NYの視点:【今週の注目イベント】ジャクソンホール年次会合、FOMC議事録、ECB理事会議事要旨、日欧CPI

2024年8月19日 07:32

印刷

記事提供元:フィスコ

*07:32JST NYの視点:【今週の注目イベント】ジャクソンホール年次会合、FOMC議事録、ECB理事会議事要旨、日欧CPI
今週はカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムが開催される。特に連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演に注目が集まる。加えて、FRBは7月末に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公表する。9月の利下げの可能性を探る。また、欧州中央銀行(ECB)も定例理事会の議事要旨を発表するため、9月の追加利下げの可能性を見極める。

市場はFRBが9月FOMCで0.25%の利下げを開始することをほぼ織り込んだ。インフレ鈍化基調の継続が明らかになったほか、経済や労働市場でも過熱感の後退が見られ、パウエル議長が利下げを示唆するかどうかに焦点が集まる。今のところ、議長はインフレが望ましい方向にさらに進んでおり、利下げ基調にあることを確認するものの、利下げの時期に関しては明確化しないと市場は見ている。ただ、もし、予想外に速やかな利下げに言及した場合はドル売り材料となる。

日本、ユーロ圏、カナダは消費者物価指数(CPI)を発表する。日本の物価は伸び鈍化が予想されており、追加利上げ観測に伴う円買い意欲が後退する可能性がある。ユーロ圏、カナダも物価伸び鈍化予想で、追加利下げが示唆される可能性もある。

なお、米民主党は2024年米大統領選の同党候補を指名する全国大会を19-22日に中西部イリノイ州のシカゴで開催する。大統領候補に指名が予定されているハリス副大統領は経済策など具体策を発表する。子供を持つ親や住宅購入者、低所得者層向けの新たな連邦補助金、家賃、食料品価格の上昇を抑える新プログラムなどプログレッシブな案が提案される見込みとなっており注目材料となる。

■今週の主な注目イベント
●米国
19日:先行指数、民主党党大会(22日まで)
21日:FOMC議事録(7月30、31日開催分)
22日:シカゴ連銀全米活動指数、新規失業保険申請件数、製造業PMI、中古住宅販売件数、
23日:新築住宅販売件数、パウエルFRB議長、ワイオミング州ジャクソンホールでカンザスシティ連銀が開催する年次会合で講演

●欧州
20日:ユーロ圏CPI
22日:ユーロ圏PMI、消費者信頼感、7月理事会議事要旨公表

●日本
19日:機械受注
21日:貿易収支
23日:CPI

●英国
22日:PMI
23日:ジャクソンホールで英中銀、ベイリー総裁講演

●中国
20日:中国中銀融資ローン金利

●カナダ
20日:CPI
23日:小売売上高《CS》

関連記事