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EISAアワード2026-2027、ソニー「α7 V」が最高賞 ニコンの24-70mm F2.8が年間最優秀レンズ

(Sony.com)[写真拡大]
Expert Imaging and Sound Association(EISA)は、「EISAアワード 2026-2027」の写真部門における受賞製品を発表した。最高賞の「カメラ・オブ・ザ・イヤー」にはソニーの「α7 V」、「レンズ・オブ・ザ・イヤー」にはニコンの「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II」が選ばれた。
写真部門ではカメラ、交換レンズ、スマートフォン、ソフトウェア、アナログ関連製品を含む23製品が受賞した。EISAは世界各国の専門メディアが参加する団体で、加盟媒体が候補製品を評価し、専門家グループの審議と投票を通じて受賞製品を決定している。
■幅広い撮影用途に対応するソニー「α7 V」が最高賞
ソニー「α7 V」は、有効約3300万画素の部分積層型フルサイズExmor RS CMOSイメージセンサーと、AI処理機能を統合した画像処理エンジン「BIONZ XR2」を搭載する。EISAは、静止画と動画の双方に対応する汎用性や、幅広い撮影環境で利用できる総合力を評価した。
電子シャッター使用時には、AF・AE追随による最高約30コマ/秒のブラックアウトフリー連続撮影に対応する。人物の骨格や姿勢を解析するリアルタイム認識AFを備え、人物、動物、鳥、昆虫、乗り物などの被写体を認識できる。
動画では、7Kオーバーサンプリングによる4K 60p記録と、Super 35mmフォーマットでの4K 120p記録に対応する。ソニーによると、新しいセンサーは前機種「α7 IV」と比べて読み出し速度を約4.5倍に高速化しており、動く被写体の撮影時に生じる歪みの低減にもつなげている。
日本では2025年12月19日に発売され、ソニーストアでのボディ価格は税込41万6900円である。前年度に「α1 II」が同賞を受賞しており、ソニー製カメラのカメラ・オブ・ザ・イヤー受賞は2年連続となった。
■ニコンの大口径標準ズームがレンズ・オブ・ザ・イヤー
レンズ・オブ・ザ・イヤーには、ニコンのフルサイズミラーレスカメラ用標準ズームレンズ「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II」が選ばれた。
同レンズは、ズーム操作をしても鏡筒の全長が変化しないインターナルズーム機構を採用する。従来モデルより約130g軽量化されており、撮影時の取り回しを改善した。ズーミングに伴う重心移動を抑えられるため、ジンバルやリグを使う動画撮影でも機材のバランスを保ちやすい。
EISAは、開放F値2.8の明るさ、高い解像性能、近距離での描写、オートフォーカス性能、フォーカスブリージングを抑えた設計などを評価した。前年度はソニー「FE 50-150mm F2 GM」が同賞を受賞しており、今回はニコンの標準ズームが最高賞を獲得した。
■有効約6680万画素の「α7R VI」がプロフェッショナルカメラ賞
プロフェッショナルカメラ部門では、ソニー「α7R VI」が受賞した。日本では2026年6月5日に発売され、ソニーストア価格は税込74万300円である。
α7R VIは、α7Rシリーズとして初めて積層型Exmor RS CMOSイメージセンサーを採用した。有効約6680万画素の高解像度と、電子シャッター使用時におけるAF・AE追随の最高約30コマ/秒連続撮影を両立する。
画像処理エンジンにはα7 Vと同じBIONZ XR2を採用し、被写体認識や追随AFに対応する。動画では8K 30p記録や4K 120p記録が可能で、静止画の高解像度と高速撮影、動画機能を組み合わせたプロ向けモデルとして位置付けられている。
■動画制作に重点を置いた「Nikon ZR」も受賞
フォト/ビデオカメラ部門には、ニコンの映像制作用カメラ「Nikon ZR」が選ばれた。Nikon ZRは、ニコンがRED Digital Cinemaを子会社化した後に展開した「Z CINEMA」シリーズの製品で、ニコンのZマウントシステムとREDの映像制作技術を組み合わせている。
有効約2450万画素の部分積層型フルサイズCMOSセンサーを搭載し、12bit RAW動画形式「R3D NE」による最大6K 60pの内部記録に対応する。REDWideGamutRGBとLog3G10を利用でき、カラーグレーディングを前提とした映像制作に対応する設計である。
本体内で32bit float音声を記録できるほか、4インチのバリアングル液晶モニターを搭載する。電子ビューファインダーを備えない構成で、外部機器やジンバルと組み合わせる映像制作を重視している。日本での発売時の価格は税込29万9200円だった。
■部分積層型センサーが支える高速撮影
α7 VとNikon ZRはいずれも部分積層型CMOSセンサーを採用している。部分積層型は、画素領域の一部に高速な信号処理回路を組み合わせることで、一般的な裏面照射型CMOSセンサーより読み出しを高速化する設計である。
読み出し時間を短縮すると、電子シャッターによる高速連写や動画撮影時のローリングシャッター歪みの低減に役立つ。全画素領域に高速処理回路やメモリを組み合わせる積層型センサーよりも、性能と製造コストのバランスを取りやすい点が特徴となる。
一方、α7R VIが採用する積層型センサーは、高解像度を維持しながら高速な読み出しを実現する。今回の受賞結果は、部分積層型による速度と汎用性、高画素積層型による解像度と高速性という異なる設計方針が、それぞれの製品分野で評価された形だ。
■富士フイルムはAPS-Cとベストバイの2部門を受賞
富士フイルムは、「FUJIFILM X-E5」でAPS-Cカメラ部門、「FUJIFILM X-T30 III」でベストバイカメラ部門を受賞した。フルサイズ機が主要部門を占めるなか、APS-Cセンサーを搭載する小型機と価格性能比を重視したモデルの双方が選ばれた。
レンズ部門ではシグマが、広角レンズ、望遠レンズ、トラベルズームレンズ、ポートレートレンズの4部門を受賞した。タムロンは広角ズームレンズと標準ズームレンズの2部門に選ばれた。
このほか、キヤノンはベストバイレンズとフォト/ビデオレンズ、OM SYSTEMは野生動物撮影用レンズ、ソニーはマクロレンズの各部門で受賞している。カメラとレンズの受賞製品が複数のメーカーに分かれ、用途や価格帯に応じた選択肢の広がりを示す結果となった。
■注目ポイントQ&A
●EISAアワードはどのように選ばれますか?
EISAに加盟する各国の専門メディアが製品をテストし、分野別の専門家グループによる審議と投票を通じて受賞製品を決定します。読者投票ではなく、加盟媒体の編集者や専門家による評価に基づく賞です。
●なぜ「α7 V」がカメラ・オブ・ザ・イヤーに選ばれたのですか?
EISAは、α7 Vについて幅広い用途に適したフルサイズカメラと評価しています。約3300万画素の部分積層型センサー、最高約30コマ/秒の連続撮影、被写体認識AF、4K動画機能などを一台にまとめた総合力が受賞理由となっています。
●「Nikon ZR」は静止画撮影にも使えますか?
静止画も撮影できますが、設計の中心は動画制作です。電子ビューファインダーを搭載せず、RAW動画記録、カラーグレーディング、32bit float音声、リグやジンバルとの組み合わせを重視しています。静止画が主目的の場合は、電子ビューファインダーを備えたスチル向けZシリーズの方が用途に合う可能性があります。
●レンズ・オブ・ザ・イヤーを受賞したニコンのレンズはソニー製カメラでも使えますか?
「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II」はニコンZマウント用であり、ソニーEマウントのカメラには直接装着できません。今回の受賞は個々の利用者への直接的な影響というより、ニコンZマウント用レンズの製品力が評価された結果と捉えられます。
元記事: Sony Alpha 7 V Claims EISA Camera of the Year; Nikon Breaks Sony Lens Sweep
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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