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9日の中国本土市場概況:上海総合6.6%安で11日ぶり反落、半導体株は逆行高
*16:45JST 9日の中国本土市場概況:上海総合6.6%安で11日ぶり反落、半導体株は逆行高
9日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比230.92ポイント(6.62%)安の3258.86ポイントと11日ぶりに反落した。
利食い売りが先行する流れ。前日の上海総合指数は連休を挟み10連騰し、2022年2月下旬以来、約2年7カ月ぶりの高値水準を回復していた。中国の景気懸念もくすぶる。世界銀行は8日、最新の経済見通しを発表し、中国経済は足元の景気刺激策を受けても、2025年の経済成長は更に鈍化する恐れがあると警告した。
ただ、下値を叩くような売りはみられない。財政出動など追加支援策に対する期待感が強まっている。中国国務院(内閣に相当)新聞弁公室は9日、週末12日の午前10時(現地時間)に財政部の記者会見を開くと発表。8日午前に開かれた国家発展改革委員会幹部の会見では、市場が期待していた財政政策などに踏み込んだ発表がなかっただけに、今回の記者会見に注目が集まる状況だ。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、不動産の下げが目立つ。保利発展控股集団(600048/SH)や金地集団(600383/SH)、緑地HD(600606/SH)、信達地産(600657/SH)などがそろってストップ(10.0%)安した。
石油・石炭株も安い。中国石油天然気(601857/SH)が9.5%、中国海洋石油(600938/SH)が8.3%、エン鉱能源(600188/SH)が8.1%、中国中煤能源(601898/SH)が7.0%ずつ下落した。原油安が逆風。8日のWTI原油先物は4.6%安と6日ぶりに反落している。消費関連株、素材株、医薬株、インフラ関連株、金融株なども売られた。
半面、半導体関連は物色される。パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)がストップ(10.0%)高、IC設計の上海貝嶺(600171/SH)が8.9%高、半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)が8.1%高で取引を終えた。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が11.44ポイント(4.08%)安の269.06ポイント、深センB株指数が65.57ポイント(5.13%)安の1213.43ポイントで終了している。
亜州リサーチ(株)《CS》
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