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NYの視点:米中小企業楽観指数が大幅低下、不透明感強く、景気減速のリスクに
記事提供元:フィスコ
*07:39JST NYの視点:米中小企業楽観指数が大幅低下、不透明感強く、景気減速のリスクに
全米独立企業連盟(NFIB)が発表した8月NFIB中小企業楽観指数は91.2と7月93.7から2.5ポイント低下し、予想93も大幅下回り5月来で最低となった。93.7からの低下幅は2年ぶり最大で、企業の景況感が一気に冷え込んだ証拠となった。
雇用の伸びは2ポイント低下。13%の企業は今後3カ月で新規雇用を計画。6か月平均の14%を下回った。11月の大統領選挙を控え不透明指数は92と、2020年10月来で最高に達した。企業の不透明感の強まりは新規雇用や設備投資の先送りにつながる。売上見通しの悪化を加えうると、2020年、2008年の景気後退時を彷彿させる水準と指摘されている。
統計結果は経済の著しい減速を示唆。また、今後従業員削減につながる可能性もある。
■米8月中小企業
楽観指数:91.2(7月93.7、6か月平均90.9)
雇用計画:13%(15%、14%)
値上げ:20%(22%、25%)
設備投資拡大:24%(23%、23%)
在庫拡大:-1%(+2%、-3%)
景気の改善予想:-13%(-7%、-25%)
売り上げ増期待:-18%(-9%、-14%)
求めている技術を持つ人員が見つからず:40%(38%、39%)
信用状況緩和:-8%(-7%、-8%)
NFIB不透明指数:92(90、84)
FRBは9月連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げ開始が確実視されている。FRBは政策が後手に回ることは望んでいないと考えられるが、50BPの利下げが「景気が悪い証拠」と、市場に誤解を招く可能性も懸念材料となる。《CS》
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