マーケットエンタープライズは24年6月期通期予想を上方修正

2024年6月18日 10:18

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(業績修正速報)  マーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は6月14日に24年6月期通期連結業績予想の上方修正を発表した。ネット型リユース事業の仕入・販売が好調に推移して粗利率が上昇傾向であることに加え、本社移転費用の一部の計上時期が25年6月期にズレ込むことも寄与する見込みだ。積極的な事業展開で25年6月期も収益回復基調を期待したい。株価は4月の安値圏から切り返して戻り歩調だ。週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線を突破し、基調転換を確認した形だ。出直りを期待したい。

■24年6月期通期予想を上方修正

 24年6月期通期の連結業績予想は6月14日付で上方修正して、売上高が185億円(23年6月期は152億57百万円)、営業利益が2億50百万円(同94百万円)、経常利益が55百万円の損失(同2億78百万円)、親会社株主帰属当期純利益が5億20百万円の損失(同2億90百万円)とした。

 前回予想(24年5月14日付修正値、売上高180億円、営業利益1億80百万円、経常利益1億円の損失、親会社株主帰属当期純利益5億40百万円の損失)に対して、売上高を5億円、営業利益を70百万円、経常利益を45百万円、親会社株主帰属当期純利益を20百万円、それぞれ上方修正した。

 売上面では、ネット型リユース事業(個人向けリユース分野)の仕入・販売が好調に推移し、モバイル通信事業も需要期の動きを適切に捉えて販売が順調に推移している。利益面は、ネット型リユース事業の粗利率が買取チャネル最適化策や生産性向上の効果などで上昇傾向であることに加え、本社移転費用の一部の計上時期が25年6月期にズレ込むことも寄与する見込みだ。なお、営業外費用でのデリバティブ評価損(SBI証券との差金決済型自社株価先渡取引契約に基づくデリバティブ評価損益)については、第3四半期累計で計上した2億79百万円と同額の想定としている。積極的な事業展開で25年6月期も収益回復基調を期待したい。

■株価は基調転換して戻り歩調

 株価は4月の安値圏から切り返して戻り歩調だ。週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線を突破し、基調転換を確認した形だ。出直りを期待したい。6月17日の終値は910円、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS253円92銭で算出)は約3.6倍、そして時価総額は約49億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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