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22日の香港市場概況:ハンセン1.4%高で3日ぶり反発、小米9.0%上昇
*18:00JST 22日の香港市場概況:ハンセン1.4%高で3日ぶり反発、小米9.0%上昇
22日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比249.99ポイント(1.44%)高の17641.00ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が82.46ポイント(1.34%)高の6224.24ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は974億850万香港ドルとなっている(21日は938億3050万香港ドル)。
米利下げ観測が支えとなる流れ。米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨(7月30〜31日分)では、大半のメンバーが9月利下げを支持していることが分かった。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の低下も期待されている。中国と西側諸国の関係悪化などが懸念される中、指数は上値の重い場面がみられたものの、引けにかけて上げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、通信機器・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が9.0%高、生命保険業務を手がけるAIAグループ(1299/HK)が5.9%高、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が5.6%高と上げが目立った。小米については、4〜6月期決算の調整後利益が2割増となり、市場予想を上回ったことが材料視されている。また、AIAの中間決算は5割増益に拡大し、保険業の重要指標である新契約価値(期中に獲得した新契約の価値)は中間期ベースの過去最大を記録した。このほか、時価総額上位の本土金融株も物色されている。
セクター別では、海運が高い。上記した東方海外のほか、海豊国際HD(1308/HK)が5.3%、中遠海運HD(1919/HK)が2.8%、中遠海運能源運輸(1138/HK)が1.4%ずつ上昇した。
「ニューエコノミー」銘柄も物色される。ハンセン科技(テック)指数は2.2%高と他の指数をアウトパフォームした。個別では、上記した小米集団のほか、オンラインゲーム事業・アプリケーション・ソフト開発の金山軟件(3888/HK)が4.5%高、電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が3.5%高と値を上げた。京東集団は昨日引け後、米小売大手のウォルマート(WMT/NYSE)が米国時間20日に保有していた京東株を全て売却したと発表。同社株は前日に急落していたとあって、悪材料の出尽くしが意識された。
半面、レアアース・非鉄関連の銘柄はさえない。リチウム製品の江西カン鋒リ業(1772/HK)が2.4%安、ニッケル・コバルトの生産で世界大手の金川集団国際資源(2362/HK)が1.9%安、希土類製品・耐火材大手の中国稀土HD(769/HK)が1.7%安、銅生産で中国最大手の江西銅業(358/HK)が1.5%安で取引を終えた。
一方、本土市場は小幅に3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.27%安の2848.77ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。ハイテク株、不動産株、素材株、エネルギー株、インフラ建設株、運輸株なども売られた。半面、銀行株は高い。公益株、保険株、軍事関連株も買われた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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