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クラシル、増収増益続くも株価はピークアウト 成長と市場評価のズレ
クラシル(299A、東証グロース)。レシピ動画サービス「クラシル」の運用が柱。一昨年12月に上場。2025年10月に社名をdelyから変更。創業者社長:堀江裕介氏は、我が母校:前橋高校の後輩。慶応大学在籍中に起業。
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上場前期2024年3月期「41.95%増収、12.6%営業増益」-上場初決算25年3月期「32.4%増収、13.8%増益」。今26年3月期は「30.8%増収(171億4000万円)、26.7%増益(33億7400万円)」計画。順調な収益動向と映る。
だが起業からここまでをチェックすると、大波に足をすくわれ「九死に一生」場面も通過している。
堀江氏に起業の想いを募らせたのは、ソフトバンクの孫正義氏だった。東日本大震災に際し100億円の寄付をした行為に触れ、「自分も孫氏のように社会に大きな影響を与える存在になりたい」と決意したという。「大学の授業より、企業でのインターン活動や、ベンチャーキャピタリストとの交流を積極的に行った」と振り返っている。
そして興した企業:dely(2014年)が最初に手掛けたのが、今流に言えば「ウーバーイーツ」。フードデリバリーだった。
よく、成功した起業家は「一歩も二歩も先を行く業でなく、半歩先駆ける事業がGOOD」とする。堀江氏は5000万円もの資金調達をし、フードデリバリーに足を踏み込んだ。が、惨敗。当時の市場では「一歩二歩先走った業」だったからだ。窮地。新たな事業を試みるも失敗、社員も辞めていく事態に。
そんな断崖絶壁状態で始めたサービスが、2017年の「クラシル」だった。結論から急ぐと、堀江氏は世界的な経済誌「Forbes」が選ぶ「アジアを代表する30歳未満の30人」に選出されている。
クラシルは何故、料理市場で勝つことができたのか。それまでに、複数の大手企業も資本投下し撤退していった。クックパッド(2193、東証スタンダード、料理レシピサイト最大手)という牙城の前に、うち敗れていったのだった。
ならば、どう対峙したのか。「同じ枠組みでチャレンジしても、負けるだけ」と考えた。着目したのが「勢いをつけていた動画」。「動画と掛け合わせることで突出を図る」と決めた。とはいえ手持ち資金に余裕はない。当初は自らが撮影した。社内の反応も上々。「撮影スタッフ」「編集スタッフ」「専属シェフ」を整備し、クラシル攻勢に賭けた・・・。
公開価格1200円に対し初値1001円で生まれたクラシルの株価は、昨夏2000円台前半からほぼ右肩下がりの展開、3月23日に911円で「こつん」という底打ちの音を聞かせたとみるが・・・時価900円台前半。さて・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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