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5日の中国本土市場概況:上海総合1.5%安で3日続落、石油関連に売り
*16:50JST 5日の中国本土市場概況:上海総合1.5%安で3日続落、石油関連に売り
週明け5日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比44.64ポイント(1.54%)安の2860.70ポイントと3日続落した。2月7日以来、約半年ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
前日の軟調地合いを継ぐ流れ。中国景気の先行き不安が強まっている。足元では7月の景況感指数が悪化し、4〜6月期の経済成長率が事前予想を下回った。また、米国では7月の米雇用統計が予想以上に弱い内容となり、同国経済と世界経済のリセッション(景気後退)が危ぐされている。ただ、下値は限定的。中国経済対策の期待感が強まっている。国務院(内閣に相当)は3日、景気テコ入れ策の一環として、サービス消費の拡大を促す方針を明らかにした。中国の内需不振が不安視される中、市場からは、「当局は財政出動など景気テコ入れ策を強化する」との声が聞かれている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、石油関連の下げが目立つ。中国石油天然気(601857/SH)が5.0%安、中国海洋石油(600938/SH)が5.5%安、中国石油化工(600028/SH)が2.8%安、中海油田服務(601808/SH)が2.7%安で取引を終えた。原油安が売り材料視されている。2日のNY商品取引所では、WTI原油先物が3.7%安と続落し、一時、約2カ月ぶりの安値を付けた。
ハイテク株も安い。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が8.6%、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が7.5%、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が6.8%、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が6.5%、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が5.6%ずつ下落した。素材株、銀行株、不動産株、公益株、インフラ関連株、自動車株なども売られている。
半面、酒造株はしっかり。山西杏花村フェン酒(600809/SH)が3.6%、貴州茅台酒(600519/SH)が1.8%、舎得酒業(600702/SH)が0.7%ずつ上昇した。空運株、保険株も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.66ポイント(1.56%)安の231.63ポイント、深センB株指数が20.86ポイント(1.88%)安の1090.29ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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