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パソナGの孝行息子:ビーウィズは「強気な中計」を背景に連続増配中
2023年4月から提供を開始したオンライン研修&モニタリングシステム『Be-mon(ビーモン)』のイメージ。(画像: ビーウィズの発表資料より)[写真拡大]
ビーウィズ(東証プライム)。四季報特色欄を借用すると、「自社開発システムによるコールセンター運営に強み。同システムは外販も。パソナグループ」。
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パソナは、「良き連結対象会社を有しているな」が実感。前2023年5月期までの収益動向は、「15.8%増収、54.3%営業増益、7.3%最終増益、44.5円配」「12.3%増収、20.3%営業増益、7.3%最終増益、47円配」「8.5%増収、13.3%営業減益、5.6%最終減益、49円配」。そして今5月期が「10.9%の増収(390億円)、30.3%の営業増益(29億円)、17.4%の最終増益(19億7000万円)、50円配」計画。開示済みの第3四半期末の実績は計画比、「74%、70%、70%」。連続増配。
ちなみに23年5月期の減益を決算資料は、こう説明している。
「ライフライン・金融・流通・情報通信業界など重点戦略グループの需要増・付加価値向上に備え、拠点網を拡大。在宅(コールセンター)サービスの拡幅・多様な働き方へのニーズ整備への備えとしての不可欠な先行投資負担などにより・・・」。
今後についても至25年5月期の中計で、以下の様な目標を掲げている。
「売上高475億円(22年3月期比35%増)、営業利益48億円(2.18倍)、クラウド型顧客管理規模1490億円(2020年比2.01倍)」。
PC音痴の私は、パソコン操作に不具合が起こると契約しているコールセンターに直ちに連絡を取る。「いま教えてもらっているあなたは、どこのコールセンターに配属されているの」と聞いたことがある。「青森」という答えが返ってきたが、その時はそのまんま・・・。
その謎がビーウィズの決算書類からもある程度は読み解けたが最近、鎌倉新書(東証プライム)の広報担当者と話していて詳細に理解できた。
鎌倉新書は「葬儀」「墓」「僧侶」などのポータルサイトを運営している。適宜な答えを求める相談者に「◎◎◎は如何でしょう」とコールセンターのスタッフが答える。「相談者は北海道の人もいれば沖縄の人も・・・」と返すのを遮るように広報ウーマンは「うちのコールセンター/スタッフだけでは無理。提携業者がいる。フリーランスもいる。みんな自社のスタッフと遜色ない研修を受けた人たちが対応している。総勢ですか、それは企業秘密」とした。
話をビーウィズに戻す。公開公募価格1400円に対し2022年3月の初値は1320円。昨年8月に2620円まで買われ今年2月の底入れを経て、3月に2348円まで反発。時価は1900円台終盤、予想税引き後配当利回り2%強。じっくり構えるのが賢明か・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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