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20日の中国本土市場概況:上海総合0.03%高で3日続伸、不動産株に買い
*16:59JST 20日の中国本土市場概況:上海総合0.03%高で3日続伸、不動産株に買い
20日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比0.79ポイント(0.03%)高の2736.81ポイントと小幅ながら3日続伸した。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。景気懸念がくすぶる中、中国当局は今年の経済成長目標(5.0%前後)達成のため、新たな景気支援策を打ち出すとの見方が強まっている。中国の景気鈍化や、対外関係の悪化などが懸念され売り先行したものの、下値は堅く、指数は引けにかけてプラスに転じた。一方、寄り付き前に発表された実質的な政策金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、予想通り前月から据え置き。ただ、米国が大幅利下げに踏み切ったあとだけに、市場の一部にはポジティブザプライスの期待もあった。これが相場の重しとなっている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、不動産の上げが目立つ。華遠地産(600743/SH)が3.2%高、京能置業(600791/SH)が3.1%高、緑地HD(600606/SH)が2.8%高、臥龍地産(600173/SH)が1.9%高、保利発展控股集団(600048/SH)が1.8%高で引けた。政策支援の動きを好感。外電は20日、「北京、上海、広州、深センの一線都市について、中国政府が住宅購入制限の一段の緩和を検討しているもよう」などと報じた。
銀行株もしっかり。上海農村商業銀行(601825/SH)が2.7%、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.7%、南京銀行(601009/SH)が1.6%、興業銀行(601166/SH)が1.2%ずつ上昇した。エネルギー株、海運株、素材株、酒造株なども買われている。
半面、半導体関連株はさえない。IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が2.3%安、半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)が2.2%安、半導体モジュール設計・生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)が2.0%安、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が0.7%安で取引を終えた。医薬株、自動車株、公益株、インフラ関連株も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.84ポイント(0.36%)高の234.36ポイント、深センB株指数が2.41ポイント(0.23%)安の1042.45ポイントで終了している。
亜州リサーチ(株)《CS》
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