【注目銘柄】メディア工房はミニGCを示現して上昇トレンド転換を示唆、上場基準充足への期待高まる

2024年3月19日 08:52

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■1Q連続減益業績を織り込み極低位有配株買いが増勢

 メディア工房<3815>(東証グロース)は、前日18日の取引時間中に一時ストップ高の80円高の334円まで買われて昨年6月につけた昨年来高値334円にタッチし、大引けでも34円高の288円と続急伸した。東証グロース市場の値上がり率ランキングでは第11位にランクインし、同出来高ランキングでは第2位の大商いとなった。今年1月12日に発表した今2024年8月期第1四半期(2023年9月~11月期、1Q)業績が、連続大幅減益で着地し、下値を確かめる動きが続いていたが、ほぼ売りが一巡し織り込み済みとして極低位有配株買いが増勢となった。テクニカル的にも、ここでの底上げで5日移動平均線が25日移動平均線を上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆し、足元での大商いにより東証グロース市場の上場基準に不適合だった流通株式比率や時価総額に早期充足期待が高まっていることも側面支援材料視されている。

■占い事業の売り上げは人気コンテンツの配信も続き安定的に推移

 同社の今期1Q業績は、売り上げ5億2400万円(前年同期比3.5%増)、営業利益300万円(同69.4%減)、経常利益100万円(同77.9%減)、純利益400万円の赤字(前年同期は200万円の黒字)となった。占い事業は、人気占い師のコンテンツ配信などで安定的な売り上げを計上して4億9500万円(同3.5%増)と増収を維持したが、新規ユーザー獲得のための広告宣伝費や人件費の増加、EC事業のソフトウエアの減価償却費負担増などが重なり営業利益は1億3500万円(同4.9%減)と落ち込んだ。エンタメ・マッチング・サービス事業も、売り上げは2800万円(同4.9%増)となったが、営業利益は3300万円の赤字(同4400万円の赤字)で着地した。

 今8月期通期業績は、期初予想に変更はなく売り上げ22億円(前期比6.1%増)、営業利益6000万円(同1.8%増)、経常利益5500万円(同11.6%増)、純利益3000万円(同15.1%減)と見込んでいる。配当は、年間3円(前期実績3円)を予定している。なお東証グロース市場の上場基準については、2023年8月末で流通株式比率が24.25%と基準の25%以上を下回り、時価総額も31億5000万円と同40億円を下回り、これを2025年8月末までに充足させる適合計画を進めているが、ここにきての株価急騰と3月13日から前日18日までの商い急増で早期達成の期待も高まっている。

■ミニGC示現で上昇トレンド転換し昨年来高値334円にキャッチアップ

 株価は、昨年5月の新型コロナウイルス感染症の5類移行や韓国食品専門サイト「アイゴー」オープンの先取りなどで昨年来高値334円まで上値を伸ばしたが、前期業績の下方修正や今期業績の伸び悩み推移などが下値模索が続き今年2月には昨年来安値210円へ調整した。ただ人気占い師のコンテンツ配信も継続しているとして売られ過ぎとして下値買いが入り、5日線が25日線を上抜くミニGCを示現して上昇トレンド転換を示唆して大商いを伴い298円とストップ高した。直近高値298円抜けから昨年来高値334円にキャッチアップしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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