米国株見通し:伸び悩みか、利下げ期待の後退で

2024年6月14日 13:46

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記事提供元:フィスコ

*13:46JST 米国株見通し:伸び悩みか、利下げ期待の後退で
(13時20分現在)

S&P500先物      5,440.50(+2.00)
ナスダック100先物  19,635.00(+32.50)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は15ドル安。米金利は底堅く、本日の米株式市場は売り買い交錯となりそうだ


13日の主要3指数はまちまち。4日続伸のナスダックとS&Pは最高値を更新したが、ダウは65ドル安の38647ドルと3日続落で取引を終えた。この日発表された生産者物価指数(PPI)は予想外に弱く、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め政策長期化への警戒を和らげた。それを受けた長期金利の低下でハイテク買いが続き、相場をけん引。半面、新規失業保険申請件数の悪化を受け、減速懸念で消費や景気敏感が売り込まれた。


本日は伸び悩みか。今週発表された国内インフレ指標は予想を下回り、今晩のミシガン大学消費者信頼感指数で期待インフレ率が低下すれば連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派的姿勢を弱めそうだ。長期金利の低下でハイテク関連への買いが続けば、堅調地合いが見込まれる。ただ、買い一巡後は週末に向け利益確定や持ち高調整の売りが指数の上値を抑えるだろう。また、利下げ期待の後退で、一段の買いは抑制される可能性もあろう。《TY》

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