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【注目銘柄】タムロンは分割権利落ち後安値から急反発、上方修正の2Q業績を手掛かりに通期業績の上ぶれ先取り
タムロン<7740>(東証プライム)は、前日9日に175円高の4250円と急反発して引け、前々日8日の取引時間中につけた株式分割の権利落ち後安値4070円から出直る動きを強めた。同社株は、今年4月26日の今2024年12月期第1四半期(2024年1月~3月期、1Q)決算時に今期第2四半期(2024年1月~6月期、2Q)累計業績を上方修正し、その2Q累計業績の発表を来月8月8日に予定しており、今度は、今12月期通期の上方修正を期待し先取りする割安株買いが再燃した。ヒストリカル的にも、前期業績も1Q決算発表時に2Q累計業績を上方修正し、2Q決算発表時には12月期通期業績を上方修正しており、再現連想が働いている。
■前期も上方修正した2Q決算発表時に12月期通期業績を上方修正
同社の今期2Q累計業績は、期初予想より売り上げを67億円、営業利益と経常利益を22億円、純利益16億5000万円それぞれ引き上げ、売り上げ410億円(前年同期比25.2%増)、営業利益84億円(同29.7%増)、経常利益84億円(同21.9%増)、純利益63億円(同18.2%増)と見込み、期初の減益転換予想が連続増益となる。交換レンズではミラーレスカメラ向けが好調に推移しているほか、自動運転化向けの安全運転支援システム(ADAS)用の車載カメラや、監視カメラのFA/マシンビジョン用レンズの市場成長も続いており、円安・ドル高により為替差益が発生することも寄与する。
今12月期通期業績は期初予想を据え置き、売り上げ755億円(前期比5.7%増)、営業利益143億円(同5.1%増)、経常利益143億円(同2.3%増)、純利益107億3000万円(同0.8%減)と見込んでいるが、2Q累計決算発表時の業績上ぶれも期待されている。とくに今期の想定為替レートを期初予想のまま1ドル=140円、1ユーロ=152円としており、同社の為替感応度が、1ドル=1円の変動で営業利益が4000万円、1ユーロ=1円の変動で同じく6000万円増減することから、前期業績と同様に2Q決算発表時の今12月期通期業績の押し上げ期待につながっている。
■PER16倍の割安修正で権利落ち後高値を上抜き落ち埋めに弾み
株価は、今期業績の続伸予想に連続増配、株式分割が加わって7100円まで買い進まれ、今期2Q累計業績の上方修正ではストプ高を交えて8920円まで上値を伸ばし、続く今期配当の大幅増配では上場来高値8940円をつけ、8520円で株式分割(1株を2株に分割)の権利を落とした。権利落ち後は、理論価格を上回る4330円をつける場面もあったが、落ち後安値4070円まで下げ下値を確認する動きを続けた。PERは16.5倍と市場平均を下回っており、分割権利落ち後高値奪回で弾みをつけ一段の権利落ち埋めに動こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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