14日の中国本土市場概況:上海総合1.8%高で3日ぶり反発、消費セクターが高い

2025年3月14日 16:55

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記事提供元:フィスコ

*16:55JST 14日の中国本土市場概況:上海総合1.8%高で3日ぶり反発、消費セクターが高い
14日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比60.83ポイント(1.81%)高の3419.56ポイントと3日ぶりに反発した。


投資家心理がやや上向く流れ。心理的節目の3400ポイントを回復した。中国の政策に対する期待感が相場を支えている。中国人民銀行(中央銀行)は13日、「適切な時期に金利と預金準備率を引き下げる」との方針を明らかにした。中国政府は今年の経済成長目標を「5%前後」としており、当局は景気浮揚に向けた施策を強化するとの期待も高まっている。ただ、上値は限定的。「トランプ関税」に端を発した貿易戦争がエスカレートしていることや、週明け17日に1〜2月の中国経済指標(小売売上高や鉱工業生産など)がまとめて公表されることも気がかり材料だ。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、酒造や食品などの消費セクターが高い。白酒メーカーの舍得酒業(600702/SH)と四川水井坊(600778/SH)がいずれもストップ高。河北衡水老白干酒(600559/SH)は6.7%高で引けた。ほか乳製品グループ大手の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が8.6%、醤油メーカー中国大手海天調味食品(603288/SH)が3.5%ずつ上昇した。


金融株も高い。太平洋保険(601601/SH)が7.7%高、中国人寿保険(601628/SH)が5.8%高、東興証券(601198/SH)が5.6%高、華夏銀行(600015/SH)が5.4%高で取引を終えた。そのほか、自動車、医療機器、ホテル・観光なども上げが目立っている。半面、飛行機製造などは売られた。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.05ポイント(1.52%)高の271.08ポイント、深センB株指数が17.89ポイント(1.48%)高の1230.00ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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