水中ポンプ大手:鶴見製作所を資産形成株候補と考える理由

2026年2月19日 18:06

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 もう10年近く前になるが、『株式投資はリスキーだが、博打ではない』と題する電子書籍を上梓した。金融庁が「年金資金の他に2000万円の老後資金が必要」とし、話題を集めたタイミングだった。証券会社の腕っこきディラーにしてデイトレ―ディンの成功率は1割余という実態を知り、ならば2000万円を蓄えるには株式投資で資産を作る方法はと考えた。

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 昨今は日経電子版の<●●株の過去10年間の株価推移>にお世話になっている。

 「修正あり」「修正なし」の株価推移を、ソニーGでみると前者は2017年の初値:638.5円に始まり今年1月30日の3454円/後者は3305円~3454円と出てくる。

 要はその間に株式分割が行われているなどの修正要因を勘案した推移か否かの違いだ。中長期スタンスで株式投資と取り組み資産の形成を・・・という向きには修正済み株価パフォーマンスはかっこうの手立てになると思う。

 鶴見製作所(6351、東証プライム)を本欄の俎上にと考えた入り口は「水中ポンプ専業で、業界3位級」と、会社四季報のパラパラ読みで知ったからだ。そして件の<過去10年間の株価推移>を調べ、修正済み株価パフォーマンスが9年余で2.6倍と確認した結果だった。

 鶴見製作所の前2025年3月期までの収益動向は2021年3月期の「0.6%減収、7.4%営業増益、2円増配36円配」-「13.0%増収、0.7%減益、4円増配40円配」-「9.8%増収、31.9%増益、4円増配44円配」-「11.4%増収、23.1%増配、6円増配50円配」-「8.7%増収、14.6%増益、4円増配54円配」。そして今3月期は「8.7%増収(740億円)、7.3%増益(110億円)」計画。昨年10月1日付けで1対2の株式分割をしており、配当据え置きでも実質108円配。

 水中ポンプの認識は「水の中に沈めて使用するポンプ」「水中で安全に稼働し、水を低い場所から高い場所に押し上げる役割を果たす」といった域は依然出なかった。どうやって水を押し上げているのか等は依然曖昧模糊。が今回その使途が幅広いことを知った。

 また「起源は3000年以上前のピラミッドの労働者が井戸の水を地上まで汲み上げるために作った」と推察されているという点、日本でも江戸時代から木製の揚水機を使い灌漑が行われていたという事実は興味を覚えた。

 鶴見製作所の株も、中長期構えの資産形成株と認識するが・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る

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