーをグループ化して同じ音声を再生できる。Sonosとは異なる独立したエコシステムとなるため、複数室で利用する場合は、すでに所有しているスピーカーとの互換性も選択材料になる。

■Samsung製テレビとの連携

対応するSamsung製テレビと組み合わせると、Music Studio 7はワイヤレスDolby AtmosやQ-Symphonyを利用できる。Q-Symphonyは、テレビの内蔵スピーカーと対応するSamsung製オーディオ機器を連携させ、複数のスピーカーから協調して音を再生する機能だ。

対応する機器数や利用できる機能は、テレビの製造年と機種によって異なる。Samsungの2026年向け資料では、Q-Symphonyが2022年から2026年の対応テレビと組み合わせられ、接続できるオーディオ機器の最大数も製造年によって変わると案内されている。

Samsung製以外のテレビでも、テレビ側に対応端子があればHDMI eARCまたは光デジタルで接続できる。ワイヤレスDolby AtmosやQ-Symphonyを使わない場合でも、Music Studio 7の主要なテレビ用接続機能は利用可能だ。

■一台か2台かは用途と設置場所で選ぶ

Music Studio 7は単体でも3.1.1ch再生に対応するが、2台を組み合わせると左右の分離と音場の広がりを高められる。Engadgetは、2台構成について、音楽再生だけでなくテレビや映画にも適したシステムになると評価した。

米国の通常価格を基準にすると、2台では約1000ドルとなり、プレミアムクラスのサウンドバーや複数スピーカー構成も比較対象に入ってくる。Music Studio 7は左右に設置場所を必要とするため、価格だけでなく、テレビ台の幅や電源コンセントの位置も考慮したい。

一台で音楽とテレビの両方を扱えること、HDMI eARCと光デジタル入力を備えること、Samsung製テレビとの連携を拡張できることがMusic Studio 7の主な強みだ。テレビとの直接接続を必要としない音楽中心の環境ではSonos Era 300も有力だが、テレビやゲーム機を含むリビングの音響を一台から構築したい利用者には、Music Studio 7が明確な選択肢となる。

元記事: Samsung Music Studio 7 Beats Sonos Era 300 for TV Use: One Cable, Every Source

※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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