ゼンショウHD、時価総額1兆5000億円超への歩みを振り返る

2026年2月13日 14:03

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 ゼンショーホールディングス(7550、東証プライム、以下ゼンショーHD)。外食業界最大手。牛丼首位:すき家を中軸に回転すしチェーン:はま寿司、ファミリーレストランチェーン:ココスジャパンなどを展開。M&A戦略を駆使し今日の業界トップの体制を築き上げてきた。

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 本稿作成時の株価は9400円余。時価総額は業界初の1兆円超(1兆5160億円)、過去9年余の修正済み株価パフォーマンスは4.8倍超。IFIS目標平均株価1万700円。昨年来安値(昨年4月7169円)から高値(8月1万600円)まで買い戻され、8000円台終盤まで水準を下げて買い戻される流れ。投資判断は読者諸氏に委ねるが・・・

 業界最大手/時価総額業界初の1兆円超と聞かされると、頭の中の「いじわる虫」が目をもたげる。

 重箱の隅を突っついて出てきたのが、こんな事象。

<早々の躓き>: 1982年に横浜市で創業。近隣労働者向けの持ち帰り弁当を売る「ランチボックス」が始まり。が複数のおかずを作るコスト・手間暇で経営不振に陥った。<が>-創業者:小川賢太郎会長が吉野家出身だったことが幸いした。横浜の生麦駅前に「すき家」1号店を開設。

<ブラック企業>: の指摘を受けたことは、知られた話。その呪縛から解放されたはずだったが・・・。今26年3月期上半期、すき家の既存店売上高は前年同期を上回ったが減益に。理由は前期に発生した「異物混入」事件。一時営業停止を余儀なくされた結果。が踏ん張り期初計画の上半期予想は上回った。株価の戻り足にも影響した。

 だが重箱の隅だけではゼンショーHDの「力」は図れない。業態ゆえの定めを背負いつつ、着実な収益動向を重ねていることは事実。

 2021年3月期「5.6%減収、42.2%営業減益」-22年3月期「10.7%増収も23.6%減益」は一括りに言うと「コロナ禍、コロナウィルス新種発現。外食機会への壁」。がその後は「18.4%増収、135.4%増益」-「23.8%増収、147.1%増益」-「17.7%増収、39.9%増益」。

 そして今期は「7.6%増収(1兆2235億円)、9.1%増益(820億円)」計画で立ち上がったが前述の通り、異物混入に歩みの早さを邪魔された。もっともアナリスト達は「期初計画想定時に、織り込んでいた」とする。

 手元の会社四季報は材料欄で、こう記している。「はま寿司、25年11月タイ初出店、東南アジアでの拡大に虎視眈々。すき家は清掃徹底など信頼回復努め、下期客数前年並みに」。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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