日経平均は24円安でスタート、イビデンやスクリーンHDなどが下落

2024年6月21日 09:35

印刷

記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;38608.66;-24.36TOPIX;2734.32;+8.78


[寄り付き概況]

 21日の日経平均は24.36円安の38608.66円と4日ぶり反落して取引を開始した。前日20日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は299.90ドル高の39134.76ドル、ナスダックは140.65ポイント安の17721.59で取引を終了した。寄り付きはまちまち。新規失業保険申請件数の減少を受けた金利の上昇が嫌気された一方、住宅着工件数やフィラデルフィア連銀景況指数が経済の減速を示し、FRBの利下げ観測が支えとなった。ナスダックは朝方過去最高値を付けたが、午後に入り軟調に推移。株価指数先物と株価指数オプション、個別株オプションの満期日が重なるトリプルウィッチングを翌日に控え、連日上昇を続けていた半導体エヌビディアを中心に売られた。

 今日の東京株式市場は、やや売りが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均は上昇したものの、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が8日ぶりに反落し、また、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.6%を超す下げとなったことが、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価の重しとなった。また、日経平均は昨日段階で38700円台前半に位置する25日移動平均線が上値抵抗線として意識され、ここからの上値余地は大きくないとの見方もあった。一方、昨日の米株式市場でダウ平均が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、外為市場で1ドル=158円90銭台と、昨日15時頃と比べ80銭ほど円安・ドル高に振れたことが、東京市場で輸出株などの株価を支える要因となり、寄り後、日経平均は上げに転じた。なお、取引開始前に発表された5月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比2.5%上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同2.6%上昇だった。今日は、MFS<196A>が東証グロースに上場した。

 セクター別では全業種が値上がり。保険業、石油石炭製品、海運業、証券商品先物、鉄鋼などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、TOWA<6315>、イビデン<4062>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、スクリーンHD<7735>、ルネサス<6723>、ソシオネクスト<6526>、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、TDK<6762>などが下落。他方、太陽誘電<6976>、SBI<8473>、キーエンス<6861>、第一生命HD<8750>、東京海上<8766>、川崎船<9107>、ENEOS<5020>、商船三井<9104>、三菱UFJ<8306>、MS&AD<8725>、トヨタ<7203>、ダイキン<6367>などが上昇している。《CS》

関連記事