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3日の香港市場概況:ハンセン1.2%安で3日ぶり反落、自動車セクターに売り
*18:00JST 3日の香港市場概況:ハンセン1.2%安で3日ぶり反落、自動車セクターに売り
3日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比206.42ポイント(1.22%)安の16725.10ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が85.73ポイント(1.44%)安の5874.99ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は997億8710万香港ドルに縮小している(2日は1441億8430万香港ドル)。
米長期金利の上昇が嫌気される流れ。米利下げの先送り観測を受け、昨夜の米債券市場では、米10年債利回りの上昇が続き、今年の最高水準で推移した。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の高止まりも懸念されている。また、香港市場はあす4日、本土市場は4〜5日が清明節で休場となることもあり、積極的な売買が手控えられた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、政府系インベストメント会社の中国中信(267/HK)が6.7%安、EVメーカーの理想汽車(2015/HK)が5.0%安、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が4.9%安と下げが目立った。
セクター別では、自動車が安い。上記した理想汽車のほか、中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が5.5%、小鵬汽車(9868/HK)が5.1%、蔚来集団(9866/HK)が4.7%ずつ下落した。競争激化による販売台数縮小が懸念されている。中国恒大新能源汽車については、非常勤取締役の1人が辞任したこともネガティブ。香港取引所の規定では、最低でも3人の非常勤取締役を置くことが上場要件で、このままでは上場が維持できなくなる恐れもあるという。
レストランチェーンなど外食関連もさえない。海底撈国際HD(6862/HK)が2.8%安、百勝中国HD(9987/HK)と九毛九国際HD(9922/HK)がそろって2.7%安、呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が1.8%安で引けた。
オンラインゲームやAI(人工知能)の関連銘柄も売られる。中手遊科技集団(302/HK)が8.7%安、創夢天地科技HD(1119/HK)が4.6%安、心動(2400/HK)が2.3%安、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が8.0%安、北京第四範式智能技術(6682/HK)が3.1%安で取引を終えた。
半面、レアアース・非鉄関連は高い。ニッケル大手の新疆新キン鉱業(3833/HK)が19.1%、ニッケル・コバルトの生産で世界大手の金川集団国際資源(2362/HK)が11.9%、非鉄金属・鉱石の五鉱資源(1208/HK)が11.4%、希土類製品・耐火材大手の中国稀土HD(769/HK)が4.5%ずつ上昇した。金相場が連日で史上最高値を更新する中、産金株も物色されている。
一方、本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.18%安の3069.30ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。不動産株、自動車株、医薬株、公益株、金融株、軍事関連株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。海運株、食品飲料株の一角も買われた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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