大阪・難波宮跡公園の商業施設、名称が「なノにわ」に決定 13店が出店へ

2024年12月5日 12:15

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商業施設「なノにわ」のイメージ(南東側より)(NTTアーバンソリューションズの発表資料より)

商業施設「なノにわ」のイメージ(南東側より)(NTTアーバンソリューションズの発表資料より)[写真拡大]

  • 難波宮跡公園 北部ブロック 鳥瞰イメージ(南側より)(NTTアーバンソリューションズの発表資料より)
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 大阪市の難波宮跡公園北部ブロック(中央区法円坂など)で整備が進む商業施設の名称が、「なノにわ」に決まった。整備を進める難波宮跡公園「みんなのにわ」プロジェクトに代表企業として参加するNTT都市開発が明らかにした。カフェやレストランなど飲食13店が2025年3月に登場する。

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 名称は大阪を意味する「なにわ」の「な」の字に、「なごむ」「なじむ」「みんな」「なんだか気持ちが良い」の「な」を当てた。古い歴史を持つ難波宮跡を市民に開かれ、多くの人でにぎわう場所にしたいという意味が込められている。

 商業施設は平屋建て4棟の合計約1,800平方メートル。大阪城公園から外濠をはさんで南側の中央大通に面した区画で整備している。芝生広場を設けて市民の憩いの場所とするほか、約100台分の駐車場、駐輪場も併設する。

 出店予定の店舗は、ベーカリーカフェの「サニーサイド」、コーヒー・スイーツの「OSAコーヒーパークス」、多国籍料理の「ザ・ポート」、クラフトビールの「ブリューパブ・テタール・ヴァレ」、焼肉の「浪華焼肉さぶろう」、回転寿司の「大起水産」など。

 大阪府市は2050年の難波宮跡遷都1400年に向け、国指定史跡の難波宮跡附法円坂遺跡の保存活用、未来継承を進めるため、公募設置管理制度を活用して公園機能の整備充実を計画。NTT都市開発などNTTグループ3社が参加した難波宮跡公園「みんなのにわ」プロジェクトが、整備に着手している。

 難波宮は飛鳥時代の645年に始まった大化の改新で、現在の奈良県にあった飛鳥から都が移され、中国の都をモデルにした大規模な施設が建設された。しかし孝徳天皇の死去で655年、都が飛鳥に戻り、686年の大火で焼失した。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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